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考察メモ/古代日本語について

はじめに
 日月神示に使われているアイウの仕組みなどは、日本の古代語を使ったものである。当然、読み解きのためには古代語を知る必要がある。
 読み解きのため、メモとしておく。
 
このページの内容
 ・古代語の特徴
 ・主な単語
    ア行カ行サ行タ行ナ行ハ行マ行ヤ行ラ行ワ行
 ・古代語の研
 ・大陸渡来説・朝鮮起源説の大ウソ
古代語の特徴
神代語  古代倭語(()人天族(じんあまぞく)語)、1音ごとに意味を割り当てている。(古代語の一音一義説)
母音の基本則
 母音に与えた意味、イ(意志)、エ(結合)、ウ(生命)、オ(情動)、ア(精神)    
 程度を表す場合、母音がイ<エ<ウ<オ<アの順で大きくなっていく。
子音の基本則
子音観念意味
t能動創造衝突
k受動収納働く
m回る整理捕まえる
h発生教える習う
r連続広がる続く
n完成実る選ぶ
y繁栄栄える共鳴
s調和調和波及
w保存帰結保存
縄文語  神代語を組み合わせて作られた初期の基礎単語。2音〜3音。
     2音だけでも単純に2500語作れるので、日常会話には困らない。
弥生語  神代語、縄文語を組み合わせて作られた準基礎単語。神々の名前。
大和語  弥生語を更に組み合わせて語彙を増やしている。アイヌ語などが入ってきている。
渡来語  主に弓月氏(トルコ・チベット系、のちの秦氏)の言語由来 。

 

数字読み種類備考
神代語 
神代語 
神代語 
神代語 
神代語 
神代語 
神代語 
神代語 
神代語 
10神代語 
100神代語 
1000 神代語 
10000 ヨロ 神代語 
ア行
単語意味種類備考
ア(a)吾、自分神代語 
始まり神代語納得した時の「あ〜」や、気づいた時の「あ」も理解の始まり
アク 縄文語 ア(吾)+ク(?)、のちに「アシ」に訛る
アクガル あこがれる 弥生語 足+駆る
アサマ 火山 弥生語 アソ+ヤマ、のちに「アサマ」に短縮
アス朝、明日 縄文語日の出
アソ、アゾ山が生まれる?縄文語?ア(始まり)+ソ(広がる)、溶岩が広がって山が育っていく様子から?
噴火?アイヌ語? 
アマ天、海縄文語天も海も同じ、敢えて分ける時は天は上、海は下
アメ空、空から降りてくるもの縄文語 
イ(i) 神代語 
命、息、祈る 神代語生きる=イ(息)+キ(気)+動詞
出る、入る、至る 神代語目標点から見た動き
固い、固体 神代語石、岩など
イ〜強調接頭辞神代語イ・ブキ(息吹)など
〜イ強調接尾辞神代語君ぃ、だまれ〜いっ、など現代でも口語に残る
イキ 縄文語 イ(息)+キ(気)
イキル 生きる 縄文語 イ(息)+キ(気)+動詞、息をしてる
イザ誘う、いざなう弥生語 
イザナキ男性神弥生語イザ(誘う)+ナ(の)+キ(男)
イザナミ女性神弥生語イザ(誘う)+ナ(の)+ミ(女)
イシ 縄文語 イシ=イ(固い)+シ(である)
イチ市、露店弥生語イ(出入りする)+チ(流れる)〜物が流れる?
イネ縄文語 
イノル 祈る 縄文語 イ(息)+ノ(宣る)+動詞
イワ縄文語イワ=イ(固い)+ワ(物を生む)?
縄文語 
ウ(u)生む、生まれ出る神代語 
ウズ第1、1番目、最初渡来語ウズ・マ・サ(第1の都市)など
ウタ歌・唄弥生語よろこびの表現、ウ(生まれる)+タ(たくさん)
ウミ弥生語ウ(生まれる)+ミ(水)
ウラ裏、心縄文語外から見えないもの、背後に広がるもの、オモ(テ)の対
ウラ(ヤ)ミ羨ましがる、憎む 弥生語心(ウラ)+病む(ヤ・ミ)
エ(e)生み出す源、すぐれた生命 神代語 
オ(o)男、大人、生む根源神代語男=女に生命の根源を与える存在
尾、つながるもの神代語 
オオヒルメムチ天照大御神弥生語アオピルメムチチの発音が正しいとする説もある
オキナ 翁、男の老人 弥生語 オ(大人)+キ(力を出す人=男)+ナ(到達)
オネ尾根弥生語オ(山頂からつながる)+ネ(低い部分)
オミナ 老婆 弥生語 オ(大人)+ミ(ムからの転訛:産む人=女)+ナ(到達)、オムナから「女」
オモ(テ) 表、顔縄文語 外から見えるもの、ウラの対
オロチ心を閉ざす、聞く耳を持たない 弥生語オ(つながり)+ロ(固まる)+チ(強く)、後世の大蛇とは違う
カ行
単語意味種類備考
カ(ka)大きい、強い、力がある神代語 
カミ神、上縄文語上の存在、カ(パワー)+ミ(存在)
縄文語文字を記すもの
〜カラ茎、〜が元になる縄文語現在の助詞の「から」と同じ?
〜ガラ筋、一族 弥生語 「〜カラ」の派生? 家柄、土地柄など
カワ 縄文語 力の流れ? カ(パワー)+ワ(湧く、物を生む)?
キ(ki)気、小さい力神代語パワー、内に秘めた力?
木、東神代語 
長官、指導者渡来語どこから?
〜キ神代語 
ク(ku)最高位の霊、奇跡神代語 
弱い力、力が弱くなる 神代語 
複雑、混乱、組む神代語組む、苦しいなど
クモ 縄文語 ク(力を弱める、太陽を隠す)+モ(雨の元)?
太陽が籠もるところから「コモ」となり、そこから転訛した説もある
クラ暗い神代語エネルギーが低い、悪いエネルギーが高い、ク(光が弱い)+ラ(広がり)
神代語治めるもの、貯まると「クライ」
クライ弥生語クラ(倉〜財力)+ヰ(居る)
ケ(ke) 世を形作る、還元する神代語  
気、パワー神代語キよりも少し大きいパワー
毛、髪神代語 
ケガレ穢れ、汚れ弥生語気(ケ)+枯れ
ケモノ
ケダモノ
弥生語 ケ(毛)+ナ(の)+モノ(物)からの転訛
コ(ko)神代語 
完成、獣神代語 
〜コ弥生語 
サ行
単語意味種類備考
サ(sa)何もない、狭い神代語 
霊、根源神代語目に見えない起源
栄える、発展繁栄する神代語 
都、都市渡来語ウズ・マ・サ(第1の都市)など
サト 里、集落 弥生語 サ(狭い)+ト(処)
サワ 弥生語 サ(狭い)+ワ(平らな場所)、低湿地
シ(si)弱い光、止まる神代語 
静寂、孤独 神代語 
〜シ〜である・接尾辞神代語イシ=イ(固い)+シ(である)、ヒガシ=ヒ(日)+ガ(処)+シ(である)
ジュ(jiu)集まる神代語 
ス(su) 素、生命発生の元 神代語 
セ(se)高め合う、競う神代語競る
狭い、迫る神代語 
ソ(so)広がり、本質神代語 
ソラ 弥生語 ソ(広がり?/何もない?)+ラ(広がる)
タ行
単語意味種類備考
タ(ta)たくさん、垂れる、とても神代語実って垂れる「たわわ」:10以上
タマ 魂、霊 神代語 霊性
チ(ti)千、勢力、勢い神代語 
血、道、乳神代語流れるもの
チカラ力、税弥生語 チ(血、勢)+カラ(〜から出た)、キ(キ)+カラの訛り?
ツ(tu)積む、集まる、どこまでも神代語ひとつ、ふたつの「つ」:数個、一桁
神代語 
トゥ(tu) 〜の神代語 助詞(〜の)、天津神=天+の+神
津、港神代語 
テ(te) 神代語タとも言う
ト(to)10神代語 
富む、たくさん神代語十(とう)の「と」:10個前後
止める、行き着く、たどり着く神代語 
神代語止めるの派生?(行き着いた処?)
ナ行
単語意味種類備考
ナ行(*n*)〜の(助詞)神代語?カ(彼)+ナ(の)+タ(処)、ケ(毛)+ナ(の)+モノ(物)=ケダモノ
ナ(na)神代語 
永遠、長い時間神代語  
成る、至る神代語完了、オ(大人)+キ(男)+ナ(到達)=翁・老人
名前、文字神代語「文字」とは本来漢字限定のこと、それ以前の文字は「ナ」と呼ぶ
地面、地上、大地神代語ニ<ノ<ナで大地の広さ、ネは下、ヌは上?
触れたものの表面神代語地面の拡張?
〜ナの(助詞)、〜する神代語イザ(誘う)+ナ(の)+キ(男)、など
ナスル なする 弥生語 ナ(表面)+スル(摺る)
ナゾ 弥生語 何ぞ
ナゾル なぞる 弥生語 ナ(表面)+ソ(沿う)+動詞
ナヅ?弥生語撫づ、暑い季節に暑気払い(大払い)する
ナヰフル、ナイ地震大和語ナ(大地)+ヰ(場所)+フル(揺れる)、のちに「ナイ」のみでも地震をあらわす
ニ(ni)物の性質を変える 神代語性質を変える=固める、縮める、緩める、溶かす、など
ニワ(ニハ)弥生語ニ(小さな大地)+ワ(平らな場所)、戸外ないし敷地内の作業ができる広場
ヌ(nu)中核、神の心を知る努力神代語
ヌシ主、長、統治者、王弥生語 ヌ(中核)+シ(である)
ネ(ne)根、地下、底、尾根神代語尾根、屋根のネは、高い場所ではあるが頂点をつなぐ低い部分の意味
ノ(no)伸びる、延長 神代語 
野、広い場所神代語 
ノル 宣る、述べる 縄文語 神に告げる
ハ行
単語意味種類備考
ハ(ha)葉、歯、派神代語生えるもの
神代語歯からの派生、薄くて切るもの
ハタレ暴徒、反逆者、不満分子 弥生語ハ(出てくる)+タ(たくさん)+レ(別れる=従わない)
ハラ弥生語ハ(葉・草)+ラ(広がる)
ハラウ清める、祓う大和語ハル(晴る)+合うの複合語と考えられる
ハル邪魔なものを除く、良くする神代語払う、晴れ、春などの語源
ヒ(hi)神代語 
火、霊、光神代語小さい火?
ヒ〜尊称接頭辞神代語ヒ(尊称)+コ(男)
ピ(pi)霊、神神代語 
ピカ弥生語ピ(霊)+カ(力のある)
ヒガシ 縄文語 ヒガシ=ヒ(日)+ガ(処)+シ(である)
「日迎えし」が訛ったという説もある
ピカ鎚落雷大和語ピカ(雷)+鎚(打つ)、これが訛って「いかずち」
ヒコ男の尊称弥生語ヒ(尊称)+コ(男)
ヒメ女の尊称弥生語ヒ(尊称)+メ(女)
ヒユ弥生語冷ゆる
フ(hu)神代語 
風、空気、大気神代語 
フル降る、揺れる弥生語 
ヘ(he)更に咲く、新たに生む神代語次の発展
ホ(ho)火、炎神代語大きい火?
穂、秀でる神代語心の穂、良心に忠実
マ行
単語意味種類備考
マ(ma)真、魔神代語まことの神、見えない力
神代語モノとモノの間の何もないところ
〜マの(助詞)渡来語ウズ・マ・サ(第1の都市)など
マガ 災厄・理不尽 弥生語 マ(魔)+ガ(悪い力)
ミ(mi)神代語 
神代語 
物体、ところ、場所神代語 
実、西神代語 
〜ミ神代語 
ミズ水、瑞弥生語生命の生まれるところ、若い
ミチ弥生語ミ(場所)+チ(人が流れる)
ミナト弥生語ミ(水)+ナ(の)+ト(処)
ム(mu)神代語 
生命の始まり神代語 
ムス産む、生み出す神代語息子=ムス(産んだ)+コ(男)、娘=ムス(産んだ)+メ(女)
メ(me)芽、女神代語始まり、存在が生まれる、女も人を生む意味で
神代語マとも言う
モ(mo)元の場所へたどり着く 神代語最初の場所、トと同じニュアンスだが、時間的に前
モト 元、最初に返る 縄文語 モ(最初の場所:起点)+ト(最初の場所:終点)
ヤ行
単語意味種類備考
ヤ(ya)神代語 
弥、発展、増えていく神代語 
ヤマ 山、高いところ 神代語 イ(目で見える)+アマ(天)?
ヤモト 大和? 弥生語? ヤマトの語源? ヤモ(八万=たくさん)+ト(人々?/集まったところ?)
山の間の人などの説は間違い?
ユ(yu)行く、先へ進む神代語 
ヨ(yo)神代語 
世、代神代語 
ラ行
単語意味種類備考
ラ行(*r*)〜の(助詞)神代語?ツ(津)+ル(の)+ガ(処)、マホ(真秀)+ロ(の)+バ(場)
ラ(ra)広がる神代語 
リ(ri)終わる、次に送る神代語 
ル(ru)命が変わる神代語動詞の「〜る」へ
レ(re)分かれる、分岐神代語 
従わない神代語分岐からの派生、本流に従わない
ロ(ro)力を固める、物を清める神代語 
ワ行
単語意味種類備考
ワ(wha)横の広がり、平ら神代語 
物を生む、和合する神代語ウ(生む)の上位?
ワクラバ若葉弥生語ワク(湧く・発生する)+ラ(の)+バ(葉)
ワタツミ弥生語ワ(平ら)+タ(とても)+ツ(広い)+ミ(ところ)
ヰ(whi)居場所神代語
ヱ(we)恵み、満ち足りる神代語
ヲ(wo)完成、終わり、閉じる神代語 
ヲト若い弥生語ヲ(完成)+ト(達する)=人として完成したばかり=若い?
ヲトコ=ヲト(若い)+コ(男)、乙女=ヲト(若い)+メ(女)
ヲロチ心を閉ざす、ふさぎ込む、すねる 弥生語ヲ(閉じる)+ロ(の)+チ(霊)、後世の大蛇とは違う
(存在せず)?神代語弥生時代までの日本語に「ん」の発音はないという説がある一方
カタカムナには「ん」が「完了/結び」の意味で出てくる
完了・終わり・結び神代語

 

 

古代語の研究
 かつては民間の学者が細々と調べていたが、そのせいもあって現代版の言霊などのオカルト汚染が進んでいる。
 そういう問題を排除した本格的な研究は、2008年頃(平成20年:この分野の学者は元号表記にこだわるらしい)に始まったばかりである。
 
 日本の歴史学の権威は、あくまで古代語・古代文字はオカルトという扱いだが、欧米の古代史学者の中には日本が世界で見つかったペトログリフの最大発見数を持つところからJOMON文明を調べ、古代文字やウガヤフキアエズ王朝の真偽を確かめようとする動きが出てきている。
中国の文献から
 秦(BC220〜202)の時代に日本から30ほどの国が朝見したという記録がある。それらの国は漢字を読み書きできる(つう)()を同行させ、独自の文字を持っていたことも記されている。ちなみに漢人から見た日本は自然豊かな資源大国であり、すでに独自のたたら製鉄が始まっていたようだ。
 ただし残念ながら、その文字や当時の日本語に関する詳細までは記録されていない。
 
 なお、公式の日本史では645年、仏教原理主義に染まった蘇我蝦夷(そがのえみし)蘇我入鹿(そがのいるか)親子が朝廷図書館を焼き討ちしたため、飛鳥時代以前の歴史記録はすべて消滅したことになっている。
正史とは異なる実態
 古代の書物の原本は、ほとんどが各地の神社に保管されている。朝廷図書館に集められたのはその写本であるから、焼き払われたからといって記録が失われたわけではない。
 だが、仏教原理主義にとって都合が悪いのか、後世の偽書とするレッテルがずっと貼られ続けてきた。この状態が長く続くと、やがて体系化されて主流となった大陸渡来説にとっても不都合な存在であるため、学界の権威たちによって偽書のレッテルが貼られ続けてきた可能性はある。
 日本史は最初から自虐史観で語られていたのか?
 
 それが最初に書いた通り、ようやく本格的な研究が始まったところである。
おもな文字
 ヲシテ文字  :現在の五十音と同じため、偽造疑惑がある。ただし行の順番はアカハナマタラサヤワ。
 カタカムナ文字:48音あるとされるもの。今から12000年前に成立したと荒唐無稽すぎるが。
 豊国文字   :ウヱツフミに使われた文字。19世紀の偽作とされるが、同じ文字が北朝鮮平壌付近の洞窟でも見つかっている。
 阿比留文字  :一見するとハングル文字と見間違う文字。五十音はウオイエア、アサハタラナカヤマワの順に並んでいる。
おもな古代文献
 ウヱツフミ :豊国文字で書かれた文献。神武以前のウガヤウキアエズ王朝に関する歴史書で、博物学的な記述も多い。
 ホツマツタヱ:ヲシテ文字で書かれた古事記の元となった神話。
        因幡の白兎伝説は、虎(力のある人物)が暴走化(ニ)した民衆(ワ)にやられる話という解釈も。
    秀真伝:ホツマツタヱを漢字書き下し文に改めたもの。日本史学界では江戸時代の偽書としている。
 フトマニ  :ヲシテ文字で書かれた古代の占術書。「太占」とも書かれる。
 ミカサフミ :ヲシテ文字で書かれた文献で、景行天皇53年8月1日に天皇に上程されたとされる。 「三笠山紀」とも書かれる。
        本物であれば日本史の空白となっている4〜5世紀の歴史的事件が明らかになる。
古代日本語の成り立ちについての仮説
 まだ本格的な研究が始まってから日が浅いが、日本語は最初から人造言語ではなかったかと考えられている。
 その一番の理由は一音一義で言葉が作られ、そこから「文字→発音→一音一義を組み合わせて単語にする」という手順で多くの基本語彙が作られている流れである。これは他の言語のように「発音→文字」の自然な流れとは、まったく逆の流れである。また子音のみの発音がまったくない点も、この可能性を高めている。
 おそらく古代日本には数多くの国と言葉があったが、その間で円滑に交流するために共通語の必要性が迫られたのだろう。
 この仮説が正しいとした場合、日本語は文法のみウラル・アルタイ系ではあるが、どの言語グループにも属さないことになる。
 なお人工言語は古英語を元にした現代英語や、ロマンシュ語属を元にしたエスペラント語があるが、単語までゼロから作る意味では2つをはるかに凌駕している?

 

大陸渡来説・朝鮮起源説の大ウソ
 日本の古代語(上代語)をネットで調べると、やたらと大陸や朝鮮半島起源とする人たちが多く、非常に厄介であった。
 かつては学界の権威が示す学説を積み上げて学識を構築する手法で学術研究が行われていたが、科学(地学・生物学など)の世界では1980年頃から、歴史でも1990年頃からその手法を改め、資料の再鑑定や統計処理の導入などで科学的に研究を見直そうとする流れが起きている。
 そこから遺跡の調査やDNA解析によって従来の学説を否定する証拠が次々と出てきて、数多くの学術分野で考え方の変更が迫られている。
 それが2000年以降、教科書が大きく書き換えられる流れとなってきた。
 だが、第一線で活躍する言語学者の多くはまだ2000年以前の学識を前提にしているため、否定された朝鮮起源説で議論している人が圧倒的に多い事態となっている。当然、最先端の学説など知らない民間の研究者となるともっとひどい状況であるので、何とか一部が拾い上げられるだけであった。
 ついでに言うと上代語の裏にある言霊信仰も低俗なオカルト汚染がひどくて、こちらで調べたものもどこまで汚染されているか……。(汗)
大陸(半島)起源説
 日本の古代史は、昔から稲作と一緒に大陸から言葉や文化も渡ってきたとする前提で語られることが多い。
 科学的な検証方法がない時代は国内に文献記録の残る飛鳥時代以降からの延長で、大陸からの渡来人が古代からあったという仮説の積み重ねで信じるしかなかったのだろう。
 ただし、このあと語る遺跡やDNA解析の証拠が出てきたことで、今では完全に否定されていると考えられる。
 なお、昨今多い、何でも朝鮮起源とするウリナラファンタジーは論外とする。
大陸には里山文化がない
 DNA解析が行われる前から、日本の稲作で使われる灌漑(かんがい)システム──里山文化が、始まった頃から朝鮮とも呉とも違う日本独自のやり方で行われていたことが指摘されている。しかも試行錯誤のあった痕跡も見られない。
 これは稲作が渡来人によって始まったとしたら、まったく有り得ない成り立ちであるし、試行錯誤のないところから、稲作が入ってくる前に確立されていた日本独自の環境技術と考えられそうだ。
遺跡から朝鮮起源、半島経由は有り得ない
旧石器時代(紀元前1万年以前)
 この時代、日本列島ではおよそ1万か所の遺跡が見つかっている。
 その一方で朝鮮半島で見つかった遺跡は、わずか50か所ほど。単位面積あたりでは日本の1%という少なさである。
 旧石器時代、日本と大陸は半島を経由して地続きだった。だが、通り道である半島で見つかった遺跡が少なすぎる。
 このことより半島経由で日本へ渡来した人の流れは存在しなかったか、あっても数が少なすぎて文化や遺伝子に影響はないと考えられる。
無遺跡時代(中石器時代)
 紀元前1万年頃に氷河期と旧石器時代が終わって新石器時代が始まる。朝鮮半島ではこの頃から5000年間、遺跡が1つも見つかってない無遺跡時代となっている。(韓国では中石器時代と呼称している)
 今も朝鮮半島の学者たちが血まなこになって探しているが、いまだ1つも見つかっていない。
縄文時代
 半島では紀元前5000年頃になって、ようやく縄文土器と一緒に南側から遺跡が見つかるようになる。
 海面上昇によって海峡ができるのは紀元前4500年以降であるから、この頃はまだ日本と半島は陸続きである。
 大陸の側から人が朝鮮半島に入ってくるのは紀元前2000年以降。
 このような科学的証拠があるため、日本が朝鮮半島の民族・言語の起源となる可能性はあっても、その逆は考えられない。
 なお、朝鮮半島に人が現れる直前の紀元前5300年頃、鹿児島の南にある鬼界カルデラ火山が破局噴火を起こした。これによって南九州は焼け野原となり、西日本まで一時的に無人となる事態となっている。その時の避難場所の一つが朝鮮半島だったのかもしれない。
DNA解析からも大陸起源、朝鮮起源は有り得ない
 紀元前5000年以降紀元後1世紀まで、朝鮮半島で見つかった人たちのDNAや頭蓋骨形態は、縄文人と完全に一致する。これは日本から入植したためだろう。
 だが、紀元後100年〜700年の間に最低でも2度の大きな断裂があり、ここで半島人の遺伝子が完全に入れ替わっている。
 これは侵略者により男子を皆殺しにした大虐殺の痕跡であり、同時に女たちが強姦された痕跡でもある。
  侵略者が負けた民族の男と身ごもった女を皆殺しにし、それ以外の女を犯してはらませる行為は、聖書などにも書かれてるように大陸では古くから行われてきた。 ここで侵略された民族のY染色体が途絶えることになり、文化も消えることになる。
  近年でも第二次世界大戦中にナチス・ドイツが占領地でやっているし、戦後も人民解放軍によって清帝国を作った満州族の大虐殺があった。満州族は現在も1000万人以上いるとされるが、遺伝的には推計36万〜38万人しかいないと見積もられている。
 この期間はまさに朝鮮半島が3つに分かれた三韓時代/三国時代であり、3つの国がそれぞれ日本、中国(魏〜公孫氏〜唐)、北方民族を味方につけて、凄惨な殺し合いを続けた時代である。この大虐殺の最後は百済・高句麗の滅亡だろう。ここを境に半島人の頭蓋骨形態が完全に様変わりし、現代の半島人と同じになっている。
  660年 記録上の百済の滅亡
  663年 白村江の戦い〜事実上の百済の滅亡
  668年 高句麗滅亡
 
 一方、日本では縄文人でも弥生人でも遺伝子が入れ替わるような事件はなく、平和裏に行われたゆるやかな混血しか起きていない。
 しかもDNAの研究により、現代の日本人の多くは今も縄文人の遺伝子を持っていることが明らかとなった。ということは言語もそのまま続いていると考えられ、日本語は渡来した言葉に置き換わったという考え方は怪しくなっている。それが起こるのは大陸人の侵略によって文化が破壊された場合だけであり、遺伝子の研究からその証拠は完全否定されたと断言できるだろう。
海流からも朝鮮半島から日本(九州)へ来るのは大変
 地図だけを見て考えると、朝鮮半島から九州へは対馬伝いに簡単に来られるように思うだろう。だが、現実は簡単ではない。
 九州と朝鮮半島の間には、強い対馬海流が流れている。しかも朝鮮半島から南へ向かうには、船はこの対馬海流に逆らって斜めに進む必要がある。そのため古代の沿岸航海術程度の海洋技術では日本海へ流されて、運が良ければ北陸地方周辺へ流れ着くことになる。(主に若狭湾〜新潟県のあたり)
  実は元寇の時、事前情報を知った鎌倉幕府は蒙古軍がこの対馬海流に乗って若狭湾から最短で京へ攻め込むことを危惧していた。
 一方で九州からは対馬海流に乗って北へ進めるため、初歩の航海術でも日本海へ流される前に朝鮮半島にたどり着きやすい。
 海洋民族である日本からは行きやすく、大陸民族である半島からは行きにくい。非常に皮肉な障壁になっている。
 ただし真冬の強い北風に乗れば、朝鮮半島から北九州に到達しやすいこともある。もっとも風が強い分だけ海が荒れるので、無事に到達できるかは運任せになるだろうが……。