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   日月神示に出てくる言葉で日常では使わない古語や、神道用語や古代文献を中心にした用語メモ。
   日月神示で使われる言葉は古語だけでなく、四国瀬戸内側地方の方言が多く使われているという話もある。神様の世界の標準語が、そこであるらしい。

相諾なう【あいうずなう】
 互いに相手を人生で得がたい大切な存在として認め合う。
あなさやけ【あなさやけ】
「あな」は感嘆詞、「さやけ」は草木も一緒に喜び踊ること。
「さやけし」(清々しい)とは違う。
あなたのし【あなたのし】
「あな」は感嘆詞、「たのし」は「手伸し」が訛ったもので、喜びに手が伸びること。
 楽しいというだけの意味ではない。
あななう【あななう】
 助ける。補助する。手伝う。
 日月神示では「手伝う」よりも「協力」や「団結」の意味?
ありやか【ありやか】
 ハッキリと理解する。何かに悟って視界が開ける感覚。
 古語に存在しない表現だが、おそらくは上記のような意味だろう。

稜威【いつ】
 霊的なパワー。畏れを感じるほどの神秘的な力。

祈請【うけい・うけひ】
 神様に祈って、成否や吉凶を占うこと。
 またはやることをやったあと、良い結果が出るように神様に祈ってお任せすること。
諾なう【うずなう】
 貴重なものとして扱う。得がたい大切なものとする。
 平安以降では「珍なう」と書き、貴重品だけでなく珍品にも使うようになる。

おつる【おつる】
(1) 落ちる。没落する。欠ける。白状する。
(2) 陽が射し込む。(病気やケガが)治る。悪いものが消える。

惟神【かむながら】
 神の意のままに。

けっさい【潔斎】
 神事などの前に身を清めること。
 肉や酒を控える。殺生を避ける。沐浴(もくよく)する。物忌みする。など。
けんびき【痃癖】
 心配事などのストレスや心のゆがみで、体までゆがんで痛みが出ること。ひどい時には骨が曲がることもある。
 方言の「肩こり」「口内炎」「痛風」「熱による痛み」などとは違う?

ごちる【御置る】
 祈りの言葉を添えて深くまつる。「()りごちる」など。
 北関東の方言にある「独りごとを言う」の古語「独りごつ」から転訛した「ごちる」とは別物。
ごもく【ごもく】
 ごみ。ちり。あくた。「芥」とも書く。
 日月神示では「俗世の垢」「間違った常識」「思い込み」「偏見」「身勝手な考え」などの意味。

さやけ【さやけ】
 人や動物だけでなく森も草木も一緒に喜び踊ること。
「さやけし」(清々しい)とは違う。
更つ【さらつ】
 新しい。

仕合せ【しあわせ】
 めぐり合わせ。運命的な必然。運勢。
 現代ある幸福の意味での「幸せ・仕合せ」が使われるようになったのは、昭和30年代末以降。日常で使われるようになったのは昭和40年以降。
 そのため日月神示で使われる「仕合せ」に幸福の意味はない
借銭【しゃくせん】
 借金。
 日月神示では「カルマ」の意味。

せんぐり【せんぐり】
「先繰り」とも書く。物事が順番通りにやってくること。
 関西地方の方言にある「次々と」「何度も」「立て続けに」等とは意味合いが微妙に違うと思う。

たのし【たのし】
「手伸し」が訛ったもので、喜びに手が伸びること。
 楽しいとは微妙に意味が違う。

帳引き【ちょうびき】
 帳消し? 取り消し処分?

敵とう【てきとう】
 =(てき)()う。敵対する。
【てん】
「天」の異体字。青空から降ってくる気のイメージ。

直霊【なおひ】
 素直な心。神様を受け入れる準備ができている心。
 古神道の一霊四魂の中心的なもの。
直日【なおび】
 悪い状態、異常な状態を元の良い状態に戻すこと。
直会【なおらい】
(1) 祭事が終わってから神酒(みき)・供物を下げていただく宴会。
(2) ないし、祭事が終わって下げた供物。

【はい】
 手を合わせた状態でのお辞儀。
祝る【はふる】
 祝詞(のりと)を上げること。
 仏教の「(はふ)る・(ほうむ)る」との混同に注意。
ハラミ山【はらみやま】
 富士山の旧名。原見山か?
 アマテラスの生まれた場所なので「孕み山」とする説もある。

【ひな】
 田舎。都から離れた土地。未開地。
神籬【ひもろぎ】
(1) 神が降りている山、森、社などを、常緑樹で囲って聖域とし、守ること。鎮守の森。
(2) 神事で神を降ろすためのお供え。清浄な場所に神座を作り、中央に榊などの常緑樹を立てることが多い。
  *神社ではシイ類やカシ類の広葉常緑樹が多いが、日月神示では大木になる松を求めている。
領巾振る【ひれふる】
 人を招いたり、別れを惜しんだりするように手を振ること。
 音から「ひれ伏す」との取り違いに注意。

太占【ふとまに】
(1) 神界の正しい順や秩序、法則、鉄則。
(2) 宇宙の法則、構造。鏡に映る真実。

返報返し【へんぽうがえし】
 過去の悪事が恨みとなって返ってくる。身から出た錆。過去の因縁。
 因果応報の災厄ではない点に注意。

まがつひ・禍津霊・禍津日【まがつひ】
 マガは災厄のこと。マガ(災厄)ツ(の)ヒ(神・霊)は災厄から生まれた神様。
 人生の不条理を意味することもある。
罷る【まかる】
 死ぬ。
まどい【まどい】
「円居、団居」とも書く。集まった人が車座になること。楽しく時を過ごすこと。
「惑い」との混同に注意。

みそなわす【みそなわす】
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めぐり【めぐり】
 因果応報。悪いめぐりあわせ。返報返し

【ゆう】
 手を下ろした状態での深いお辞儀。理想は45度。
 手を合わせたとは別の作法。
 中国式の両手を前後に重ねて胸の高さまで上下させてお辞儀する仕草ではない。
 ほとんどの辞書には中国式の説明しかないため、神道系の本にも、それに引きずられた間違った説明がある。
揖拝【ゆうはい】
 による神様へのあいさつ。

わくわく【わくわく】
 不安な気持ち。「どきどき」のネガティブ版。今でいう「ぞわぞわ」に相当する。
 いつごろ意味が逆転したのかは定かではないが、少なくとも幕末の頃までは古い意味の方で使われていた。
 現在の「心が躍る」「期待に胸が高鳴る」とは意味が違うので注意。

ゑらぐ【えらぐ】
 歓喜に沸く。