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公開:2018年3月14日 更新:2018年3月14日

陳腐化の谷

再評価曲線
陳腐化の谷とは
 この現象は「十年ひと昔」というフレーズがあるように、ブームはいつまでも続きません。せいぜい数年です。ひどい時は数週間なんてこともあります。
 人は飽きっぽい生き物ですので、一つめで満足して次を手に取らないことは珍しくありません。
 それが多くの人たちの間で起こるのが陳腐化の谷です。
 
 イメージでわかりやすい例がマンガやアニメなどの絵柄です。絵柄のブームはせいぜい10年ほど。それを超えると古くささを感じます。
 古くさいだけなら、まだマシかもしれません。自分が生まれるよりも少し前の絵柄は、多くの人がヘタクソと感じるようです。
生前は知名度で売れてた作品も
 作者に大勢の根強い固定ファンがいると、世の中的にはいつまでも知名度が高いままのように見えます。そういう人は時代の第一人者です。
 ですが、新規のファンがほとんど増えなかったために、作者が亡くなった途端、世の中から作品が消えることは珍しくありません。
 生きてる時は「〜の再来」「人類遺産」のように持ち上げていても、実は下の世代からはまったく見向きもされてなかった例もあります。
 悲しいですが、こういう作品が世の中の圧倒的多数です。
実は谷というより低地?
 上の模式化したグラフでは「谷」ですが、実はこの陳腐化の谷はだいたい50年、短くても20年〜30年は続く長い冬の時代です。
 そのまま作品が時代の中へ消えていく平地なんてことも……。