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考察メモ/原罪について

原罪に関する考察
 原罪とは多くの宗教で見られる、段階的に神から遠ざかっていくきっかけとなった罪のこと。
 この罪を(つぐな)うことで、人類は再び神とともにある社会に戻るとされている。
 
 よく日本には宗教がないとか、原罪思想がないと言われるが、それは西洋の偏見から出たまったくのウソ。
 多くの宗教の神話と歴史を紐解くと、共通点が見られる。
 なお日月神示ではこれを日の出の巻 第1帖等で5回の岩戸閉めと表現している。
 
 それと現在はまだ未確認だが、この5つの岩戸閉めにも、裏と表がありそうだと感じている。
  表の原罪 裏の原罪 内容
黄泉比良坂の事件 神頼み否定論と自己責任論 神の世界との決別
天の岩戸事件 自虐史観/フェイクニュース 地上に降りた神々の悪事
スサノオのネの国追放 天皇の戦争責任/日本国憲法第9条 無責任になった神々と冤罪事件
神武東征事件 戦争の半世紀 神の下の平等から階級社会へ
仏教伝来明治国家神道/廃仏毀釈偽りの宗教の時代

 

人類の積み重ねた5つの原罪(表の岩戸閉じ)
 多くの宗教で見られる、段階的に神から遠ざかっていくきっかけとなった罪のこと。
第1の原罪〜神の世界=魂の帰る場所からの断絶
 人類が神の世界から追い出されるなど、神の世界とのつながりを断った事件。
 おそらくは紀元前1万6千年〜1万年の間に起きたのではないかと思う。
 それまでの人類は動物と大差ない存在であったが、この頃から知的生命として歩みだしたのだろう。
古代日本神話/日月神話:黄泉(よもつ)比良(ひら)(さか)
 イザナギは黄泉の国まで迎えに行ってイザナミを連れ帰ろうとするが、黄泉比良坂で約束をやぶって振り返った。その結果としてイザナミは黄泉の国へ戻されてしまう。
 これにより現世と死後の世界が完全に切り離された。
古事記/日本神話:天地創造(参考)
 古事記にも黄泉比良坂のエピソードは扱われているが、その前に古代神話には存在しないイザナミが先動いて国産みに失敗するエピソードを加えて、こちらを最初の過ちとしている。
 これによって男性原理の価値観にすり替えられている。
キリスト教:失楽園
 最初にエバが悪魔にそそのかされて知恵の実を食べてしまった。そのエバに言われてアダムも知恵の実を食べてしまう。
 結果、人類は神の怒りを買ってエデンの園から追い出され、神と直接つながる関係を失った。
 なお、現在はラテン語訳から知恵の実はブドウのように固まって生るリンゴで、体を隠した葉はイチジクのものとされている。だが、ラテン語以外の訳では実も葉もバナナである可能性が高い。
ギリシャ神話:プロメテウスの火
 プロメテウスがゼウスを騙して鍛冶の神ヘパイトスの炉から火を盗んだ。
 これによってゼウスは火を盗んだプロメテウスと、火をもらって豊かになった人間に怒りを向けるようになった。
ホピ族の神話:第一の世界
 初めの頃の人類は、創造主に仕えて幸せに暮らしていた。だが、数を増やして地を覆うようになると、創造主の言いつけを守らず、好き勝手なことをする人間が増えた。
 これを憂いた神は一部の働き者の人間を集め、蟻人間たちに従うようにと命じて地下世界へ避難させた。
 それで地上に残った人間たちには火の雨を降らせて、第一の世界を滅ぼした。
古代宇宙人説/古代宇宙飛行士説:宇宙人の帰還
 現在の地球人類は宇宙人によって作られた。その宇宙人の庇護のもと、人類は何不自由なく暮らしていた。
 その宇宙人が母星に帰ったか何かで、人類は庇護を受けられなくなった。
都市伝説:アトランティス文明の崩壊
 人類最初のアトランティス文明は紀元前18,000年〜16,000年の間に始まったとされる。
 非常に発展した文明だったが、紀元前10,800年頃のある日、天変地異に襲われて一夜にして大陸と共に海に沈んで消えてしまった。
考古学:農耕の始まり
 狩猟採集生活までは自然界の中で暮らしている。
 だが、農耕を始めたことで、人間は自然界から離れて人間圏を作るようになった。
 これを神話では神からの離反と形容しているのだろう。
地質学:クローヴィス隕石
 紀元前10,900年〜10,600年の間に北極圏に巨大隕石が落ち、地軸が約1600kmズレて現在の位置になったという仮説。
 ちなみに当時の北極点は、北アメリカ大陸のグリーンランドに近いあたりと考えられている。現在ある地磁気の北極は、その時の名残りとする考え方もある。
 なお、隕石は厚い氷河の上に落ちたため、氷河を砕いただけでクレーターは作られていないと考えられている。この件は繰り返し実験が行われているが、氷の板が割れるだけで一度もクレーターは作られていない。そのため「証拠がない」として仮説を否定する学者も多い。だが、肯定派の学者はクレーターの代わりに、北アメリカ大陸からヨーロッパにかけた広い範囲で同時に起きた山火事を証拠としている。
 またこれと同じ時期にマンモスやサーベルタイガー、メガテリウムなど、多くの大型哺乳類が絶滅している。
 地軸の移動で緯度(気候)が大きく変わらなかったアフリカ(回転軸の真上)と東南アジア(南緯10度から北緯10度への移動)でのみゾウやトラなどの大型哺乳類が生き残っている。

 

第2の原罪〜地上に降りた神々の犯罪
 ここでは人間よりも、人と一緒に地上に残った神々が罪を犯すケースが多い。
 たとえ人が罪を犯したとしても、それはそうなるように神が仕組んで(騙したり追い込んだりして)いる。
 これが起きた頃は、おそらく紀元前4800年〜前4100年の間だろうか。
日本神話/日月神話:天の岩戸
 天の岩戸にこもったアマテラスを誘い出すために、神々は宴会で騙して岩戸をこじ開けた。
 日月神示では、この時に出てきたのはニセモノのアマテラスで、ホンモノのアマテラスは今も岩戸の奥にいるという。
キリスト教:ノアの洪水
 地上に残った巨人──ネフィリムたちが人間の若い娘をめとり、互いに殺し合った。彼らは大昔の名高い英雄だった。
 人間も数が増えると堕落していった。
 そこで神はノアに命じて大きな方舟を作らせ、そこに夫婦一組ずつの動物を載せるように命じた。
 大洪水によって地上に残った巨人ともども、悪い人類は滅ぼされた。
ギリシャ神話:パンドラの壺
 ゼウスは人間を困らせるためか、試すためか、あらゆる悪を封印した壺をパンドラに与えて、「けっして開けてはならない」と命じた。
 だが、パンドラは好奇心に負けて壺の封印を開けてしまった。そのため世の中にあらゆる悪が撒き散らされることとなった。
鬼界ヶ島の大噴火
 時期的には少しズレるが、紀元前5300年頃に九州の南にある鬼界ヶ島が破局噴火を起こし、南九州を焼け野原にしただけでなく、火山灰を東北地方にまで撒き散らし、大阪以西の西日本を数世紀間無人の状態にしている。この時に日本人の一部は朝鮮半島へ逃れて入植したと思われる。
 天の岩戸伝説は、この破局噴火の火山灰で何日も空が暗くなったことを語っているのかもしれない。
考古学:海面水位の急上昇
 ヒプシサーマル期は現在より2〜3度高い時期であったが、まだ氷河期に作られた氷がすべて解けてなかったため、現在よりも80mほど海面水位が低いままだった。
 ところが紀元前4500年〜前4200年の期間中のどこか100年間で海面水位が一気に上昇し、最終的に現在より2〜3mになった。
 この時の海面上昇で、世界中で多くの都市が水没した。インド亜大陸の西側、ヨーロッパの大西洋沖、アメリカ大陸のフロリダ沖などの海中から、いくつもの都市遺跡が見つかっている。
 この時の水没が洪水伝説になったのだろうか。

 

第3の原罪〜責任の押しつけ、その後、神々が見えなくなる
 第2の原罪からほとんど時を置かず、すぐに第3の原罪が作られている。
 第2の原罪を作った神々は責任を取らず、誰かに責任を押しつけて、何一つ反省しないために第3の原罪を生み出す。
 以降、神々の霊格が落ちてしまい、人の目から姿が見えなくなっていく。神々が殺し合って滅亡するケースもある。
日本神話/日月神話:スサノオのネの国追放
 神々は天の岩戸事件の責任をすべてスサノオに押しつけて、高天原から追放した。
 これが神話の中で高天原では手のつけられない暴れ者のスサノオが、地上へ降りると一転して高潔な英雄に変わった真実である。
キリスト教:大洪水後のカナンの呪い
 聖書にもノアの大洪水が起きた直後、おそらく責任の押しつけと思われる不自然な記述がある。
 ノアには3人の子ども──セム、ハム、ヤペテがいた。洪水後のある日、ノアが酔って裸で寝ていた。それをハムが見つけ、セムとヤペテがノアの裸を見ないように目をそむけて着物をかける事件を起こした。その結果、最初に見つけたハムの子どものうちカナンとその子孫は呪われて、奴隷になる呪い(カナンの呪い)がかけられた。
 だが、ノアはなぜ子のハムでも孫のカナンでもなく、その子孫を呪ったのか。また歴史を見ると奴隷はカナン人ではなくヤペテ系の人たちも奴隷になっている一方、ハム系、カナン系の中には奴隷になってない系統もあり、事実をまったく説明していない。
 これも日本神話と同様、何か真実を隠した可能性が高い。
ギリシャ神話:プロメテウスの責め苦
 ゼウスは自分がパンドラをそそのかして世界に悪を撒き散らしたのに、その責任もすべてプロメテウス(すでに人類に火を教えた罪がある)に押しつけてコーカサス山脈に(はりつけ)にし、永遠に鷲に肝臓をついばまれ続ける罰を与えた。
北欧神話/リグ・ヴェーダ:古代核戦争
 神々は超兵器を使って天空で戦い合い、それまで世界を支配していた神々は滅びてしまった。
 北欧神話ではトリックスター・ロキというお調子者で異民族から来た神が、この事態を招いた濡れ衣を着せられている。
 以降は次世代の神々の時代である。
キリスト教:サタン
 キリスト教においてはサタンそのものが、悪の濡れ衣を着せられた存在かもしれない。
 そもそもキリスト教で語られる悪魔についての言及が、ほぼ天の日月の神が語る内容と合致している。
古代宇宙人説/古代宇宙飛行士説:古代核戦争
 人類は最初の超科学文明を起こすが、最後は核戦争などを起こして滅びてしまった。
 紀元前4500年〜3800年の間に起きた事件である可能性が高い。
考古学:最初の自然破壊?
 人類による農耕社会が大規模化すると、自然に与える影響が大きくなってきた。
 やがて樹木の伐採や水の使いすぎで、世界が急速に砂漠化していく。
社会学/地政学:社会にとって重要なのに忌み嫌われる職業のある文化が多い
 社会を支える重要な存在なのに、それぞれの文化ごとに忌み嫌われる職業に違いが見られる。
 これがそのまま神話においては悪役にされて、その職業の人は責任を押しつけられる神と同じように扱われている。
日本:国を守る人たち
 医師を除いて、人や獣の生死に関わる職業が忌み嫌われる傾向がある。
 中でも外敵から国を守る兵士が、平和な時代になると執拗に忌み嫌われてきた。
 神話時代のスサノオ、平安時代の侍、現代の自衛隊。
東アジア:技術者
 生活のために技術者に頼りながらも、儒教思想から技術者を見下す傾向が強い。
 現在でも金に直結する優秀な技術者ならば企業は熱心に求めるが、その人が優秀かわからない時は人として格下扱いする悪習がある。
ヨーロッパ:医者、学者、銀行家
 キリスト教の悪魔を見ると、神学者を除く知識人や経済人が悪魔の手先と見なしている。
 そのためユダヤ人がそういう仕事を受け持ち、急速に集団としての知力を高めたのだろう。
インド:掃除、洗濯
 これができないと不潔で仕方ないと思うが、だからこそインドでは不浄な仕事として忌み嫌われている。
 日常の掃除洗濯は別だけど、仕事としてはNGという感覚だろうか。
註釈:日の出の巻 第1帖では、この3回目を最後に書いているため、これを近年の天皇の戦争責任と取る解釈が多い。
   おそらく天皇の戦争責任も3回目には違いないが、裏と表の違いがありそうだ。取り違いに注意。

 

第4の原罪〜人の世へ=神々の時代からの決別
 紀元前後数世紀に起きた事件。神話の時代から有史時代へ。神の下で平等だった時代から、武力が支配する社会へ。
 それ以前の世界は共和制だったのに、徐々に強力な武力を持つ者が支配する王政、帝政へと変わっていく。
日本神話/日月神話:神武東征
 それまでの世の中は神の下で人々が平等に暮らす社会だった。指導者のような存在はいるが、それはその時々で優秀な者をリーダーに据えただけである。人の間に生まれながらの身分の差はなかった。
 だが、神武東征によって人々の間に階級が生まれた。これにより神の支配から離れて、地上は人間が治める時代となった。
キリスト教:キリストの処刑
 神の子を形だけあがめていたため、いざという時に見殺しにしてしまった。しかも、その事実を隠すように、キリスト自身の書き残した黙示録や書簡、また腹心であったユダとマグダラのマリアの福音書などを異端として外典にも含めていない。それどころかユダには無実の罪をなすりつけ、マグダラのマリアには娼婦の汚名を着せている。
 これにより本来の神から完全に見放され、異教徒を奴隷にする時代から、同じ宗教の中でも階級が生まれて権威が支配する社会になる。
考古学:日本列島が殺し合いの時代へ
 縄文時代の遺跡からは、人を殺すための武器が何一つ見つかってない。
 対して弥生時代になった途端、数多くの武器が出てくるようになった。
 また縄文時代の土器と比べて弥生時代の土器が薄く装飾も簡素になったのは、相次ぐ戦乱で凝った装飾のものを作るゆとりが無くなった可能性が考えられる。
 おそらく戦乱時代に入った中国からの避難者が、日本に来て暴徒化した影響があるのだろう。
歴史学:個別の武力集団から、組織的な軍隊へ
 かつては部族ごとに小さな武力集団を持って戦っていた。そのため大規模な軍隊でも、所詮は寄せ集めだった。
 だが、中央集権が強まってくると軍隊は一つの組織となり、戦闘を専門とする人たちが出てくると戦術や兵器などが次々と新しいものへと変わっていく。

 

第5の原罪〜神の否定=偽りの宗教の時代へ
 6世紀〜7世紀の事件。人類は先進地域から神の教えを捨て去り、偽りの宗教の時代へ移る。
日月神話:仏教伝来、古事記・日本書紀の編纂、日本の古代史を否定する自虐史観の始まり
 北方へ伝わった仏教はすでに本来の形から離れ、ただの権威主義になりつつあった。
 その仏教原理主義者である蘇我入鹿(そがのいるか)によって、朝廷図書館に収蔵されていた古い時代の書簡がすべて燃やされてしまった。
 また、その後の古事記と日本書紀の編纂の際に、日本神話が大きく歪められると同時に、日本には古代文字がないということにされてしまった。
 実際には古代文字で書かれた文献や岩窟文字(ペトログリフ)は、各地に古くからある神社に納められ、今に伝えられている。
キリスト教:コンスタンチノーブルで行なわれた第2回宗教会議
 聖書の内容よりも宗教的権威の解釈を優先させ、中世のヨーロッパをキリスト教原理主義にした原因とも言える。
 このため聖書を素直に読んだ内容と、キリスト教の教義に食い違いが出てくる。
 有名なところではキリスト教徒が不吉な数字だと思っている「666」。ちゃんと聖書を読めば、悪魔にとって不都合な獣──人間をあらわす数字とあるだけに意味が逆転している。
 当然、のちの時代に宗教改革が必要になってくる。
儒教の変質?
 それまでの儒教は先祖崇拝と、古代からの道徳観を教える思想にすぎなかった。
 この頃に科挙が始まった時に儒教が主要項目に組み入れられるが、そのために為政者に都合の良い礼儀や思想として変質していく。
 以降、先祖崇拝の意味が変わり、先祖が子孫を祟らないように祀って封印するという考えに変わっていく。
イスラム教は?
 この時代に生まれたイスラム教は、はたして偽りの宗教だろうか?
浄霊、浄めの儀式を失った宗教
 この頃から浄めの概念が失われていき、主だった宗教で浄めの儀式が残っているのは日本神道のみとなってしまった。
 一応、キリスト教には名残りとして『聖水』というアイテムは残っているが、やり方が形骸化してむしろ悪い気を撒き散らす温床に成り下がっている。

 

世の建て替えに向けた日本の動き(裏の岩戸閉じ)
 日本は世界の雛形ということで、現在は三千世界の建て替えに向けて5つの原罪を逆回しで再現しているように見える。
 これはあとから出てきた問題ほど先に解決して本質へ迫る、FILO(先入れ後出し)式の問題解決法ではないかと感じる。
第5の原罪〜西欧化=偽りの宗教の時代
 18世紀末の幕末期〜明治時代のできごと。科学文明化。
 表の原罪:宗教解釈を捻じ曲げた、偽りの宗教が生まれる。
 裏の原罪:表の原罪の時に生まれた偽りの宗教を、更なる新宗教で破壊している。
宗教:国家神道
 近代化を西洋化と同じようにとらえ、「先進国は一神教」「先進国は男尊女卑」などと間違った猿マネを始めた。
 その一つが天皇を現人神と祭り上げた国家神道であり、初期の仏教原理主義が古代神道を破壊したのとは反対に、今度は仏教の方を廃仏毀釈で排除しようとする。
科学文明:自然破壊
 自然崇拝を忘れ、急激な近代化のために公害や自然破壊を行った。
キリスト教/アメリカ合衆国:科学偏重の時代
 アメリカ合衆国はヨーロッパから文化的にも独立するため、キリスト教の教義を科学的に考えるという思想を持ち出した。それがやがて神=宇宙人/未来人/古代超科学文明とする思想へと発展していく。
 これがやがて神の存在を否定する科学偏重へとつながっていく。

註釈:同じ頃に偽りの宗教を生み出した2国が、このあと最終戦争(太平洋戦争)を戦う世界の超大国となった点は興味深い。

イスラム教:原理主義の台頭
 イスラム教のイメージのある1日5回の祈りや服装、ラマダンなどは、18世紀半ばにオスマン帝国が弱体していく中、植民地主義を強めたキリスト教に対抗する形で生まれた原点回帰運動──イスラム教復興の流れで作られた新しい信仰の形と言われる。
 あくまで弱小国が宗教で結束するために生まれた風習であるから、その当時のイスラム教国で強国だったトルコとイランは、原理主義が起こる前の姿を現在に残している。それどころか現在では本来の姿の方が『世俗的イスラム主義』という異端扱いされているみたいだが……。

 

第4の原罪〜戦争の半世紀=武力による支配階層の破壊
 20世紀前半の戦争の半世紀。
 表の原罪:共和制の社会を壊して支配階級を置く王政、帝政へと変わっていく。
 裏の原罪:表の原罪で生まれた支配階層──王侯貴族を壊して共和制社会へ戻っていく。
日露戦争:第0次世界大戦
 機関銃、鋼鉄製の近代軍艦、コンクリートで固められた近代要塞、電信による命令伝達、等が世界で初めて実戦で使われた戦い。まさに日本は世界の雛形。
 そのため陸では塹壕戦が戦われたり、海では蒸気船同士が戦ったりと、19世紀までの戦争常識が通用しないものとなった。
 この戦いは多くの国の武官が観戦し、その後の2度の大戦の参考となっている。
第1次世界大戦:帝国の消滅
 第一次世界大戦によって、世界からほとんどの帝国が消滅した。
 ここで消えたのは、イギリス帝国、ドイツ帝国、オスマン帝国、ロシア帝国、オーストリア・ハンガリー二重帝国。
 その後も続いた帝国は日本のみである。これは表の原罪の時には、すでに天皇家が存在していたためかもしれない。
太平洋戦争:民主化への戦い
 日米とも相手こそが帝国主義と考え、自分たちの民主主義を体現すべく戦った人類最後の大戦。
 現在は戦前の日本社会を帝国主義と見なし、アメリカの民主主義が勝ったことにされている。
 だが、日本からすれば白人至上主義の帝国集団だった西欧列強に対し、民族独立の民主化、植民地解放を目指した戦いでもある。
大戦後:本当の勝者は?
 日本は戦争に負けたとはいえ、GHQから国内で「帝国」を使ってはいけないと押しつけられただけで、国体は戦前の帝国のままであるし、多くの国が植民地から解放されたことで、戦争目的である資源供給国を大きく増やすことができた。
 ドイツも戦争に負けたとはいえ望んでいた海外市場を手に入れ、ヨーロッパ経済の中核国として反映している。
 一方で戦争に勝ったはずの旧連合国はすべての植民地を失い、かつての宗主国としての責任だけを押しつけられて衰退している。

 

第3の原罪〜責任の押しつけ=戦争責任、日本国憲法第9条
 戦後、今も続く罪。
 表の原罪では第2の原罪を犯した罪を、神々が誰かに押しつけた。
 裏の原罪でも先に来た第4の原罪の責任を、敗戦国である日本とドイツに押しつけている。
日本:昭和天皇の戦争責任
 日本は天皇家と日本神道にすべての戦争責任を押しつけて、戦後の総括をいまだ行っていない。
 それどころか昭和の時代は戦争について歴史を調べようとするだけでも「右翼」のレッテルを貼る異常な社会になった。
日本:戦後憲法、自衛隊問題
 戦後の日本国憲法は「戦勝国でも相手国の法律を勝手に変えてはいけない」という国際法を無視して、GHQが新憲法を押しつけたことに始まる。
 一番の問題となっているのは憲法第9条だが、GHQの英語による原文では、ここで放棄する戦力は「侵略のための戦力」だった。ところがこれをただの「戦力」と訳してしまったために、その後の自衛隊問題が発生する。
 
 なお、アメリカは今も自分たちが国際法を無視して憲法を押しつけた事実を認めていない。
ドイツ:ナチスドイツ、ユダヤ人迫害問題
 ドイツも敗戦の責任をすべてヒトラーとナチスドイツに押しつけて、戦後の総括どころか反省もしていない。それに加えて戦時中はドサクサにまぎれて被差別民族であったユダヤ人を迫害した国がいくつも出てきたが、その犯行をすべてナチスドイツに押しつけている。
 そのせいでヒトラーをいかに悪人として描くかという味つけ競争が起こり、そんなヒトラーを多くのドイツ人が支持した矛盾を民主主義の暴走という言葉で片づけている。
 また最終的にユダヤ人虐殺が起きたとはいえ、実際に手を出す2年前からプロパガンダで報じられていた。国際法を守らないアメリカの戦争介入によって、売り言葉に買い言葉で実行したような流れが見られる。
アメリカ合衆国:ルーズベルトの陰謀論
 よく太平洋戦争は日本が宣戦布告する前に奇襲を仕掛けただまし討ちとされるが、本当はアメリカを参戦させたい大統領が、日本が先に仕掛けるようにハル・ノートやフライング・タイガー部隊などあらゆる謀略をしていたとは昔から言われている。
 そもそもアメリカ自身は、歴史的に先制攻撃する前どころか、あとからでも宣戦布告状を出した実績がない。
 それどころかすでに中国大陸では何年も前から米空軍が中国空軍を装って日本軍と戦っていた(フライング・タイガー部隊)。
 この時、中国大陸から爆撃機を飛ばして、日本本土を空襲する計画が進められていた。だが、当時大陸に持ち込まれていた中型のB-25では爆弾を積んだ状態では日本本土まで飛べないため、実行できなかっただけだ。それでも領空侵犯して、ギリギリ届いた佐世保にビラを撒く事件は起こしている。
 もしも日本があと数週間開戦を遅らせていたら、B-25よりも航続距離のあるB-17やB-24がインド経由で持ち込まれて、アメリカが先に仕掛けただろうと言われている。ただし、機体には国民党軍のマークを付けて国籍を偽っていただろうが……。
アメリカの憂鬱:朝鮮戦争とベトナム戦争
 かつて日本はいっさいの暴動を起こさずに朝鮮半島を統治していた。治安維持のための軍隊は置かず、警察に任せていた。
 戦時中の混乱の中でも、日本は東南アジアを大きな暴動を起こさずに統治してみせた。この時は戦時中であったこともあり、治安維持のための軍隊は1個師団(2万人)も置いていない。
 アメリカは自分たちはその日本に勝ったのだから、自分たちにも簡単に統治できると甘く見ていた。
 だが、アメリカは国際情勢を見誤っていたため、共産主義を完全に野放しにしてしまった。そのため朝鮮半島でもベトナムでも、統治するどころか戦後最大級の戦争を誘発している。これを時代の巡り合わせと解釈する人がいるが、それは思考放棄である。
 治安維持に失敗したアメリカはどちらにも10個師団(20万人)以上もの軍隊を送り込みながら、ついには治安を立て直せず、朝鮮半島では休戦に持ち込んで国を分断させ、ベトナムでは完全に逃げ帰っている。
 この事実は、一部のアメリカ人の中で超大国としての屈辱と感じているらしい。

 

第2の原罪〜新しい権力者の犯罪=フェイクニュース、グローバリズム
 平成時代に入った頃からフェイクニュースやおかしなグローバリズムの押しつけで、世界が急速におかしくなったことかもしれない。
 表の原罪では岩戸にこもったアマテラスを誘い出すために、ウソの宴会を開いて誘い出そうとした。
 裏の原罪でもウソによって、近代に生まれた新しい権力者(大実業家、マスメディア、共産主義者も?)が何かを成し遂げようとするのだろう。これは平成に入ってインターネット社会が出てきたことで()(きゃく)をあらわしてきたが、日本においてはその根は1960年代のテレビメディアの急速の普及からじわじわと世の中を(さん)(しょく)している。
日本:反日日本人、エセ教養人
 戦後、GHQの洗脳で育てられた高学歴者に多い。
 平成が始まった1990年代からおかしくなっているが、2010年頃からは更に常軌を逸した振る舞いが目立ってきた。
リベラリズム/自由主義の皮をかぶった共産主義者
 1990年代からリベラリズムによって世界の資本家が急速に太り、一般労働の暮らしが奴隷労働的なものへ変わっている。
 このあたりはトマ・ピケティなどの経済学者が指摘している。
テロの時代
 米ソ冷戦終了後、権力者たちから阻害された者たちがテロを起こして社会を混乱させる時代になった。
 これも新しい権力者たちが政敵を陥れたウソによる産物かもしれない。

 

第1の原罪〜神との決別=神頼み否定論と自己責任論
 平成時代に入って社会がギクシャクし、神を肯定するようで否定する風潮が生まれたことかもしれない。
 表の原罪:神とのつながりを断った事件。黄泉平坂事件。エデンの園追放など。
 裏の原罪:日本人の原点回帰で神道ブームが起きているが、同時に神頼みを否定する風潮が出ている。
 この解釈はありうるのか、考察してみる。 →その他の解釈
平成不況の中で(1990年代)
 バブル経済が崩壊した1990年代後半の不況の中、就職できなかった人や事業に失敗した人を「負け犬」と揶揄(やゆ)し、馬鹿にする風潮が生まれた。
 市民はそういう人を助けず、まるで「不幸が感染(うつ)る」とばかりに突き放し、助け合わない社会へと変わってしまった。その大きな境目が1997年で、ここを境に国内での自殺者が毎年3万人を超える地獄になった。まさに、

  いよいよ地獄の三段目に入るから、その覚悟でいてくれよ。(富士の巻 第9帖)

 となった瞬間だろう。
神様にお願いするな/神頼み否定論
 1990年代後半に出てきた、よく考えるとおかしな風潮だ。
 おそらく当時「負け犬」とされた人たちを『心が弱い』と決めつけたところから生まれた風潮だろう。初詣でなどで神社へ行った時に、神さまにはお礼やごあいさつだけして、お願いはいっさい口にしてはならない「神頼み否定論」が出てきた。だが、これは、

  何によらず不足あったら、神の前に来て不足申して、心からりと晴らされよ、
  どんなことでも聞くだけは聞いてやるぞ、不足あると曇り出るぞ、
  曇り出ると、ミタマ曇るから ミタマ苦しくなって天地曇るから遠慮要らん、
  この方に不足申せよ、この方 親であるから、不足一応は聞いてやるぞ。(光の巻 第8帖)

 というお言葉に反している。
「神頼み」は人にとっては心の曇りを晴らすためのもの。神さまにとっても、今、それぞれの人が何を求めているのかを知るための情報源。それに、

  神は御蔭やりたくてうずうずしているのだぞ。(日の出の巻 第12帖)

 というお気持ちまで絶ってしまうのだから、まさに神さまとのつながりを断つ間違った風潮だ。
自己責任論/勝ち組・負け組〜これで平成時代は地獄の底へ落ちた?
 新語流行語としては「勝ち組/負け組」は2006年で、「自己責任」の2004年よりも後だ。だが、上にも書いたように「負け犬」から転じた「負け組」は、早くから使われていた。(ただし反対語の「勝ち組」が出てくるのは、かなりあと)
 1990年代半ばには「成功したのは自分の努力」「成功できないのは努力不足」「救いを求めるのは甘え」「備えなかったお前が悪い」という考えが世の中で強まってきた。
 そんな中、2004年に起きたイラク人質事件で「自己責任」が流行語になった。この言葉が広まったことで、多くの人を支配していた空気に明確な言葉が与えらた。更には民主党政権により仕分けでも多くの福祉が削られ、日本は名実ともに地獄の底へ落ちていく。だが、

  地獄の三段目に入ることの(おもて)は一番の天国に通じることぞ。(富士の巻 第9帖)

 ということで、これ事態が日月神示で語る大峠であった可能性はある。


別解釈

第1の原罪〜神との決別 その他のパターン
 裏の最後の原罪について、他の解釈ができないか検討してみる。
 
別解釈1:人類進化の真実が解明される?
 神様=宇宙人だった場合?
 まるで「古代宇宙飛行士説」「超巨大宇宙文明説」を思わせる記述が多いため、それを踏まえた解釈。
 管理人に限らず、読み解いているうちにそういう本や資料を示される人が多いようだ。
 初めは疑っていても、二度、三度と示されると意味がありそうだと思ってしまい……。
人類進化の真実が解明される?
 人類の進化の謎が遺伝子レベルで解明され、そこから神などの存在がわかってくるのかも。
科学的に輪廻転生が証明される?
 日本ではまだ一部の医師が個人的な興味で記録を集めている程度でエセ科学の扱い。
 一方で輪廻転生を認めていないキリスト教の欧米では、医学や量子力学の一分野として予算をつけて科学研究が進められている。
 まさに中心から一番遠い人から改心する?
人類が神と思われる存在が姿を現す?
 高い次元から人類を見守っていた者や、タイムマシンが発明されて未来人がやってきて、人類に数多くの知識を与えるようになる?
 これによって人類の社会が一気に様変わりする?
宇宙人の存在が明らかにされる?
 古代宇宙人来訪説が証明される?
 それとも政府が、知的異星人と秘密交渉してた事実が明らかになる?

 

別解釈2:放射線の意味が解明される?
 神の力や神の光についての記述が、まるで放射線について語ってるように感じる時がある。(日月神示に限らず聖書を含めた世界の神話でも)
 放射線を神のエネルギーと考えると、現在の放射線アレルギーはまさに神の否定で、第1の原罪で起こることと一致している。
 それを踏まえた解釈。
放射線や紫外線は、宇宙に満たされた神のエネルギー?
 宇宙空間は無数の宇宙線(放射線)の飛び交う空間である。地上における空気や風のような存在である。
 しかし地上は地磁気と大気のおかげで、ほとんどの放射線や紫外線が地表に降り注ぐ前に弱められている。
放射線はどこにもあるもの
 自然界においては放射線はどこにでもある。人間もおもに筋肉から放射線を出している。それは体重1kgあたり1ベクレルと言われている。
 地球周辺では雨雲が最大の発生源。中でも雷の発する電磁波が放射線そのもので一番強い。多神教で最高位の神様が雷の神様であることが多いのも、このことを物語っているのだろうか。
 その次に高いのが火山周辺。もちろん温泉も放射線量の高いものが多いため、放射線嫌いが天然温泉に入るなど自己矛盾も甚だしい。
放射線は神さまからのメッセージ?
 目をつむっている時に網膜に放射線が当たると、キラッと光って見えることがある。地上ではよほど意識してないと見えない現象だが、国際線の飛行機や宇宙ステーションに乗っている時にはよく見るものらしい。
 同じように放射線が脳に当たった場合、脳内に電気が流れてヒラメキが起こるとも言われる。
東日本大震災と福島第一原子力発電所事故
 2011年3月11日と13日に起きた自然災害と人災である。
 ただし事故では核爆発も臨界事故も起きてはないない。原子炉を冷却できないために熱で水が分解され、それで発生した水素と酸素が再結合する水素爆発を起こしただけである。ゆえに原子炉内の燃料はいっさい撒き散らされていない。
 問題となったのは核廃棄物の保管場所を原子炉の上に置く欠陥設計であったためだ。そのため水素爆発で放射性物質が撒き散らされる結果を招いてしまった。
マスメディアのウソから始まった原子力アレルギー
 マスメディアには、やたらと大きな数字を流して物事を針小棒大に伝えようとする性癖がある。しかも彼らには科学リテラシーが欠けているために報じる科学単位が混乱し、本来、比較できないものを並べて語ることが多い。
 ミリやマイクロなどの接頭単位の混同だけでなく、時間単位ですらデタラメに扱った結果、本来の正しい数値を8760倍したり31,536,000倍したりの間違った単位変換を行うことも珍しくない。中には重さや体積の単位までゴチャゴチャにして、誤差が12桁という異常な数字まで出して報じていた。
 その結果、あまりにも大きな数字に思考停止して、放射線を無条件で怖がる放射脳の人たちを大量に生み出す結果を招いている。
甲状腺ガン 〜余命が日本人の寿命よりも長い不思議なガン
 数字上のマジックであるが、甲状腺ガンが見つかっても、それで死ぬことは滅多にないものらしい。
 平成時代の日本人は物事を理性で考えられなくなった。そのため狂牛病騒動の時にもあったが、たとえ確率的に1年どころか一生食べても15兆人に1人が発病するほどの安全であっても、ゼロじゃなければ怖いという人には「ガン」というだけで聞く耳は持たないだろう。
 そもそも旧ソ連のチェルノブイリ事故であるが、甲状腺ガンで100万人死ぬという予測数値が事実のように独り歩きしているが、確実な犠牲者が3人だけというのが実態。そこでIAEAでは無理やり4000人を見做しの犠牲者としてるが、当然、多いと考える学者からも少ないと考える学者からも異論は大きい。(素人には事実以前にどっちが正しいのかわからん)
三重螺旋(PNA)〜長寿遺伝子?
 都市伝説であるが、科学雑誌にも載った論文にPNA(ペプチド核酸〜三重螺旋)というものが実在し、それを持つ人が確認されているらしい。
 PNAは放射線に強いため、宇宙時代には地球外での活動に適しているだろう。またDNAより老化が10倍遅いため、長寿だけでなく成長期間も延びて巨人化が予想される。
 科学的には核酸は12重螺旋まで可能であるらしい。ただし四重螺旋はDNAの複製を阻害する罠構造があるため、おそらくは自然界には存在しないだろう。