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公開:2018年3月14日 更新:2018年3月14日

2つのタイプ

パーティ会場で見られる光景
 出版社のパーティ会場は、クリエーターの人間模様を観察する、大変に興味深い場所です。
 パーティに関しては「コラム:出版社のパーティのはなし」でも触れてますので、ここでは本題のみの話題とします。
 
 こういうパーティはクリエーター同士の親交の場であり、情報交換、情報収集の場所です。
 ですが、そこで交わされる話題からクリエーター──特に作家がハッキリと2つに別れると感じていました。
互いに合い嫌う話題
 クリエーターの間で交わされる話題について、互いに合い嫌っていると感じる2つのものがあります。創作論と時事問題です。創作論を語りたい人は時事問題を嫌い、時事問題を語りたい人は創作論を嫌うという関係性です。
 この2つは業界話一つをとっても、まったく違う方向で話をしているように感じます。
創作論
 世間のイメージでは、クリエーターが創作論を語り合うのは、ごく自然なことのように思うでしょう。でも、そういう話題を嫌う人もいます。
 と言うより、創作論に花を咲かせる人を嫌う人がいる……というのが、より近い認識なのでしょうかね?
 こういう話題を好む人たちは、同時にどんな作品を書けば売れるか、出版社の人事情報はどうか、という話題も口にする傾向を感じます。
時事問題
 クリエーターが、それもライトノベル作家が小難しい時事問題というと、偏見で「あり得ない!」と思う人もいるでしょうが……。(爆)
 クリエーターは社会の風潮に敏感で、時事問題から(ふう)()や物語のヒントを得ると説明すれば、少しは納得してもらえるでしょうか。
 創作論好きの人たちは、どうも時事問題の話題を避けているように感じるんですよね。
 まあ、どんなに時事問題が好きでも絶対に触れてはいけないのは宗教や政治思想に関するもの。これは作家同士に限らず、どんな場面でも言える話ですが……。