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公開:2018年3月14日 更新:2018年3月14日

プロット史1

プロット以前
 私がデビューした頃、「プロット」という言葉は使われていませんでした。
「あらすじ」「構想」「企画」という言い方で、作家それぞれが独自のやり方で担当編集に次の作品や続編の方針を伝えていました。
  • 電話で口頭で伝える人 📞
  • 手紙やメールでメモ書き程度のアイデアを数行だけ伝える人 📧
  • 具体的な構想を何枚もつづって伝える人 📑
 など、作家によって伝え方は様々でした。
 担当編集の最初の仕事は、作家から聞いたアイデアを編集会議で使える企画書に書き起こして上に提出するというものでした。
 
 もちろん作家の側も、特にシナリオライターの人たちはビジネスのノウハウとして、企画書を作る技術を先輩などから伝授されていました。
 もっとも、この企画書、
  • 図形や矢印を使ったプログラムのフローチャート風
  • 上から下、左下から右上などの向きで中央に大きな矢印を描き、そこにエピソードを入れるもの
  • シナリオを縦に複数分割して、タイムライン、シナリオ、メモなどに分けて書くもの
 など、書き方で背景にどんな作家グループがいるのかわかるほど、個性があったみたいですが……。