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公開:2018年3月14日 更新:2018年3月14日

エンタメ小説史〜平安時代

平安時代
 日本では奈良時代から数多くの文学作品が生み出されるようになりました。
 平安時代になるとかな文字が普及し始め、読み書きできる女性も増えます。これは世界的に珍しい現象です。
 この影響か。この時代になるとたくさんの小説が生まれました。
 しかも、その多くが女性作家の手によるものなのも、日本だけに見られる現象です。
伊勢物語
 平安時代初期に生まれた、かな文字が使われた初期の小説。作者は不明。
 匿名(とくめい)の主人公の人生を語った一代記。
 在原業平(ありはらのなりひら)など、実在した人物が登場している。
大和物語
 伊勢物語よりあと、950年ごろに成立した小説。作者不明だが、登場人物は実在している。
 皇族や貴族たちの逸話を集めた、今でいうオムニバス形式の短編集。
源氏物語
 紫式部が1008年ごろに書き始めた、世界最古の作者と創作年代のわかっている小説。
 しかも、世界的にも珍しい女流作家の作品。