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駅弁大学
 戦後の学制改革で新設された国立大学のこと。
 学力の高い旧帝国大学に対して、そうでもない地方大学を揶揄(やゆ)する言葉として生まれた。
死語判定:低俗語 使用を避ける
使用時期:昭和25年〜
言い換え:地方大学
エスキモー
 北米先住民のうち、北極圏にする人たち。
 エスキモーはアラスカに住む一部の集団のことだったが、イヌイット全体を指す意味として誤用された。
「差別語なので使用禁止にした」とする文献もあるが、実際は誤用を正しただけ。エスキモーを名乗る集団は、そのままエスキモーを使用する。
死語判定:誤用 用法注意
使用時期:
言い換え:イヌイット、など
エスプリ
@機知、才知、機転のきいた対応。
Aフランスっぽい。オシャレな言動や応対。使い勝手がいいために濫用され、雰囲気以外に共通した意味が見いだせなくなっている。
 本来の意味である@に対し、日本では何となくAの場合に雰囲気で使うことがあり、一気に陳腐化して言葉が通じなくなっている。
死語判定:@老人語、A陳腐語
使用時期:
言い換え:ウィットユーモアスマート、など
穢多(えた)
 平安時代〜江戸時代までの身分制度で、最下層の被差別民を意味する。
 そこから労働市場で人間扱いされない自由業や日雇い、派遣労働者などを意味するようになった。
死語判定:差別語 歴史上必要がある場合のみ使用可
使用時期:
言い換え:
エビデンス
 物事を「ハッキリ言う」意味で、日本語では科学的「論拠」や裁判の「証言」と訳される。
 しかし現状では責任を取りたくない人が「成功の確証」を得たい意味で使われ、文字通りに受け取るとおかしなことになる。
 そのうち忌避されて、使わなくなるのではないかと思う。
死語判定:陳腐語
使用時期:
言い換え:明確な説明成功の保証、など
エモい
 英語のエモーションから来て「感動する」「哀愁を帯びている」「趣がある」「グッと来る」「感情が高まる」などの意味で使われる。
 1980年代には音楽の表現で使われていた。2006年からは「得も言われぬ」の意味が加わって、映画などの表現にも用いられるようになる。
 それが2016年に急に市民権を得て広まってその年の新語に選ばれ、今に至っている。
死語判定:現役語
使用時期:1980年代〜
言い換え:感情が高まる哀愁が漂う、など
()(もん)()
 昭和1桁以前の生まれは、和服用は「衣紋掛け」、洋服用は「ハンガー」と使い分ける。
 大戦時に敵性語として「ハンガー」の呼び方を禁じられた影響で、そのまま昭和40年代まで「衣紋掛け」が続いた。
 昭和35年以降の生まれは使わない。
死語判定:老人語
使用時期:〜昭和40年代
言い換え:ハンガー
(えり)()
 首に巻く防寒具。細長いマフラーと、布状(主に正方形)のスカーフがある。
 明治時代にスカーフが軍服の飾帯として分けられたため、以降はマフラーのみを意味する。
死語判定:老人語
使用時期:江戸時代〜昭和時代
言い換え:マフラー
エンコ(故障)
「エンジンが故障する」の略だが、故障に限らず車が動かなくなることを意味する。
 平成生まれに「エンコ」と言うと、「援交」か「エンコード(データ変換)」のことだと思われる。
死語判定:中年語
使用時期:昭和時代〜
言い換え:故障、など
えんこ(座る)
 座るの幼児語。床や地面に座ることをいう。
死語判定:幼児語
使用時期:
言い換え:座る
炎上(ネット)
 不祥事やトラブル、不用意な発言などに対して、ネット上で非難が殺到する状態。
 派生語として「燃料」「鎮火」「延焼」「炎上マーケティング」などがある。
死語判定:普及語 一般語化しつつある
使用時期:2004年〜
言い換え:祭り騒ぎ蜂の巣を突っついたよう