前門の巫女さん(勝ち気)、後門の守護霊さま(役立たず) |
ISBN978-4-7986-0301-8(旧ISBN4-7986-0301-5) |
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天殿忠治(あまどの・ただはる)の実家は教会。生まれつき霊能力を持っている。そのため悪魔祓いを行なう見習い神父だ。
その忠治には生まれた時から強い守護霊が憑いていた。猫の精霊スズネだ。じゃれつく猫のように、忠治にまとわりつく邪魔者である。自分を忠治の守護霊と言うものの、忠治にとっては役立たずで迷惑な憑依霊だ。
そしてもう1人、忠治の幼なじみである加宮夏希(かみや・なつき)も霊能力を持っていた。実家は神社で巫女をしている。そして学校では人当たりも良く、それでいて美少女であるために男子からも女子からも高い人気を誇っていた。
共に霊能力を持つところから、2人とも除霊協会に所属している。
その2人は除霊協会からの依頼で、商店街で暴れてる霊獣を退治することになった。任務達成のために2人で協力して……と言いたいところだが、夏希は忠治に対して強いライバル心を持っている。そのため慎重に除霊を進める忠治に対して、夏希は1人先走って霊獣に挑んでしまった。その結果、夏希は「霊獣を祓った」と言うが、詳しいことまで話そうとしない。
依頼通り暴れていた霊獣はいなくなった。だが、それで商店街に平和が戻らない。じわじわと邪気が広がり、悪影響が出始める。
そして除霊に成功したと言う夏希自身にも、その影響が出ていた。はたして本当に夏希の除霊は成功していたのか? |
英訳タイトルは、Between Miko-san (rivalry) and Shugorei-sama (good for nothing)! です。日本語タイトルには感嘆符はないけど。
初版 2011年10月1日 定価650円(本体価格619円+税)
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