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母さん助けて詐欺
 警視庁が2013年5月12日に「オレオレ詐欺」に変わる呼称として普及を呼びかけたが、定着しないまま消えた。
死語判定:頓死語
使用時期:2013年5月12日〜
言い換え:振り込め詐欺
ガールハント
 女性(ガール)を狩る(ハンティング)の和製語。今で言うナンパのこと。
死語判定:老人語
使用時期:1950年代〜1970年代
言い換え:ナンパ
ガイジ
 本来は「障害児」を略した言い方。
 禁止語とされて一度消えたが、ネットで他人を誹謗中傷したり、会話の成り立たない人を指すネットスラングとして復活している。
死語判定:低俗語 言い換え推奨
使用時期:
言い換え:
外人
 国籍が日本以外の人。
 やや排他的な響きがあるため、出身国を明記するなど言い換えを推奨する。
 マナーの悪い人、ネット右翼、お花畑左翼などを意味する「害人」と発音が同じため、口に出す言葉としては避けることが求められている。
死語判定:低俗語 言い換え推奨
使用時期:
言い換え:外国人、など
(かえる)の子は蛙
 遺伝的形質の比喩。
 使い方によって差別表現になるので要注意。可能であれば使用は控えた方が良い。
死語判定:用法注意 苦情団体に注意
使用時期:
言い換え:
化学調味料
 番組内で商標を使えないNHKが、「味の素」について使い始めた言い方。
 化学調味料に関するデマが横行してイメージが悪くなってきたため、1980年代からマスメディアでは言い換えを推奨している。
 ちなみに石油から作られているというデマも、『生成可能』と『実際に使われている』は別という意味の悪質なもの。実際にはすべて農産物由来のグルタミン酸が使われている。
死語判定:放送禁止用語 言い換え推奨
使用時期:1955年〜
言い換え:うまみ調味料
学生(かばん)
 革製の手提げ鞄。まだ使っている学校もあるが、ほとんどの学校がボストンバッグ型のスクールバッグに変わっている。
 またスクールバッグの学校指定を取りやめ、生徒がデイパックやスポーツバッグなど思い思いのものを使っても良い学校も出てきている。
死語判定:現役語 将来的には死語になる
使用時期:戦後〜
言い換え:スクールバッグ、など
核爆弾
 原子爆弾、水素爆弾、中性子爆弾などを合わせた爆弾の総称。
 英語での呼称がAtomic bombからNuclear bombに変わったことから、直訳として使われ始めた。
 現在は核ミサイルなど含めた総称である核兵器に置き変わり、総称としては使われる機会は減っている。
死語判定:現役語 ただし限定的
使用時期:1960年代〜
言い換え:核兵器
家系
 ある家の系統や血筋。
 使い方によって差別表現になるので要注意。また使い方に問題はなくても単語に過剰反応して噛みついてくる人はいる。
死語判定:用法注意 苦情団体に注意
使用時期:
言い換え:
火山帯
 かつて日本では地理的な観点から7つに分けた火山列のこと。地質学的な調査から分類が見直され、現在は『環太平洋火山帯』のような一部を除いて使われていない。
 なお地質学的な意味での『火山帯』は、現在では『火山列』という呼び方で継承されている。
 一方で地学的にはプレートテクトニクスの観点から、火山前線(火山フロント)という区分で火山列を見ている。
死語判定:絶滅語
使用時期:〜1980年代頃
言い換え:火山列
(かせ)
 労働の対価。
 低俗語として、他の表現への言い換えを推奨している。
死語判定:低俗語 言い換え推奨
使用時期:
言い換え:収入実入り、など
(かせ)
「精を出して働くこと」だったが、単純に「働いて賃金を得る」「(もう)ける」の意味が強くなってしまった。
 低俗語として、他の表現への言い換えを推奨している。
死語判定:低俗語 言い換え推奨
使用時期:
言い換え:働く、など
(かせ)げる
 元は商才などの意味だったが、今は「楽に儲ける」「簡単な仕事」などのニュアンスを含むようになった。
 労働倫理的に好ましくない言葉として、使用を控えるように求められている。
死語判定:低俗語 苦情団体に注意
使用時期:
言い換え:
片足
 片方の足。
 安易に使うと障害者差別だと過剰反応して噛みついてくる人はいる。できれば右足か左足かを明記した方が無難。
死語判定:用法注意 苦情団体に注意
使用時期:
言い換え:右足左足、など
片腕
 片方の腕。または有能で信頼のできる相手のこと。主に部下や助手のことをいう。
 安易に使うと障害者差別だと過剰反応して噛みついてくる人はいる。言い換えを推奨。
死語判定:用法注意 苦情団体に注意
使用時期:
言い換え:右足左足相棒優秀な部下、など
(ちんば)
 本来、対であるべきものなのに、片方がなくなっていること。
 靴、靴下、手袋、箸、などの片方が見当たらないこと。
 片方の腕や足を失った障害者への差別語にも使われたため、使用禁止。
死語判定:差別語 使用禁止
使用時期:
言い換え:(ぞろ)、など
片手
 片方の手。
 安易に使うと障害者差別だと過剰反応して噛みついてくる人はいる。できれば右手か左手かを明記した方が無難。
死語判定:用法注意 苦情団体に注意
使用時期:
言い換え:右手左手、など
片手落ち
 配慮が一方に偏ったりする不公正。ないし全体的な注意不足のこと。
 成句に「片手」があるため、 障害者差別だと過剰反応して噛みついてくる人はいる。可能ならば言い換えを奨励する。
死語判定:用法注意 苦情団体に注意
使用時期:
言い換え:不公平配慮不足、など
片目
 片方の目。
 安易に使うと障害者差別だと過剰反応して噛みついてくる人はいる。できれば右目か左目かを明記した方が無難。
死語判定:用法注意 苦情団体に注意
使用時期:
言い換え:右目左目、など
片目が開く・片目が明く
 初歩を少しだけ進めること。「文字を少し覚えた」「やっと1勝した」などに使う。
 安易に使うと障害者差別だと過剰反応して噛みついてくる人はいる。他の表現を推奨する。
死語判定:用法注意 苦情団体に注意
使用時期:
言い換え:
カタルシス
 本来の意味は下剤や吐瀉(としゃ)剤で、体内にある悪いものを吐き出す治療行為を言った。
 それをアリストテレスがギリシャ悲劇の説明で、観客が感情移入してできた心の中の(おり)が最後に浄化される感覚を言った。
 そこから日頃溜め込んでいる不満を、劇やコメディなどで役者などが観客の代わりにやっつけてくれる爽快感を意味するようになったが……。
 日本では劇ではなく、読書後の感覚の意味で使われるようになった。
 たぶんカタルシスを使ってる人は、どんな意味で使ってるか意識してない。自分にとって良かったか悪かったかの意味しかない。
死語判定:変幻語 人によって意味が変わるので使用は制限した方が良い
使用時期:
言い換え:読後感、など
(かた)()
 片方がなくなる。左右が不釣り合い。物事が不十分で欠陥がある。体裁が悪い。見苦しい。などの意味。
 体の一部を失った身体障害者を総称する差別語として使われたため、使用禁止。
死語判定:差別語 使用禁止
使用時期:
言い換え:身体障害者、など
ガチャ目
 斜視の差別的呼び方。
 片方の目が正しく目標に向かわない症状。左右の視力差を放っておくと、目の筋肉負担の差から起こりやすいとされる。
死語判定:差別語 使用禁止
使用時期:
言い換え:斜視
学級活動
 学級内で必要な話し合いをする時間。週に1時間が割り当てられている。
 ホームルームと言い換えている自治体にとっては死語だが、今も現役で使われている。
死語判定:方言
使用時期:
言い換え:ホームルーム
合点/合点承知の助
 納得いくこと。それを落語等で使ったフレーズが「合点承知の助」。
 2018年現在は「合点」のみでも古臭く感じ、「合点承知」は使う人の言語センスを疑うレベルだそうだ。
死語判定:中年語「合点承知の助」は老人語
使用時期:
言い換え:納得がいく、など
がっぷり四つ
 相撲の体勢のひとつ。差別語の「四つ」が入っていることから200X年代に使用を禁じられ、「がっぷり」と言い換えていた。
 現在は禁止を解除され、普通に使っている。
死語判定:元差別隣接語
使用時期:
言い換え:
カニ族
 大きな荷物を背負って長期旅行する人たちのこと。
 登山目的の場合は別に「エビ族」とも称されていた。
死語判定:死滅語
使用時期:1965年〜1970年代末
言い換え:バックパッカー
下半身を(きた)える
 主に走り込んで筋肉や持久力を付けることを意味する。老人医療では散歩などで腰から下の筋肉を付け、健康を保つ意味でも使われる。
 ところが、これを2010年代の若者に使うと、性的な能力を鍛える意味になるらしい。
 使う場面を考えれば混同はしないはずだが、あまり好ましい言葉の変化ではない。
死語判定:現役語 ただし相手によっては別の意味で受け取られる
使用時期:
言い換え:足腰を鍛える走り込む持久力を付ける、など
壁ドン
@集合住宅で隣の部屋がうるさい時、壁をたたいて黙らせること。「壁殴り」とも言う。近隣トラブルの原因になる。
A怒りや嫉妬で壁に八つ当たりすること。初期のネットスラングとして使われた。
B2008年にラジオで新谷良子が萌えるシチュエーションとして「男性に壁ぎわに追い込まれてコクられる」場面を語ったことが始まり。
 2014年にカップヌードルのCMに使われ、一気に広まった。
死語判定:@老人語、A絶滅語、B要経過観察語
使用時期:@昭和時代、A1990年代後半〜、B2008年〜
言い換え:
カメラを回す
 撮影すること。
 テープメディアが主流だった頃、撮影開始と同時にリールが回り始めるところから使われるようになった。
死語判定:中年語 平成生まれには通じない
使用時期:20世紀
言い換え:カメラで撮る撮影する、など
カラーピーマン
 緑ではなく色が付くまで育てたピーマン。赤ピーマン、色ピーマン、黄色ピーマンなどの呼び方がある。
 現在は肉厚で実の大きな種類のカラーピーマンが主流で、それを『パプリカ』という商品名で売っているために死語と思われがち。
 小ぶりなピーマンを色が付くまで育てたものは、今でもカラーピーマンとして売られている。
死語判定:現役語
使用時期:
言い換え:
ガラクタ
 使い物にならない品物や、自分には価値の感じない品物のこと。
死語判定:老人語
使用時期:
言い換え:年代物骨董品不用品
カリスマ
 本来は他人を惹きつける魅力のことだが、マスコミの使うカリスマは「人気者」程度の意味。
 1999年に流行語となった途端、マスコミが「カリスマ〜」と称する言葉を氾濫させて一気に陳腐化した。
死語判定:陳腐語 2004年以降は陳腐化している
使用時期:1997年頃〜
言い換え:有名人第一人者業界の代表者、など
借りパク
 最初から盗むことが目的ではなく、借りたものを返し忘れたまま私物にしていること。
 貸した側が忘れていることも多い。
死語判定:陳腐語
使用時期:1992年〜
言い換え:返し忘れ、など
カルチャーショック
 異文化に触れた際に、習慣や考え方の違いを知って心理的なショックを受けること。
 やがて外国だけでなく、世代の違いや理系と文系の違いなど、言葉や考え方の大きな壁を意味するようになった。
死語判定:陳腐語
使用時期:
言い換え:文化の壁習慣の違い世代格差、など
皮切り
 物事の始まり。一番最初。
 一時期、語源が包茎から来てると言い出した団体によって、性的な言葉だという風評で禁じられた。
 今もそれを信じて文句を言ってくる人がいるかもしれない。
死語判定:用法注意 苦情団体に注意
使用時期:
言い換え:封切り手始め、など
皮むき器
 野菜などの皮をむく調理道具。
死語判定:今のところ問題はない
使用時期:
言い換え:ピーラー
河原乞食(かわらこじき)
 平安時代から使われる、被差別民のこと。
 また戦国時代〜江戸時代には、作家や芸能人などの自由業者を河原者と呼んだことから、売れない作家や売れない芸人などを差すこともある。
死語判定:差別語 使用禁止
使用時期:平安時代〜
言い換え:
ガングロ(メイク)
「顔が黒い」と日焼けなどで「ガンガン黒い」を掛け合わせた言葉。
 始めは日焼けだったが、すぐに黒いファウンデーションで真っ黒に塗ることが10代女性の中で流行った。
 2001年に美白ブームが始まると関東以外では消滅するが、一部でヤマンバメイクとして続いた。
 なおメイクの黒さによってガングロ<ゴングロ<ガチグロ<バチグロなどのバリエーションがある。
死語判定:絶滅語
使用時期:1998年〜2000年代半ば
言い換え:
看護婦
 医療現場で看護業務を担当する医療助手。
 男女差別撲滅の流れで、呼び方を変えられた。
死語判定:性差別語 苦情団体に注意
使用時期:〜1998年頃
言い換え:看護師
感謝、感激、雨あられ
 日露戦争の激しい銃や砲弾の嵐の様子を伝える琵琶語りで使われた、「乱射、乱撃、雨あられ」をもじったパロディ。
 よほど語感が良かったのか一時的な流行語では終わらず、元の言葉が消えた今も使われ続けている。
 ただ、このフレーズがこの先も使われるかは疑問。
死語判定:現役語
使用時期:1905年以降
言い換え:
(かん)(しゃく)(だま)
 直径7mmぐらいの火薬の玉で、衝撃を与えると爆発するオモチャ。現在もわずかながら作られている。
 そこから転じて全国的には怒りの表現の1つとして使われた。全国的には「癇癪玉が破裂する」のフレーズで、発作的な怒りを表現する。
 他に怒りの沸点が低い人や、癇癪持ち、怒りのポイントなどの意味でも使われた。
死語判定:老人語
使用時期:昭和時代
言い換え:癇癪持ち沸点が低い(人)トラウマスイッチ、など
カンフル剤
@樟脳から作られた薬品。防虫剤、興奮剤などとして使われる。医学用語。
A活動的にする。活力を高める。時代の転換点にする。
Bダメになりかけたものを再生する。景気を回復させる。
死語判定:@専門語、AB老人語
使用時期:昭和時代
言い換え:A興奮剤起爆剤刺激、など、B再生再利用、など