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(もう)()てください
正しい言い回し:ご提示くださいご持参くださいお持ち寄りくださいお越しください、など
解説:
 よく受付や案内などで使われる定番フレーズだが、「申す」は謙譲語なので相手に行動をうながす場合に使ってはいけない。
 困ったことに言い直し例で出まわっている「お申しつけください」も「申す」を使っている時点で丁寧度が低いどころか、実は慇懃無礼になっている。
 単純な1対1では言い直しができないフレーズもあるので要注意。
(もく)論見(ろみ)(どう)()
正しい言い回し:目論見通り
解説:
「通り:どおり」と「道理:どうり」の混同は多い。
もっともベター
正しい言い回し:ベスト?一押し?
解説:
 世の中に定着しつつある、おかしな言い回し。
 何か意見をいうと執拗に反論してくる面倒な人がいるので、それを回避するために迷走した結果だろうか。
(もぬけ)(かわ)
正しい言い回し:(もぬけ)(から)
解説:
「殻」が「皮」に変わったうろおぼえ。
モロともせず/諸共(もろとも)せず
正しい言い回し:物ともせず
解説:
 音だけで聞いて「〜を物ともせず」を「〜をモロともせず」と思い込んでいる間違い。それを更に漢字化して「諸共」を当てる人がいる。
門限(もんげん)()(かん)
正しい言い回し:門限
解説:
「門限」自体に時間の意味があるので、わざわざ「時間」を付ける必要がない。
モンブラン(ケーキ)
本来の意味 :クリームを山盛りにしたケーキ
間違った意味:栗のケーキ栗のクリーム
解説:
 モンブランはフランス語の「山」のこと。そこからクリームを山盛りにしたケーキ全般を「モンブラン」と呼んだ。
 日本では「マロン・モンブラン」が最初に伝わったため、栗のモンブランのみを「モンブラン」と呼んでいる。
 そこから「カボチャのモンブラン」「サツマイモのモンブラン」などが派生しているが、こちらの用法はケーキの形なので問題はない。
 だが、栗を使ったパイケーキやクリームサンドなどを「モンブラン〜」と呼ぶ勘違いが時々見られる。