あいつぐ
・相継ぐ 間がない。似た状態が繰り返される。
訃報が〜、事件が〜、倒産が〜
・相次ぐ 次々に起こる。同じ事柄が連続する。
会議が〜、徹夜が〜、同郷出身者の即位が〜
あう(出会う)
・あう (補助動詞)
・会う 約束してあう。集まる。顔を合わせる。
客に〜、喫茶店で〜
・合う 相互関係。『離れる』の反対。向かいあう。
話し〜、見詰め〜
・逢う(→会う) 偶然に人とあう。
彼女に〜
・遭う 被害を被る。できごとに遭遇する。
災害に〜、事故に〜、検問に〜
・遇う(→あう) 偶然の遭遇。チャンス。偶然、人と出会う。
幸運に〜、敵に〜
あう(適する)
・合う(→あう) 重なる。
計算が〜、辻褄が〜
・適う(→あう) 一致する。条件に適う。
体に〜、好みに〜
あおい
・青い 色。未熟。
・蒼い(→青い) 感情。顔色。灰〜青。
顔色が〜
・滄い(→青い) 水の色。
海が〜
・碧い(→青い) 自然の青〜緑。
あおぐ
・仰ぐ 顔を上に向ける。『貰う』の敬語表現。
空を〜、教えを〜
・扇ぐ 風を起こす。
ウチワを〜、火を〜
あおる
・呷る 一気に飲む。
酒を〜
・煽る 強める。そそのかす。
騒動を〜、ケンカを〜
あかい
・赤い 三原色の一つ。オレンジ〜茶色。(比喩)
〜標識、〜紙
・紅い(→赤い) 鮮やかな赤。薄い赤。
〜唇、〜バラ
・朱い(→赤い) 血の色。血色。朱色。
〜墨、〜い鳥居
・丹い(→赤い) 白みのある色。
〜磁器
・緋い(→赤い) 火の色。濃い赤。毒々しい赤。
〜絨毯
あがなう
・購う お金を出して手に入れる。買う。
争って〜、書物を〜
・贖う 罪を埋め合わせる。
罪を〜、過去の失敗を〜
あかり
・明かり 周囲を明るくする光。全体が光る状態。
窓の〜、月〜、星〜、薄〜、〜が射す
・灯り 光源。
街の〜、〜を点ける
・燈り(→灯り) 赤みのある光源。火によるあかり。
あがる
・あがる (補助動詞)
・上がる 相対的な動き。『下がる』『落ちる』の反対。
・挙がる よく見えるようにする。目立たせる。
名前が〜、証拠が〜、手が〜
・揚がる ふわふわと上に向かう。水から出てくる。
花火が〜、火の手が〜、歓声が〜、船から荷が〜、海から〜、プールから〜
・騰がる 急激に高くなる。相場などに限定した方が良い。
相場が〜、物価が〜
あきる
・飽きる 十分に満足する。
〜ほど食べる
・厭きる イヤになる。
勉強に〜、話に〜
あきれる
・呆れる 何も言えない状態。
・厭きれる もうイヤだ。拒絶したい状態。
あく
・空く 空間ができる。中身がなくなる。
穴が〜、場所が〜
・開く 塞いでいた物がなくなる。『閉じる』の反対。
ドアが〜、幕が〜、穴が〜ほど見る
・明く 明確になる。確認できる。明るくなる。
あける
・空ける 空間ができる。中身がなくなる。
家を〜、席を〜、距離を〜、間を〜
・開ける 塞いでいた物がなくなる。『閉じる』の反対。
窓を〜、店を〜、蓋を〜
・明ける 明きらかになる。明るくなる。
夜が〜、打ち〜
あげる
・あげる (補助動詞)
・上げる 物理的な動作。一般的な方向。(上達の比喩)
・挙げる 捕まえる。有名になる。手を高くあげる。
犯人を〜、手を〜、名を〜
・揚げる 盛ん。ふわふわとのぼる。海から陸へあげる。水から出す。
天ぷらを〜、旗を〜、気球を〜、凧を〜
・騰げる 価格。
値を〜、価格を〜
あご
・アゴ (基本表記)
・顎 広義の「あご」。口の上下の部分。
〜をしゃくる、〜に手を当てる
・頤 下アゴ。
人を〜で使う、〜が出る
あさひ
・朝日 「朝陽」の簡易表記。
・朝陽 明け方の太陽。「夕陽」の反対。
〜が昇る
・旭 日の出の光。
〜を浴びる
・旭日 昇ってくる太陽。(「ぎょくじつ」)。
あし
・足 広義の「あし」。足首から下。
〜を向ける、〜で稼ぐ、〜音
・脚 膝から下。支えとなる部分。
美しい〜、テーブルの〜
・肢 動物の足。
前肢、後肢
あしがため
・足固め 下準備。
選挙地盤の〜
・脚堅め 基礎。土台。
建物の〜
あしどめ
・足止め 動けない。出られない。
雨で〜を喰らう。空港で〜
・足留め 留まる。居続ける。
〜用の宿、車の〜
あしもと
・足下 腰より下の広い範囲。または立っている周辺。
・足元 立っている部分の狭い範囲。
〜注意
・足許 足の近く。足に踏まれる影響範囲。
あしらう
・遇う 取り扱い。相手の気持ちを考えないで人を扱う。
軽く〜、鼻で〜
・配う 取り合わせ。見映えを整える。
庭に樹を〜、添え物にパセリを〜
あぜ
・畦 区切り。境界線。
・畔 水際。水と岸の境界。
あずかる
・預かる 保管する。保留する。任される。(能動的)
お金を〜、子供を〜、仲裁を〜
・与る 関係する。参加する。(受動的)
相談に〜、政務に〜、ご相伴に〜
あぜみち
・畦道 田畑などの境となる道。
・畔道 田と田の間の盛り土部分。
あだ
・仇 怨みを持つ相手。危険な相手。
〜討ち、恩を〜で返す
・徒 虚しい。無駄。価値がない。
厚意が〜になる
あたい
・価 価格。商売上の金額。
・値 数字。数量。
・直 『値』と同じ。
あたたかい
・暖かい 気体が程好い温度。気持ち。
部屋が〜、布団が〜
・温かい 液体・固体が程好い温度。心。
〜家族、手が〜、ご飯が〜、スープが〜、心が〜、懐が〜
あたたまる
・暖まる 気体。気持ち。
席が〜、部屋が〜
・煖まる(→暖まる) 火で暖を取る。『暖』で代用。
部屋が〜
・温まる 冷たい物に熱を加える。保存する。満足する。
水が〜、旧交を〜、心が〜、鍋で〜、お茶で〜
あたためる
・暖める 気体を熱する。気持ち。
席を〜、部屋を〜
・温める 液体・固体に熱する。保存する。満足する。
水を〜、旧交を〜、心を〜
あたる
・当たる 衝突する。価値がある。触れるないし触れそう。
壁に〜、任に〜、風に〜、焚き火に〜
・該たる(→当たる) 条件に合う。
懲役に〜罪、それに〜資料がない
・中たる 的中する。体に害になる。 <
毒に〜、暑さに〜
・充たる 不足分を満たす。
資料費に〜財源
・方たる その時がくる。
難局に〜
あつい(気持ち)
・熱い 情熱的な気持ち。
〜議論、〜デート
・厚い 揺るぎない状態。
支持が〜、手〜待遇
・篤い 心遣いが行き届く状態。
信仰が〜、人情が〜、友情に〜
あつい(状態)
・暑い 気体の温度が高い。
夏は〜、部屋が〜
・熱い 液体や固体の温度が高い。
風呂が〜、身体が〜
・厚い 「薄い」の反対。
〜雲、ぶ〜本
あっせい
・圧制 権力による横暴。
自由を〜する、〜政治家
・圧政 権力を振り翳す政治。
武力による〜、暴君の〜に苦しむ
あて
・当て 目的。目標。
〜のない旅、調査の〜
・宛て 手紙などのあて先。
本人〜
あてる
・当てる 接触する状態。
板に〜、日光に〜
・充てる 不足分を満たす。
生活費に〜、販売員に〜
・中てる 的中する。
的に〜、毒気に〜
・宛てる 手紙を差し出す。
本人に〜
あと
・あと (副詞的な用法)
・後 空間的なうしろ。
〜を追う、〜少し
・跡 事件の結果。物があった場所。何かが通った痕跡。
生活の〜、動いた〜、事故の〜
・迹 点々と続くあと。ゆくえ。
〜を跟ける
・址 かつて何かがあった場所。史跡。
城の〜、合戦場の〜
・痕 くっきり残った状態。証拠。
傷〜、涙の〜、手術の〜、タイヤの〜
あとしまつ
・後始末 作業の残り。残務。
店の〜、〜をして家に帰る
・跡始末(→後始末) 事故や災害の跡片付け。
失敗の〜、洪水の〜
あとつぎ
・跡継ぎ 相続者。
名家の〜
・後継ぎ 仕事などを引き継ぐ。後継者。
農家の〜、☆☆流の〜
あな
・穴 奥が塞がったもの。欠陥。番狂わせ。
〜があったら入りたい、〜を掘る
・孔(→穴) 小さく突き抜けたもの。
針の〜、ボタンの〜
・坑(→穴) 真っ直ぐに掘られたもの。
〜が崩れる、〜を掘る
あね
・姉 年上の姉妹。
・義姉 義理の年上の姉妹。
・嫂(→義姉) 兄の配偶者。
・姐 先輩格の女性。
あばく
・暴く 隠された物を強引に開けて周囲に教える。
秘密を〜、陰謀を〜、犯人を〜
・発く(→暴く) 隠された物をこっそりと開ける。
墓を〜
・訐く(→暴く) 人の秘密、悪事を明かして訴える。
不正を〜、密会を〜
あぶら
・油 液体。
・脂 固体。動物の脂身。
・膏 粘液状のあぶら。
あぶる
・炙る 直火で焼く。
肉を〜、〜って焦げ目を入れる、手紙を〜
・焙る 容器の中で水を使わずに熱する。
コーヒー豆を〜、ほうじ茶を〜
・炮る 物を包んで焼く。
肉を葉に包んで〜
あまる
・あまる (補助動詞)
・余る 使わない分。残り物。はみ出た分。
文字が〜、手に〜、能力に〜責務
・剰る 使った分の残り。
予算が〜、人数が〜
あや
・文 飾り模様。細かい模様。
〜目模様
・綾 細かい模様の織物。
言葉の〜、〜織り、〜雲
あやしい
・怪しい 不気味。正体不明。疑わしい。
〜物音、〜挙動
・妖しい 悩まされる。惑わす。引き付ける。
〜服装、〜魅力
・奇しい(→怪しい) 常識はずれ。神秘的。
〜光、〜鳥
・異しい(→怪しい) 異常。いつもと違う。変。
〜雰囲気
あやまる
・謝る 詫びる。
失敗を〜
・誤る 間違える。
答えを〜、対応を〜
・過る 「あやまち」
あらい
・荒い 乱暴。
気が〜、鼻息が〜、金遣いが〜
・粗い 大雑把。いい加減。ばらばら。「精」の反対。
計画が〜、粒が〜
あらけずり
・荒削り 洗練されてない。未熟。技術的に劣っている。
・粗削り 大雑把。中途半端。手間をかけてない。仕事が雑。
あらためる
・改める 新しくする。正しく直す。調べるは間違い。
書き〜、行ないを〜
・革める(→改める) 思い切って別物に替える。
制度を〜、意識を〜
・更める やり直しを行なう。
悪習を〜、契約を〜
・検める 調べる。
中身を〜、持ち物を〜
あらわざ
荒技 荒々しい技。力任せに行なう技。
・荒業 力仕事。
あらわす
・表す 心の中を表に出す。視聴覚化して見せる。
意思を〜、言葉で〜、効果を図で〜
・現す 実体を見せる。
姿を〜、才能を〜、本性を〜、頭角を〜
・顕す(→現す) ハッキリとわかるようになる。広く報せる。
名を〜、成果を〜
・露す 隠していた物が出てくる。『現』より強い。
馬脚を〜、悪事が表に〜
・著す 出版する。書物に書き記す。
自叙伝を〜
あらわれる
・表れる 心の中を表に出す。視聴覚化して見せる。
感情が〜、気持ちが〜、効果が〜
・現れる 実体を見せる。
太陽が〜、怪獣が〜、社長が〜
・顕れる(→現れる) 知られていない者が有名になる。
名が〜、世に〜
・露れる 隠していた物が出てくる。『現』より強い。
秘密が〜、不正が〜
あわせる
・合わせる 同じに揃える。
時計を〜、背中を〜、答えを〜、話を〜、計算を〜、辻褄を〜
・会わせる 人同士を対面させる。
AさんとBさんを〜
・併せる 一つにする。
集団を〜、会社を〜
・協せる(→合わせる) 力を出し合う。
気持ちを〜、技術力を〜
あわゆき
・淡雪 うっすら積もった雪。
・沫雪 解けやすい雪。
・泡雪 『沫雪』の別表記
あわれ
・哀れ 心の底から湧き出す感情。
物の〜、月を〜む、〜な気持ち
・憐れ 不幸な状態。相手と同じ立場、感情に立つ。
〜な姿、不況を〜む
・憫れ 同情する状態。自分が優位。相手を見下す状態。
〜な女、貧民を〜む