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その他・読み解きメモ/学術的な発言/歴史に関する発言集

はじめに
 日月神示には現在の主流とは異なる歴史解釈が散逸する。しかし異端仮説としてあるものや、無視された断片情報と符合するものが多い。
 そういう発言を洗い出し、メモとしてまとめる。

 

古代史
亡骸(なきがら)臣民(しんみん)残さなければならないのだが、臣民(しんみん)でも昔は残さないで(まか)ったのであるぞ。
 それがまことの神国の臣民(しんみん)ぞ。みことぞ。(地つ巻 第7帖)
 1944年9月18日の預言。
 これは仏教が入ってくる以前、日本人には豪族でも墓を作って自分の生きた記憶を残すようなことはしなかったという話か。
 だとすると遠まわしに古墳を墓とする歴史解釈を否定している。
 ちなみに縄文時代の「墓」について学者と話すと、「埋葬」の意味で使っている人と、何らかの「記念碑的なもの」を作る意味で作る意味で語る人がいて混沌としている。集団墓地は埋葬していただけか、それとも墓地として作られたのか。このあたりはハッキリしないようだが……。
・「イスラ」の十二(部族)の流れの(みなもと)、わかる時来たぞ。(雨の巻 第1帖)
 1945年10月13日の預言。
 聖書にある古代イスラエルのうち、北の王国が滅びたあと、そこで暮らしていた10の支族が世界に散って行方がわからなくなった。
 そのうちのいくつかが日本にたどり着いたという都市伝説はある。(帝:ミカド=ヘブライ語で「ガド族出身」の意味など)
 
 現在、イスラエル政府が国家事業として失われた10支族の調査を進めている。うち有力とされるのは次の4つ。
  ・アフガニスタンのバストゥン人
  ・エチオピアの今はいなくなったユダヤ人集落
  ・中国宋代に開封に住んでいたユダヤ人集落、現在その末裔はイスラム教に改宗したとされている
  ・日本に渡ってきた秦一族(戦前はもっとも有力だった説/時期は5〜6世紀が有力だが、伝承が残るのは9世紀後半以降)
 
 なお、遺伝情報から考えると、日本人の一部が中東へ流れ、その後戻ってきたと考えた方が自然という説があるが……。
・キリスト信者よ改心致されよ。キリストを十字架に釘付けにしたのは、そなたたちであるぞ。(ざん)()せよ。(雨の巻 第2帖)
 1945年10月14日の預言。
 キリスト教に関する隠された歴史の言及と思われる。
 歴史の研究から、イエスの腹心はユダとマグダラのマリアだったらしいことが確定的となっている。
 現在の聖書に載せられた記録にも、イエスが磔刑(たっけい)になった時、今でいう12使徒はどこかへ逃げてしまい、最後まで立ち会って復活を見届けたのはマグダラのマリアだったことがハッキリ書かれている。またイエスに替わって磔刑を受けたのはユダだったという説もある。
 ところが現在の聖書では、ユダは裏切り者であり、マグダラのマリアは娼婦としている。
 これだけではない。現在の聖書にはイエス自身の記したものは何一つ収録されていない。イエス自身はたくさんの書簡を書いているし、福音書や黙示録を書き残している。だが、それらは1つたりと聖書にはない。それどころか外典や偽典にも含めない異常ぶりだ。
 そのイエスの語録は間接的に記されているが、本人によるものが1つも収録されてない時点で、はたしてどこまで正しいか……。
 当然ながらユダとマグダラのマリアの書き残した福音書も、近年発見、公開されるまで長らく存在が隠されて、世間には知られてなかった。
 
 これらの事実より、今のキリスト教は腹心2人を追放し、イエス自身の書き記した文献まで破棄した上に成り立っている。
 このあたりの真実を語っているだろう。
 
 余談ながら、同じことは日本神話や儒教にもある。
 日本神話では、富士山並びその周辺についての記事が古事記や日本書紀から丸々削除されている。
 儒教でも孔子自身の書いたものは残されず、すべて自称弟子を語る者たちが「師(のたま)わく」という形で書き残したもののみが伝えられている。
 いずれもオリジナルと比べると、どこまで正しいか……。
・三千年の昔に返すと申してあろうがな。(岩の巻 第2帖)
 1946年2月16日の預言。
 日本を本来あった姿に戻すということへの言及。
 過去の歴史観では、新石器時代の一つで縄文時代が大陸から稲作文化が伝わることで終わって、文明的な弥生時代が始まったとしていた。
 ところが近年の欧米から見た歴史観では、日本の縄文時代は紀元前1万2千年には火炎土器を作っていたことから、かなり高い文明であったとしている。しかも縄文文明はいまだ武器が一つも発掘されてない特異な文明だった。刃物はあくまで狩猟や調理に使う道具であり、人を殺すための武器としては作られていなかった。身の回りの品も豊かで、服には文様があり、小物や道具類にも凝った意匠が施されていた。
 それが弥生時代になると突然と消える。服は染めないばかりか文様もなく、道具からも意匠が消えた。これはそれまで語られていたような稲作が伝わって文明度が高まったのとは正反対、生活が貧しくなって、生活を豊かにするゆとりも無くなったことを意味している。
 これは商王朝(日本の歴史用語では殷)が紀元前1046年に周に滅ぼされてから、長い戦乱の時代になった影響が大きいだろう。世界史ではすぐに周が中国を統一したことになっているが、実際には周は主要地域のみを重点的に支配しただけで中国を統一できていない。そのため事実上の中国は秦が再統一するまで約800年も春秋戦国の長い戦乱時代が続いていた。
 この戦乱の期間、中国からの難民が何度も日本へ渡ってきて、各地で略奪行為をしていたのだろう。これが原因で弥生時代になると難民による破壊が繰り返されるために身の回りの品が貧しくなり、ただの道具としての機能が求められるだけとなったのだろう。同時にこの時期になって、新居本国内で大量の武器や防具が使われ始めているので、自衛のための備えが必要になったことを物語っている。
 
 以来、日本はこのような外敵の脅威にさらされ続けている。それがもうじき終わるというのだろうか。

 

超古代史
 20世紀までの歴史観は、紀元前3千年頃に世界4大文明が生まれたとしていた。
 ところが1990年代以降、放射性炭素年代測定などの科学的調査手法が本格的に使われ始めたことで、それまでの常識が一気に崩れていく。
 以下は現在の最新の知見である。
古代ローマ時代の遺跡ではなかった
 中央ヨーロッパ〜東ヨーロッパには、かつて古代ローマ時代の遺跡と思われていたものが数多く見つかっていた。
 これが放射線年代測定によって、次々と紀元前4500年頃〜5000年頃の遺跡だったことが判明し、歴史が訂正されている。
 また埋葬された王女だと思われていた若い女性の正体が、骨の成分分析などからヨーロッパと中東の間を旅してまわる隊商の売り子にすぎなかったという発見もあった。客寄せのために着飾った少女だったようだ。それほど豊かな時代だったらしい。
ギョベクリ・テペ遺跡
 1990年代にトルコで見つかった遺跡。現在、紀元前1万2千年頃に作られた、人類のもっとも古い文明遺跡とされている。
 なお、2010年頃は紀元前7000年頃の遺跡とされていたが、その後、急速に古い時代のものと訂正されていっている。
メソポタミア文明
 メソポタミアから出土した粘土板の解読が進み、そこに書かれていた星の配置から、紀元前3800年頃までの正確な日付までわかるようになった。
 メソポタミア文明の歴史が急に「紀元前〜世紀頃」から「紀元前何年何月何日」と細かくなったのは、この日付の確定による。
文字記録?
 世界中で見つかっている洞窟壁画からも、絵の他に文字と思われる記号が確認されている。
 こちらの解読は進んでないが、確認された約5万点もの記号が、わずか32文字に集約されるという指摘がある。
 これが事実であれば人類は5万年前〜2万年前の間に文字を発明した可能性が出てきた。
JOMON文明
 現在、学校教育で学んでいるのは、東大閥の日本史の権威が固執してる歴史観である。これは日本の古代史は「古事記」と「日本書紀」の2冊のみを正史としている。
 これについては「古代語について古代語の研究」でも触れているが、日本各地に残る古い神社に古事記以前の文字記録は数多く残されている。それが通説にとっては都合が悪いため、いまだ日本の歴史学会では偽史・偽書として無視し続けている。
 ところが21世に入ると、海外の歴史学者たちが日本のJOMON文化について本格的に調査するようになった。
 そのため日本人だけが最新の古代史研究を知らない、ゆがんだ状況を招いている。せいぜい日本の歴史学会が自分たちの権威を傷つけないと判断した部分だけが、最新情報として漏れ伝わってくるだけである。
・神国の(まこと)の因縁わからないで、三千年や五千年の近目ではスコタンぞと申してあろうがな。(中略)
 世界は神の国、神の国真ん中の国は十万二十万年の昔からでないぞ(雨の巻 第12帖)
 1945年12月7日の預言。
 まさに隠された日本の超古代史そのものの言及かも。三千年は天皇家の歴史、五千年は現在の歴史学会が認めた縄文文化である。
 1万年以上前の遺跡がいつも見つかっているが、どれも「自然が偶然作った地形」として学会では遺跡とは認めていない。
 10万、20万年も前は、現在見つかっている最古の遺骨19.5万年前を意味しているのか。ただし、やはり日本の歴史学会の権威は現世人種──ホモ・サピエンスがアフリカから出た7万年よりも前の遺骨の存在は認めていない。それに対して世界の歴史学者たちは、現生人類の出アフリカは7万年前の1回ではなく、20万年前、十数万年前、10万年前、7万年前と複数回あったと学説を修正してきている。
 日本人の遺伝子には他の人種にはない配列が数多く見つかっているので、そういう古いグループの生き残りの可能性はある。
・今の科学ではわからん。一万年や三万年の人間の地上的学ではわからんこと。(星座之巻 第4帖)
 1961年5月10日?の預言。
 2017年、全世界、全大陸で見つかった洞窟壁画に書かれた5万点もの記号を仕分けしたら、わずか32種類にまとめられるという仮説が本となって出された。アルファベットのような文字かもしれない。
 これが仮説にあるように全世界で共通に使われていたとしたら、それだけの世界文明があったのだろうか。
 神示の言及は、そこに触れたものかもしれない。