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公開:2018年3月14日 更新:2018年3月14日

ミドル以降だったら

不惑の年を越えて円熟した年齢
 不惑の年というと40歳あたりを言いますが、実際には40代後半から、人によっては60歳前後になるそうです。
 よく「自分の限界を知って悟る歳」と言いますが、それはあくまでサラリーマンとしての話。クリエーターとしては、自分の本当に目指すものが見えてくる歳です。
 それが世の中とズレてると、苦労させられるとは思いますが……。
いつまでも若々しい人は中身がないだけ
 見た目ではなく、作風の話です。
 歳を重ねれば、その分だけ深みを増してきます。だからといって誰もが重厚な作品を書くわけではありませんが、軽い話でも、そこかしこに円熟味のある表現が入ってきます。
 
 もしも、いつまでも若々しい作品を書き続けていたら、それは……。

 

余談:クラシック音楽の指揮者
 自分では演奏せず指揮棒を振ってるだけの指揮者ですが、こういう人たちでも40歳を過ぎると楽団に求める演奏速度が少しずつ落ちていく傾向が見られます。
 名指揮者レナード・バーンスタインで顕著ですが、若い頃は46分で演奏していた悲愴交響曲を、晩年は1時間以上かけて危うくCD2枚組にするところだった……なんてことも……。
 とはいえ、それで間延びした演奏になったわけではありません。円熟味を増してじっくり聴かせる深みが出ています。こういう演奏は若い指揮者には求められないでしょう。
 
 反対に50歳を過ぎても、いつまでも速さ自慢の快速演奏を続ける指揮者がいます。
 私としては重い演奏よりも軽快な演奏が好きなのですが、歳を重ねても軽いだけの演奏の人の曲は……ねぇ。
 ただ早いだけの演奏を「若々しい」と勘違いしてるんじゃないかと感じて、なんというか……。(汗)