最終更新日 2009年9月24日

くじびき勇者さま 11番札「誰が真くじびき聖女よ!?」  ISBN978-4-89425-941-6(旧ISBN4-89425-941-9)

 上陸作戦に勝利して西大陸に拠点を築いた、メイベルたち東大陸の遠征軍。それを迎え撃つドラゴン皇帝軍は真正面から戦うことを避けて頭脳戦を仕掛けてくる。
 送り込まれてくる工作員たちは、ひそかにメイベルの命を狙い、かつ悪いウワサを流してメイベルたちを追い込もうとしてくる。対抗するメイベルたちも消耗戦になる正面衝突を避けて、西大陸の民意を掴むための懐柔策を展開していた。
 はからずしも頭脳戦となったこの戦いの行方はどのようになるのか?
 そしてくじびき嫌いの神官だったアステルが、なぜかくじびきにハマる事態に……。そこには何があったのか?
 
 えっと、最後に一言。メイベルはやっぱり「くじびきなんか大嫌い」だそうです。理由は……。
西大陸では2番札に登場したアレが普及して世界を変えます。 作中の主要時間は聖暦805年6月8日〜聖暦805年10月25日。
     初版 2009年10月1日  定価670円(本体価格638円+税)
     

くじびき勇者さま 10番札「誰が神の御使いよ!?」  ISBN978-4-89425-884-6(旧ISBN4-89425-884-6)

 ついに史上初の世界大戦が始まった。大海を渡って大ドラゴンの大軍を送り込んでくる西大陸のドラゴン皇帝の暴挙に反撃すべく、東大陸からも海を渡って大軍を送り込むことになった。
 大艦隊の建造と遠征軍の総指揮を任されたのはメイベルだ。まともに船をそろえていたら船の建造だけで数年かかるところを、メイベルは機転を利かせてわずか数か月で巨大船団を作り上げる。船団が完成するまでの間、メイベルはナバルの家族に会ったり、スケートを楽しんだりとお気楽な時をすごしたのだが、そこはやはり大戦中。巨大船団を率いて地球を半周すると、到着した西大陸は大ドラゴンの大軍が待ち構える激戦地だった。
 はたしてメイベルたちはドラゴンたちの猛攻を切り抜けて、西大陸に橋頭堡を築くことができるか?
 そして世界戦争は上陸作戦によって泥沼化するのか?
 
 あ、余談ですが最初は「誰が大提督よ!?」というタイトルにしようとしてたのですが、話の中心は海戦ではなく、上陸戦ですからねぇ……。
今回のあとがきを奪ったのは? 作中時間は聖暦804年11月4日〜聖暦805年6月4日。
     初版 2009年6月1日  定価670円(本体価格638円+税)
     

くじびき勇者さま 9番札「誰が大元帥よ!?」  ISBN978-4-89425-818-1(旧ISBN4-89425-818-8)

 フォルティアース大陸東部(東大陸)がメイベルの活躍によって長い戦乱と宗教対立の時代を終えてサクラス王国連合帝国に統一されたように、大陸の西部(西大陸)でも長い戦乱の時代を終えて一つの帝国に統一されていた。その西大陸を統一した皇帝から、東大陸へ使節団が送られてきた。
 その西大陸はドラゴンによって支配される世界だった。当然、送られてきた使節もドラゴンだ。
 西大陸から来た外交使節団と最初に対面したのはメイベルだ。そこで「西大陸では人間は家畜」と言い放つドラゴン大使。そんな大使たちに不安を感じつつも、メイベルが仲介役となってサクラスで大司教との謁見が行われる。そこで西大陸から来たドラゴン大使の語った真の目的とは?
 それはともかく書き始めた時、フェザー・ドラゴン(羽毛恐竜)があんなキャラになるとは……。
新登場のドラゴン種が続々と。作中時間は聖暦804年8月27日〜11月2日。
     初版 2009年2月1日  定価670円(本体価格638円+税)
     

くじびき勇者さま 8番札「誰が宇宙人よ!?」  ISBN978-4-89425-765-8(旧ISBN4-89425-765-3)

 アルテース西南戦争が終わり、戦時中に発明された技術が市民生活を大きく変えていた。鉄道の普及、写真雑誌の創刊、有線放送、等々……。
 それらの発明の中心にいたメイベルに、人々はどこから知識が湧いてくるのかと関心を寄せる。それに伴う激しい報道合戦の中で、ついにはメイベル宇宙人説が生まれた。
 その説の背景になったのは、内惑星の太陽面通過という稀な天体現象だ。その観測から科学的に多くのことがわかるということで、王国連合帝国では世紀の機会を逃すまいと大規模な観測準備が進められていた。多くの学者たちが観測機材を持って世界各地へと派遣され、ラクスにも観測隊がやって来る。
 ところがマスコミは天体観測の意味を勝手に邪推して、話はどんどんおかしな方向へ……。
 まあ、それはともかく、観測隊で派遣されてきた人はもう一人のメイベルというか……。(苦笑)
ちょっと中休み的なお話。作中時間は聖暦804年6月21日〜8月22日。
     初版 2008年10月1日  定価650円(本体価格619円+税)
     

くじびき勇者さま 7番札「誰がくじびき女王よ!?」  ISBN978-4-89425-715-3(旧ISBN4-89425-715-7)

 西アルテースの侵略に端を発したアルテース西南戦争は、日増しに激戦の色を強めていた。
 被害の拡大に心を痛めたメイベルは、いかに犠牲者を出さずに戦争を終わらせるか、模索を続ける。それは味方だけでなく、敵からも犠牲者を出さないようにする方法だ。それを実現するために、メイベルは武力でも政治力でもない、第3の方法を試みる。
 しかしメイベルの気持ちを知らない軍部は、量産を始めたばかりの大砲を載せた簡易戦車が早くも無効化されたこともあり、敵を一掃できる強力な新兵器を欲していた。しかも間の悪いことに、メイベルはそんな新兵器をいくつも発明していた。そんな設計図の存在を知った軍部はこっそりと持ち出し、メイベルの了解を得ないまま新兵器を開発量産し、実戦に投入してしまった。
 はたしてメイベルの願う犠牲者を出さない戦争は実現できるのか?
 原因を作り出したビーズマス卿との決着は?
 そしてメイベルには更なるくじびきの運命(試練?)が訪れることに……。
 あ、今回はメイベルの両親姉妹も登場しますので、そちらも期待しててください。
第2部完結。作中時間は聖暦804年2月27日〜5月27日。
     初版 2008年6月1日  定価650円(本体価格619円+税)
     

くじびき勇者さま 6番札「誰が初代大統領よ!?」  ISBN978-4-89425-657-6(旧ISBN4-89425-657-6)

 ラクスで行なわれた冬至祭の日、メイベルは市長とともに開発した蒸気機関車を市民たちに披露する。すでにその頃には南アルテースの各都市をつなぐ鉄道網建設の計画が始まっていた。
 その建設の最中、ラクスに西アルテースが侵略してきたことが伝わる。
 そこから始まる攻防戦は王国連合帝国の連合憲章を裏読みした、政治的な戦いでもあった。
 連合憲章のために援軍を出せないソルティス教国家群。そのため戦争という危険を押し付けられたと不満を強めていくドラゴン教国家群。せっかく内戦が終わって友好関係を築き直そうとしたのに、その矢先に襲ってきた難事だ。
 この事態を打開するために南アルテース諸国の代表者たちが考えた施策は、南アルテースの大統一だった。その核に選ばれたのが、ソルティス教徒にもドラゴン教徒にも聖女となったメイベルだ。各国代表者たちのは統一した南アルテースの首長にメイベルを推挙しようとする。だが、メイベルはその求めに難色を示して返事を保留する。
 そんな時、メイベルの盾になったナバルが西アルテース遊撃隊の凶弾に倒れて……。
メイベルに心の大きな変化が訪れる第6巻。作中時間は聖暦803年12月22日〜聖暦804年2月7日。
     初版 2008年2月1日  定価650円(本体価格619円+税)
     

くじびき勇者さま 5番札「誰が守り神よ!?」  ISBN978-4-89425-610-1(旧ISBN4-89425-610-X)

 逃避行を続けるメイベルとナバルは、聖ラクス教会が2人を保護してくれると聞いて、教会のある大都市ラクスへやってきた。聖ラクス教会はソルティス教南方教会の中核教会で、中央サクラスからの独立心が強い。そんな聖ラクス教会を中心に発展した都市は、なんと宗教都市ではなく、恐ろしいほど技術の発達した技術都市だった。
 空飛ぶ機械に蒸気エンジン、高効率養殖池、バイオ燃料、水力空調機、水力温水器など、メイベルにとっては見知らぬ技術の宝庫だ。とはいえ中央とは独自に発達してきたため、当然冶金技術や鉄道など、サクラスの方が進んだ技術がある。そして、それを知るメイベルの登場に刺激されて、発明家である市長が新しい発明に心を躍らせる。
 このラクスで技術が進んだ理由は、長く続いた南アルテース内戦だった。だからこそ軍事的な意味合いもあり、高度な先端技術がサクラスでは知られてない理由となっていた。
 内戦とはいえ、ラクスは専守防衛に徹する都市国家だった。そこに最先端の技術で攻め込んでくる敵軍。その攻防戦に触れたメイベルは、より防御を固める防塞法を思い付き、そして防塞建築のための建築機械を次々と生み出していく。
 さて、この内戦の行方はどうなるのか?
 で、この戦いを見ながら見聞を広めようとする食いしん坊さんが……。
一度やってみたかった、読者無視&放置必至のウンチク企画です。作中時間は聖暦803年11月3日〜12月13日。
     初版 2007年10月1日  定価650円(本体価格619円+税)
     

くじびき勇者さま 4番札「誰が女神さまよ!?」  ISBN978-4-89425-564-7(旧ISBN4-89425-564-2)

 救世の旅で無事に使命を果たして帝都に戻ってきたナバルとメイベル。だが、祝典のくじびきで命を狙われる事態となり、今度は逃亡者としての2人の旅が始まる。
 盗賊に襲われていたキャラバンに助太刀し、そのまま用心棒として雇われて旅をすることになった。都から離れるメイベルは身に降り懸かってくる不幸に嘆くが、愚痴は多くても生活力はある。そのためすぐに旅の生活になれてしまい、緊張感もなく楽しく時を過ごしてしまう。そんなメイベルの能天気さに呆れるナバル。だがナバルはメイベルのたくましさを見て、実は自分がお荷物になってはしないかと気がかりになってくる。
 さて、ナバルはこの逃亡生活の中で、自分のするべきことを見付けられるのだろうか?
 そして逃げる2人に賞金が懸けられ、それを目当てに賞金稼ぎたちが襲ってくるのだが……。
初版大増刷の第2部始動です。作中時間は聖暦803年9月29日〜10月26日。
     初版 2007年6月1日  定価650円(本体価格619円+税)
     最新 2009年1月下旬 第2刷

くじびき勇者さま 3番札「誰が聖女よ!?」  ISBN978-4-89425-507-4(旧ISBN4-89425-507-3)

 ナバルとメイベルの2人はくじ任せの旅のため、なかなか目的地の竜の山脈に着けないでいた。だが当人たちの気付かぬまま、2人は少しずつ問題の核心へ近付いていく。
 同じ頃、帝都では第5次調査隊を御神託で決める方針に変えていた。調査隊にはいっさいの軍隊を伴わず、わずか8名の護衛を連れた24人の編成だ。そこにクラウとパセラが選ばれ、2人も竜の山脈へ向かう。
 一足先に竜の山脈に着いたナバルとメイベルが、マウンテン・ドラゴンたちと対面する。しかし、交渉に難色を示すドラゴンたち。そこに調査隊が軍隊を伴わないことに不満を感じた王の1人が大軍を送り込んできて……。
 第1部の完結なのに、何やら新たな問題が……。
 まあ、何か区切りが付くからこそ第1部完なのですが……。
第1部完結です。作中時間は聖暦803年9月2日〜9月29日。
     初版 2007年2月1日  定価650円(本体価格619円+税)
     最新 2009年1月下旬 第3刷

くじびき勇者さま 2番札「誰がお荷物よ!?」  ISBN978-4-89425-489-7(旧ISBN4-89425-489-1)

 恐怖の伝染病の発生から世界を救うため、救世の勇者に選ばれたナバルと従者メイベルは、くじで選ばれた道に従って何の収穫もないまま珍道中を続ける。
 その旅で山脈越えをすることになった2人の前に、ついに竜の山脈の長老であるマウンテン・ドラゴンが現われた。そのドラゴンと対話することで何かヒントを得ようとするメイベル。しかし、望んだような情報は得られなかった。
 やがて旅に疲れ、そこに自ら招いたドジで病に伏せるメイベル。そこを襲ってくるドラゴン教の狂信テロたち。その戦いでナバルは、くじで選ばれたとんでもないもので応戦することに……。
 さて、2人はこれからも無事に旅を続けられるのか?
恐怖の隔月刊行の2冊目です。作中時間は聖暦803年7月18日〜8月11日。
     初版 2006年12月1日  定価630円(本体価格600円+税)
     最新 2008年10月上旬 第4刷

くじびき勇者さま 1番札「誰が小娘よ!?」  ISBN978-4-89425-471-8(旧ISBN4-89425-471-9)

 フォルティアース大陸最大の宗教ソルティス教。それはくじびきで運命を決めることが最高の教えである。
 そのソルティス教の総本山、聖サクラス教会。そこで寄宿生活を送る礼拝嫌いの見習い修道女メイベルはくじ運最悪の少女だ。メイベルはくじびきに左右される運命から逃れようと、学問に、料理人修行に、魔導師修行に、そして研究に励み、親友パセラとともにくじびきと礼拝以外は充実した日々を送っていた。
 ある日メイベルは、パセラと向かった大きな市場で、やはりくじ運最悪の剣士ナバルと出会う。そこで起こった異教徒による無差別テロ。
 そこからメイベルの数奇な運命が始まる。
HJ文庫より出す最初の1冊です。作中時間は聖暦803年6月18日〜7月18日。
     初版 2006年9月30日  定価630円(本体価格600円+税)
     最新 2008年7月下旬 第4刷