公開:2018年3月14日 更新:2018年3月14日
小説史〜次世代
- すでに次世代は始まっている?
- 日本のエンタメ小説は最初にも触れた通り、ほぼ25年±5年の周期で移り変わる傾向があります。
- 今のムーブメントが目に見えてきたのは1990年代なかば。小説では「スレイヤーズ」、アニメなら「エヴァンゲリオン」が新しい時代の牽引役になります。昭和歌謡からJ-POPに移り変わったのもこの頃です。ただし、これは消費者視点というか世間の感覚での話。当然、この何年も前から新しい時代は動き始めています。
- こういう動きが目に見えてくるまで数年から10年はズレますので、すでに次世代のムーブメントは動き始めている可能性はあります。
- そもそも今のムーブメントは2010年頃から見事なほどの末期症状を示してますので、すでに始まってないとおかしいのですが……。
- 新しいムーブメントはどこから出てくるか
- それは、まったくわかりません。
- 1990年代、初期のライトノベルを支えたレーベルは、SF小説の皮をかぶってファンタジー小説が主流でした。
- 同じように次世代を支えるレーベルも、今はまだライトノベルの皮をかぶってるだろうと思います。
- でも、硬直化したレーベル編集部とは違い、そこでは試行錯誤を始めているはずです。こういう試行錯誤は10年から15年はかかります。
- それがもしも「小説家になろう」のような無料で読めるネットコンテンツだとしたら、出版界そのものが終わりの末期症状でしょうが……。