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その他・読み解きメモ/個人への教え/人間関係について

人との付き合い方について
・人が悪く思えたり悪く映るのは、己が曇っているからぞ。(日月の巻 第34帖)
 他人の解釈は自分の心の反映。
・陰口世をけがし、己けがすのだぞ。(梅の巻 第10帖)
 陰口の多くは身勝手な自己弁護のための決めつけであるから、世を汚し己を汚す行為という意味でその通り。
・友作りなさい。友を作ることは己を作ることと申してあろが。友を作ることは新しき世界を作ることぞ。(月光の巻 第56帖)
 人でも物でも、何でもいいから自分の人生の友を作れ。

 

人の器について
・人民はその心通りに写るから、小さく取るから物事わからんのだぞ。(雨の巻 第12帖)
 ネット上でよくある光景。問題を矮小化してとらえて当事者をバカにし、無能呼ばわりしたり上から目線で意見したりすることと同じ。
 心無い解釈や、相手を格下に見るような不愉快な受け取り方は、どれもその人の器の小ささを表しているだけ。
 器の小さい人だから、物事を小さく下らない解釈でしか見られないという意味。

 

夫婦・男女関係について
・陽が中、陰が外であるぞ。天が主で地が従ぞ。男が上、女が下、これが正しき和ぞ。
 (さか)さまならん。これが公平と申すものじゃ。(極め之巻 第6帖)
・天が主であり、地が従でなければならん。男が上で女が下じゃ。これが和の正しきあり方ぞ。
 (さか)さまならんぞ。これを公平と申すぞ。(月光の巻 第52帖)
 上下関係や優劣の問題ではなく、元々どのように作られているかという話。
 基本的に社会に対する男性の視野は広いため、全体を見渡すことができる。だから方針を決めるのには適している。しかし自分の実力や今の経済状態など、足元を見ない灯台下暗(とうだいもとくら)しになりやすい欠点がある。
 反対に女性は地に足を着けていて堅実だし、対人スキルも高い。だが、社会に対しては視野が狭く、目先や身の回り数人の意見で物事を決めたり自己中心的になったりしやすい。これで方針を決めると先々行き詰まったり周りとの衝突が多くなる。
 
 どんぶりのお茶碗が(ふた)との公平を訴えて「蓋にご飯を盛ってお茶碗をかぶせてもいいじゃないか」と言い出した状況をイメージするとわかりやすいかも。