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公開:2018年3月14日 更新:2018年3月14日

コラム 精神的な病気になった時

衝撃のニュースが
 2016年でしょうか。作家の間で衝撃のニュースが流れました。

「精神科で職業を聞かれたら、絶対に作家と答えてはいけない」

 と……。
 ある作家さんが創作のストレスから(うつ)症状(しょうじょう)が出てきたということで、精神科にかかりました。
 ところがそのお医者さん、「職業=作家」を妄想(もうそう)と判断して、(うつ)(びょう)とは違う薬を処方したようなのです。
 その結果、その作家さんは薬禍(やっか)事故で2年間も寝たきりになる状態に追い込まれて……。
作家はあらゆることがリスクです
 私がお医者さんの立場だと、たぶん同じような判断をしてしまいそうです。
 世の中には作家なんて、都市伝説レベルで周りにいないものですからね。
 それに、そもそも精神関係の病気は、人に言いたくない事実を隠した結果起こるものです。お医者さんの方も、眼の前にいる患者さんも、そういう1人だと思って接するのは避けられない自然な流れでしょう。
 それに加えて精神病で連れてこられる人の多くが、「自称作家」「自称マンガ家」「自称アーティスト」「自称モデル」「自称政治活動家」等々ですから、そういう場所で「作家です」と本当のことを言っても信用されません。むしろ(うつ)(びょう)よりも妄想癖(もうそうへき)虚言癖(きょげんへき)ではないかと疑って、そちらの方を治そうとするでしょうね。