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公開:2018年3月14日 更新:2018年3月14日

要旨・概要

項目の名前
 この項目名は「要旨」「概要」「摘要」「作品のねらい」「アブストラクト」等、表現は個人の自由です。
 特に決まりはありません。
要旨・概要を置く狙い
 相手に作品の全体像を伝えるとともに、作品の魅力を伝える大事な場所です。
 ここでは起承転結は気にせず、映画の予告編のように書きたい物語や世界観を手短に盛り込んでください。
 ここで興味を感じなかった場合、ここから先は読まれない可能性があります。
 また自分にとっても、将来、過去のアイデアを掘り返して見る時のインデックスになります。
要旨・概要に必要なもの
 世界観は必ず必要です。
 それとジャンルも書いてください。これを書かなかったために話が通じなかったこともあります。
要旨・概要は5〜7行が理想
 3行未満は情報不足で、好ましくありません。
 反対に長いのも好ましくありません。ここが長すぎて読みづらいと思われたら、それだけでこのプロットが読まれない可能性があります。
 どんなに長くても10行が限界だと思います。

 

管理人の経験から
 プロットを使い初めた頃、ここにジャンルを書くという発想がありませんでした。そのためにコメディの企画なのに、相手はずっと「どシリアス」と思い込んで会話が成り立たなかった経験があります。
 正直、いったいどうすれば、そんな勘違いが生まれるのかわかりません。考えられるとしたら、その担当さんはこの概要で物語を間違ったイメージを固めてしまい、 この先はそのイメージに合わせて単語を拾い読みしてイメージに当てはめただけでしょう。当然、どこにも書いてない設定やエピソードについて、いくつも指摘されて困りました。
 問題のある編集者だったでしょうが、もしもちゃんとジャンルを書いていたら、このような事態は多少は回避できたのかもしれません。
 
 また気象精霊記の2巻をなかなか出せない頃、代わりに企画して半分以上書き進めた海洋冒険モノの作品があります。
 こちらは小説誌が企画した龍皇杯で私が第2代の龍皇になったために、執筆が止まってお蔵入りになったままです。
 この作品の企画は事あるごとに各社に持ち込んでいるのですが、これは概要を読んだところで口をそろえたように「小説で海洋モノはウケないから」と言われて、プロットの先をまったく読まれていません。
 残念ながら、そういうこともあります。