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- 各項目内で使っている用語をここで解説する。
- アニマ/アニムス
- 誰の心にもある実際の性別とは違う異性的な一面。魅力的な見知らぬ異性の姿であらわれる。
- アニマは男性にとっての女性的な部分。アニムスは女性にとっての男性的な部分。
- 運気
- 運命の流れ。好調な時は何をやってもうまくいくが、不調な時は何もかも裏目に向かうことがある。
エドガー・ケイシー→ケイシー
カール・ユング→ユング
影→シャドウ
- 邯鄲一炊の夢
- 邯鄲の夢とも。ことわざとしては「人の世や人生の栄枯盛衰は夢のようにはかない」という意味であるが、夢関連では一生を体験する夢のことをいう。
- 邯鄲一炊の夢の物語は以下の通り。
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- 昔、中国の科挙(高級官吏登用試験)へ向かう盧生という貧しい若者がいた。
- 若者は趙の都である邯鄲の郊外にある峠の茶店で昼食を摂ろうとする。
- だが、茶店ではまだ主人が黄梁という穀物を煮炊きしているところだった。
- 炊き上がるまで待とうとした若者は、たまたまそこにいた呂翁という道士から不思議な枕を借りる。
- それで寝たところ、若者は科挙に受かって役人となり、立身出世して50年余りの栄華を極める夢を見た。そして一生を終えたところで目が覚めたが、その時にはまだ茶店では煮炊きが終わっていなかった。
- その夢を見た若者は「栄華を極めた一生も、一炊の夢のようにはかない」と悟る。
- そして若者は都へは行かず、そのまま故郷へ戻って一生畑を耕したという。
- 願望夢
- 心的夢の一種。心の中にある願望が夢となってあらわれるもの。
- 記憶夢
- 過去のできごとを夢で追体験するもの。
- 主に最近あったできごとを、夢で別の形となって見ることが多い。
- もちろん幼い頃、若い頃のできごとを追体験するものもある。
グレート・マザー→太母
- ケイシー(エドガー・ケイシー/Edgar Cayce)
- アメリカのリーディング能力者。予知能力者や超能力者と紹介されることもある。
- 夢は超意識から与えられる情報とし、雑夢の他に解釈に値するものがあると強調している。
- 彼によると「これから起こるできごとで、事前に夢で教えられてないものは何一つない」だそうだ。
賢者→老賢者
- 検閲
- 夢が象徴的になる原因。恥ずかしいもの、好ましくないものなどを直接的に表現することを避けるため、別のものに置き換える操作。
- これは本人の意志とは関係なく行われる。
- (例)男性器:筆、ピストル、風船、鍵、蛇など
- 女性器:袋、容器、貝殻、鍵穴、カタツムリなど
- 性行為:ダンス、登山、乗馬など
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- なお、検閲で別のものに置き換えられる性行為などが、反対に他のものの象徴として描かれる場合もある。
- 逆夢
- 顕在意識では知りたくないもの、認めたくないもの、恥ずかしいものなどを誤魔化すために、夢の中で反対に描いていると考えられる。
- (1) うしろめたさや本心を認めたくないため、逆の行動や考え方を描く夢
- 嫌いな人と楽しそうにする、離婚したい夫や妻をいたわるなど。
- (2) あって欲しくない願望などで逆の結果を見せる予知夢
- 散財するのに、大金が入る夢を見るなど。
- 雑夢
- 夢分析ではメッセージ性のある予知夢以外の夢をすべて雑夢として扱う。
- 不安や願望などの心の動きを示す心的夢と、最近の体験や睡眠中の刺激によって見る刺激夢に分けられる。
- スピリチュアルでは夢分析する意味のある純粋夢と、分析する価値のない雑夢に分けているが、心理学では分けることはない。ただし雑夢の多くは起きた時には忘れてしまうため、結果として分析することは少ないと思われる。
ジークムント・フロイト→フロイト
- 刺激夢
- 外部からの物理的な刺激によって見る夢。雑夢の一種。寒い時に冬山で遭難した夢を見る場合がそれにあたる。
- なお睡眠中に同じ刺激を与えても、夢が再現することは非常にまれである。
- シャドウ
- もう一人の自分。自分の悪い部分の象徴である場合と、別の生き方をした自分を象徴する場合がある。
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- 自分の悪い部分としてのシャドウ
- 夢関連の本に多く描かれているシャドウ。
- 自分の見たくない、知りたくない、気づきたくない悪い部分を夢で描かれるため、見ると目覚めが悪いといわれる。
- この場合のはシャドウは夢主とは反対の性格であらわれることが多い。
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- 顕在化しなかった生き方、可能性などの象徴としてのシャドウ
- 自分では気づかなかった才能が開花していたら、あの時に別の選択をしていたら。そういう別の生き方の象徴としてあらわれるシャドウもある。
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- いずれの場合も潜在意識から気づくようにというメッセージである。
- 象徴
- 顕在意識が直接的な表現を嫌い、夢の中では検閲によって別のものに置き換えるもの。
- 心的夢
- 無意識、顕在意識を問わず、心の内にある事柄を夢の形で見るもの。
- 不安、心配、あせり、恐怖などで見るが、願望に関するものは特に願望夢として分けることがある。
- セノイ族
- マレー半島中南部に居住する山岳民族とされるが実在しない民族。かつては毎朝、家族で今朝見た夢を語り合う民族として紹介されたが、最初に紹介した著者(K.スチュワート)による、まったくの創作だった。
- ちなみにセノイとはマレー語で「奴隷」という意味なので、そのような蔑称で呼ばれる民族があるのか疑問に感じる。偶然か皮肉か、このあたりがウソだったことを物語るのかも……。
- 太母
- すべてを包み込む偉大なる母。すべての生命にとっての母である海や大地を意味する。
- 生み出す力は創造と破壊が一体となるため、相反する2つの性格を持つ。
- 深い愛はぬくもりと幸せを感じさせる。
- 強力な支配は恐怖やおどろおどろしい印象を与える。
- あらわれ方が違うだけであるが、夢の印象はまったく違うものとなる。
- 富士鷹なすび
- 日本人にとっての吉夢の象徴。夢分析においても、
- ・富士山 人生の目標の象徴。ハッキリ見えるほど未来は良い。
- ・鷹 幸運、開運、立身出世の象徴。洞察力、観察力が鋭くなる暗示。
- ・なすび 子宝、増収の象徴。
- と、よい意味で出てくることが多い。
- フロイト(ジークムント・フロイト/Sigmund Freud)
- オーストリアの精神科医で、精神病理学者として精神分析や心理学の基礎を築き、夢占いを学術的な夢分析へと変えた立て役者。
- 多くの性犯罪者を見てきた影響で、フロイトの夢分析の多くは性衝動によるものと解釈する問題がある。
- ペルソナ
- 社会に向けて作っている表向きの顔、プロとしての仮面のこと。
- それが本来の自分から大きく掛け離れてくると、服やアクセサリーなど、身に付けるものの夢で息苦しさを伝えてくる。
- 夢主
- 夢を見た人。書籍類では「あなた」と表記することが多い。他に「夢見者」「夢見主」などの表現もある。
- 明晰夢
- 夢の中で、これは夢だと自覚する夢。
- 以下の方法を1週間〜2週間行うと、多くの人が明晰夢を見るようになると言われている。
- (1) 朝、見た夢を思い出そうと努力すること。最低2つ以上思い出せるのが望ましい。
- (2) 日常の中で「自分は何をしている」「自分はどこにいる」を意識することを繰り返す。
- (3) 普段から「これは夢ではないか?」と考えてみることを習慣づける。
- メッセンジャー
- (1) 無意識から大切な知恵を伝えたり、問題を指摘してくる存在。
- 神仏、老賢者などの姿であらわれることが多い。
- (2) 知人の場合、名字、名前、職業や雰囲気などが夢の意味を伝えるヒント、キーワードとなる。
- 「金」の付く名字の人なら金銭関係、猫っぽい雰囲気のある人なら「猫」が象徴する意味をあらわすなど。
- 幼なじみや昔なじみは家庭や故郷を意味する。
- ユング(カール・グスタフ・ユング/Carl Gustav Jung)
- スイスの精神科医で心理学者。深層心理という考え方を導入するとともに民族ごとの夢が神話や伝承に一致するところから、心の母型や集合的無意識など、人によってはオカルトと考える解釈を取り入れている。
- 予言夢
- オカルト的な予知夢で、人にとっては予知夢というと、こちらを連想する。
- オカルトではない方の予知夢と区別するために、予言夢と表記することもある。
- 予知夢
- 無意識が感じていた小さな変化を夢で見せる、メッセージ性の強い夢を予知夢という。
- オカルト的な未来予知の夢と用語の混乱があるので、注意が必要。
- リビドー
- 精神を成長するために欲する、強い衝動のこと。俗に「若気の至り」という、衝動的な行動。
- 老賢者
- 無意識から大切な知恵を伝えるメッセンジャーの一つ。高齢の同性の姿であらわれることが多い。
- 年老いた女性は不吉をあらわすというのは俗信。