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公開:2018年3月14日 更新:2018年3月14日

翻訳で名作に化ける作品もある

翻訳されるのは名作だけか
 出版社が大資本の場合、海外展開で売れそうな作品を片っ端から翻訳することがあります。
 同じように海外で売れてる本を、片っ端から自国の言語へ翻訳することもあります。
 
 もっとも多くの作品は海外の翻訳家が作品に触れ、それを気に入って翻訳するという流れで始まります。
 目が留まる時点で良作ですが、それが名作かどうかは意見が分かれると思います。
卵が先か、(にわとり)が先か
 翻訳する時には、どうしても翻訳者の思想や解釈が入ってきます。
 それで原作者のまったく意図しなかった教義(価値)が作品に加わることがあります。
 
 有名なところでは、童話「シンデレラ」。タイトルを直訳した「灰かぶり姫」では今ほど有名になったでしょうか。
 また作中では「水鳥(グース)の革靴」が「ガラスの靴」に変わっています。これが意図的な改変か翻訳ミスかはわかりません。それに、それによって話の内容が変わったわけではありませんが、童話としての価値を大きく高めたことは間違いありません。