最終更新日 2018年6月15日
風殺しの草
- 風使い──風の属性のある精霊を病気にする草。そこから「風殺し」の名が付けられる。
- 普段は白い花を咲かせるが、長く乾燥したあとに雨に濡れると赤い花を咲かせて、毒性の強い花粉を半月ほど撒き散らす。
- 花や花粉は火や雷に弱いため燃やしたり電撃 で簡単に駆除できるが、数の多さにすべて駆逐するのは大変。
亜空間
- 人間の住む世界と、精霊の住む世界を隔てる次元の壁。
- 重力の影響を受けるらしい。
亜空間倉庫
- 亜空間に物を仕舞っておく場所。ミリィはスカートのポケットが出し入れ口で、ユメミは虚空に穴を空けて出し入れしている。
- 倉庫の大きさは精霊によってそれぞれ。
- こういう空間があるため、精霊たちはいつも手ぶらで旅をしている。
亜空間通信
- 精霊世界の通信インフラ。亜空間を利用して事実上の超光速通信ができる。
- インターネットのようなものだが、精霊世界と地上世界の間でもやり取りができる。
- 動画だけでなく3D映像も流れている。
- SNSのようなものがあり、情報は音速を超えると言われるほど。
- 送受信する2点の空間を短絡させ、ほぼゼロ距離にして通信を行う。
- ただし、そのためには正確な位置情報が必要。そのための信号が、各地にある衛星基地局から亜空間電波に乗って送られている。
- なお精霊は高速移動できるため、角運動量が大きくなる一番近い衛星基地局の位置情報を捨てて、その次に近い4点から位置を割り出している。
- また通信相手の位置が未確定だったり通信が不安定の場合、衛星基地局を中継することもある。
亜空間通路
- 人間の住む世界と、精霊の住む世界をつなぐ次元の抜け穴。
- 重力の影響で大きさや発生箇所が変化するらしい。
- 地球の近くでは地球と月の重力共鳴点で発生する。
- 月に2回通路が広くなり、そこを通って浮き船が航行できる。ただし、新月の時は魔界と、満月の時は天上界とだけ結ばれる。
亜空間電波
- 亜空間──要するに4次元を飛ぶ電波。マクスウェルが電磁気学で予言してるが、現在科学では確認する方法がない。
- 亜空間通信には使えないが、端末機に位置情報を報せるためには必要。
- 3次元のわずかに外を飛ぶため、間にある物質の影響はほとんど受けない。
- ただし亜空間倉庫など、亜空間利用されている場所は通信障害となる。
亜空間メール
麻袋
- ユメミがよく使う封印道具。「麻袋」は商品名で、本当の麻袋ではない。
アンダーウェア
- 精霊世界の下着。
- 多くの精霊は霊術で洗濯も修復もできるため、着替えずに何年も着続けたままの精霊が多いらしい。
- なお温泉の泉質によっては溶けてしまうこともある。
意味字
色のない世界
- 戦闘中にミリィが加速する2番目の段階。
- 脳が色彩処理を切り捨て、体の反応速度を5倍に引き上げる現象。第1段階の音のない世界と合わせて20倍に加速される。
- この世界では世の中が白黒にしか見えない。しかも背景処理もほぼ切り捨てられている。
変化の木
- 精霊からの霊術を受けると、自在に材質や形を変える能力のある植物。精霊道具の材料になっている。
- 森に自生している。自然物であるため、強度や変化に必要な霊力の強さにはバラつきが多い。
- 武器として使えるのは、100万本に1本程度しかない。特別な品種は管理されて栽培されている。
浮き船
- 精霊世界の主要交通機関。大型のものから小型のものまで多様性がある。
- 亜光速移動できるが、精霊の感覚では比較的遅い乗り物。
ウソツキ問題
- 虚言癖のある人を洗い出すための問題。
- 心理テストにはこっそり潜ませてあるものがあるが、一般のテストではあまり使われない。
衛星基地局
- 亜空間通信のための位置情報を報せる施設。通信サテライトとしての中継もする。
- 精霊世界版GPS衛星。
- 精霊は高速移動するため、角運動量の大きくなる一番近い基地局を捨てた4つの基地局からの距離が利用される。
映像書類
- 地上界で言う電子書類。媒体は亜空間通信のため電子情報とは限らないため、紙の書類に対して「映像書類」と呼ばれる。
- 亜空間書類やデータ書類という言い方もある。
王位継承権
- 精霊世界の王位。必要な文官資格ないし相当する功績を持つことが最低限の条件。王族以外は王侯関係者による複数の推薦も必要とされる。
- 主な継承順位は、世代、文官資格、功績、生まれた順。ただし王家によって多少の扱いの違いはある。
- 世代は現王の子どもの世代が最優先とされ、そこから下の世代へ向かう。そのあと現王の兄弟の世代から上の世代へさかのぼっていく。
- 文官資格は、単純に上級文官、中級文官、初級文官の順。
- 功績は実際に世の中のために何をしたかの印象の順位。甲乙つけがたい場合は生まれた順になる。
- なお、王位継承権を得るには中級文官以上の資格があれば良いが、即位には上級文官を必須とする王家は多い。
応力分布図
- 気象精霊たちが地震の発生状況を見るための立体図。地中の岩石にかかるひずみの強さが色分けされている。
陸雲
- 精霊世界の大地。空中に浮かぶ岩石状の物質で構成されている。
- 陸雲は大地と幻想の能力を持つ精霊によって少しずつ生み出されてきた。1回に作れる陸雲は小さいが、それが集まって大きくなった。
- 新しい陸雲は、雲と同じ感覚で扱うことができる。だが、時間とともに本当の岩石へと変わり、やがて浮游できなくなる。
陸雲施設
- 陸雲を丸ごと一つの専用施設にして、必要な場所へ移動できるようにしたもの。
- 始まりは要塞化した陸雲──空中移動要塞。
陸雲ホテル
- 陸雲施設の一つ。一般的には移動するリゾートホテル。災害時の仮設住宅としても利用される。
- 標準サイズは直径1由旬(約7.2km)で50万人が利用できる。
- ぷら7に登場した陸雲ホテルは自力で移動する能力を持たず、小型の陸雲に曳航されて運ばれてきた。
音のない世界
- 戦闘中にミリィが加速する最初の段階。
- 脳が音声処理を切り捨て、体の反応速度を4倍に引き上げる現象。
- 更に集中力が増すと色のない世界へ突入する。
加速する世界
可変仕立て
- 着る精霊の体型に合わせて、自在に大きさを変えられる衣服。たぶん限度はあると思うが。
監視個体
- 運命室が地上界を管理するために設定する地上生物。指定されると周囲への影響力が強まるため、社会を動かす時のキーパーソンとなる。
- ただし、基本的に著名人を監視個体に設定することはない。
- 例外は社会に悪影響を与えかねない人物で、これは「危険監視個体」と称される。
気象概況図
- 立体表示された天気図という点では気象配置図と同じだが、地上が平面になっている部分が異なる。
- 地上が平面になるために表示が歪んでいる。だが、広い範囲を見渡せるため、状況説明に用いられる。
気象室ルール
- 霊光弾などを撃つ時に、前口上とエネルギー量を言わなくてはいけないという約束事。
- 1つの戦闘の間に、同じ前口上を使ってはいけないという制約もある。
- 気象室が際限なく撃ち合わないように作った独自の戦闘ルール。当然、他のルールも存在する。
気象通信社
- 日本の民間気象予報会社。株式会社。
- 社長は岸尾良雄。
気象配置図
- 気象精霊たちがよく使う、立体表示された天気図。大気の状況をそのまま表示するより、高さを強調する場合が多い。
- 地上は基本的に球面。平面のものは気象概況図と呼ぶ。
空魔戦争
- 今から約1万3千年前にあった精霊世界の大戦争。地上の神話では「光と闇の戦い」などとして描かれている。
- この戦争で天空界は支配力が落ち、四大洲が分裂する結果となった。
- 原因は魔界のマスコミが虚報捏造合戦がエスカレートしたことらしい。
『空魔大戦』
- 空魔戦争を予言したといわれる魔界の大衆小説。
- 今から約1万3千年以上前に書かれたため、物語の中身までは伝わってない。
形状記憶建材
- 精霊世界のおもな公共施設で使われる建設資材。形状記憶能力があるため、壊されても自動的に修復する能力がある。
- 建材の移動は、おもに小さな震動によって行われる。また破片の吸収により、修復箇所へ建材を順送りすることもある。
- ただし、高熱にさらされると記憶が消えてしまい、修復できない場合もある。もっとも、霊光弾程度の熱ではその温度には達しない。
- 小さな引っかき傷も、修復できないことがある。
- 震動機能を使うことで、建物の中を自動的に掃除し、塵や汚れを自動的に片づけることも可能。
- しかし震動では取れないタイプの汚れもあるため、たまには拭き掃除が必要になる。
- もっとも、散らかったものをゴミと判断すると勝手に捨ててしまうため、小さなものは整理整頓が必要になる。
形態年齢
- 精霊の見た目の年齢のこと。実年齢とは異なる。
- 精霊の寿命は長いからか、10代、20代の姿をした者が多い。
国際公用語
- 精霊世界の国際公用語は特定の世界が力を持たないために、もう誰も使ってない古代語を復活させる形で使われている。
- 表音文字の汎精霊文字と、表意文字の紋章文字と数字から成る。なお紋章文字の使用は日本語の漢字ほど多くはなく、かなり限定的らしい。
- 国際公用語を母語とする貴族が増えてきたため、このまま放置すると貴族言語・身分階層言語になる恐れがある。
近衛精霊資格
- 近衛精霊を含む戦闘精霊全般の階級。一般兵と下士官から、小隊長、中隊長、大隊長と4つの階級があり、その中が更に5つに別れている。
- 大隊長は将軍、中隊長は佐官、小隊長は尉官に相当する。
- 階級章は大隊長は黄金色、中隊長は白金色、小隊長は赤銅色、それ以下は黒金色。そこに1つ〜5つの星が並んでいる。
- 各階級に5つの官位があるのは、地上界風には上級大x、大x、中x、少x、予備少x、准x、准x補佐のどの組み合わせになるだろうか。
- 各階級ごとの統率可能な人数
階級 | 統率可能な人数 | 備考 |
大区画 | 小区画 |
大隊長 | 第1位 | 無制限 |
元帥:国王ないし代理を任された1人だけに与えられる |
第2位 | 無制限 |
大将:長官、将軍〜若干名/大隊長の中から選ばれる |
第3位 | 2万人 |
中将:出世で昇れる最上位、近衛学校の校長 |
第4位 |
1万人 |
少将:一般企業なら支社長や大企業の取締役クラス |
第5位 |
7000人 |
准将:基本的に予備役将軍 |
中隊長 |
第1位 |
4000人 | |
第2位 |
2500人 |
最前線に出る最上位、一般企業なら子会社の社長や大企業の本社部長クラス |
第3位 |
1500人 | |
第4位 |
1000人 |
中級幹部、一般企業なら子会社の事業部長や大企業の次長クラス |
第5位 | 500人 |
魔界(運命室守備隊も)では600人 |
小隊長 |
第1位 |
300人 |
武闘大会の優勝者に与えられる階級 |
第2位 |
200人 |
一般企業なら大企業の課長クラス |
第3位 |
100人 | |
第4位 |
40人 |
近衛隊長資格はこれ以上、一般企業なら管理職の見習い |
第5位 |
20人 |
叩き上げの昇進限界、一般企業なら主任クラス |
下士官 | 第1位 |
10人 |
曹長:現場を取り仕切るベテラン |
第2位 |
6人 |
軍曹 |
第3位 |
4人 |
伍長 |
一般兵 |
第4位 |
- | |
第5位 |
- |
新兵、入隊1年以内 |
三亜元素
- 物質以外に精霊の霊術作用できるもの。霊魂、幻想、時空の3つの属性を意味する。
- 精霊は生まれつき、どの属性にどの程度作用できるか能力が決まっている。
試験拘束
- 精霊世界で行われている、同一の資格試験を60年間に3回までしか受けられないという受験制限。ただし修行期間中の受験回数は含まない。
- 3回受けて合格できなかったのは、その分野に才能がないという思想から設けられたもの。人生の進路変更を推奨している。
自己矛盾問題
- 物事をその場しのぎで済ませ、行動に一貫性のない人を洗い出すための問題。
- 複数の設問に対して相互に矛盾した解答がされてないかを調べる。一種の地雷問題。
- 残念ながら実際に使われている実例は知らない。
止宿制度
- 精霊世界の王侯貴族の間にある、仕事や旅行などに出かけた先で、領主の居城や別邸をホテルとして利用させてもらう風習。
- 互いに交友関係を広げるために、積極的に利用されている。
四大元素
- 固体、液体、気体、プラズマ体。いわゆる地水風火の物質の4態のこと。精霊の持つ基本属性である。
- 精霊は生まれつき、物質の4態ごとにどの程度作用できるか能力が決まっている。
始末書専用用紙
- 手書きでしか書き込めないように、特別な魔法をかけた紙。
- コピーも印刷も魔法も使えないようになっている。
- 要するに、延々と手書きさせる処罰用の紙。
爵位
- 王侯貴族の格を表す階級。
- 王家階級
- 大公爵 精霊世界に魔界、妖精界、天空界の3王家しかない1番格上の爵位。
- 公爵 完全に独立した世界の王の爵位。
- 侯爵 大公爵、公爵の支配する世界の下で、自治領を支配する王の爵位。
- 貴族階級
- 伯爵 王位継承権を持つ者の爵位。自治領を与えられることもある。この下に「副伯」「辺境伯」が設けられることもある。
- 子爵 王位継承権のない者の爵位。
- 男爵/女爵 功績により勲章と1代限りの貴族の地位を与えられた者の爵位。
- 準貴族階級
- 勲功爵 功績により勲章を与えられた者の爵位。
- 卿 貴族が互いに呼び合う時にも使われるが、爵位としては知事や地方総督ぐらいの地位。爵位のない閣僚にも与えられる。
自由居留民
- どこの世界にも属さず、世界を漂う陸雲に住み着いた世捨て人のような精霊たち。
- 高学歴者が多く、高等遊民やニートのような社会不適格者が多い。そういう仲間が集まって、小さな共同体を作ることも珍しくない。
- 世間的には無教養という偏見の目で見られている。
修次
- 精霊世界の修行場における学年の分け方。大きく「幼少組」「年少組」「年中組」「年長組」の4つに分けられる。
- なお、この区分けに決まった基準はなく、学園や修行場によってバラバラに使われている。便宜的に更に細かく分けることもある。
- 主な分け方
- 幼少組 精霊修行を始める前。個人の能力が確立する時期。人間の10歳までに相当。(保育園、幼稚園、小学校低学年)
- 年少組 基礎を吸収する頃。人間の14歳までに相当。(小学校高学年、中学校)
- 年中組 基礎を元に考え、専門性を延ばす頃。人間の18歳までに相当。(中等教育)
- 年長組 これまでに培ったことから物事を深く考え、専門性を高める頃。(高等教育)
丈
- 精霊世界の単位のひとつ。約72cm。10000丈で1由旬になる。
上級精霊採用試験
称号
上昇通路
- 精霊世界の建物にある、フロア移動用の吹き抜け。建物内は飛行禁止とするところが多いが、ここだけは例外。
- 昇降通路とも言う。
- 飛べない精霊は階段などを使う。
食客制度
- 精霊世界の王侯貴族の間にある、社会勉強のために子どもを執事や侍女として預かり合う風習。
- 預かる主人は就職先や結婚相手を世話し、預かられる側も主人の身の回りの世話をするなどで世の中を学んでいく。
地雷問題
- 設問に対して、絶対に答えてはいけない解答のこと。これを選ぶと他が全問正解でも、不合格にさせられる。
- 医師の国家試験などで実際に使われている。
尋常精霊
- 公的な組織に属さず、支援依頼を受けて手伝う民間の協力者。
- 民間組織に属したり、フリー契約で働くなど、さまざまな形態がある。
- 土着宗教──多神教の神(八百万の神)となっている者も多い。
生物被害調査官
- 地上界で事故や天災などの災害が起きた時、運命室が地上界に派遣する職員。
精霊修行場
- 広義では精霊世界の公的な学校教育機関。教育は基本的に平等無償であり、高度なエリート教育も行なわれている。
- 狭義ではエリート学園を意味する。
精霊照合装置
- 5巻に登場する、身分証不要の精霊識別装置。妖精界の近衛技官が作った。
- 非常に高性能で正確に本人を言い当てた。だが、同時に本人の聞きたくない評価まで言ってしまう。
- ただし6巻の時には改良され、毒舌機能は取り外されていた。
- しかも8人までなら同時に照合できるため、馬車に乗ったまま入門審査できるようになった。
精霊世界のお酒
精霊世界の言葉
- 精霊世界は、それぞれの地域ごとに固有の言語や方言が無数にある。当然、それぞれの世界ごとに公用語が決められている。
- なお精霊世界の国際公用語は、どの世界にも属さない言語が使われている。
精霊世界の仕事
精霊世界のネーミング・ルール
- 精霊世界の命名ルールは、ほぼ共通したルールに従っている。
- 基本的に、以下の順番で並べられる。
- 個人名
- 称号(複数ある場合の順番は任意)
- 家族名(名字)
- 屋号
- 洗礼名(宗派によって称号扱いしたり、屋号より前に来ることもある)
精霊属性
- 精霊の持つ霊術属性のこと。大きく7つあり、四大元素と三亜元素に分けられる。
- 精霊は生まれつき、どの属性にどの程度作用できるか基本能力が決まっている。
- 訓練や修行によって多少の変動はあるが、ほぼ一生変わらない。そのため精霊反応として個人識別に使われている。
- 主要キャラの精霊属性については属性値一覧表を参照。
- 四大元素系
- 火 火、プラズマに作用する能力。電撃能力に必要な属性。
- 風 気体に作用する能力。
- 水 液体に作用する能力。
- 大地 固体に作用する能力。
- 三亜元素系
- 霊魂 霊魂に作用する能力。
- 幻想 幻想に作用する能力。精霊道具を使うために必要。霊魂と組み合わせると、生物に思い通りの夢を見せることができる。
- 時空 時空間に作用する能力。主に結界術として使われる。
精霊道具
- 精霊の持つ幻想属性の霊術を受け、形を自在に変えることのできる道具。原料は『変化の木』という植物。
- 材質、色、大きさなど、使う精霊の知識と能力次第で無限に変化することができる。
- 武器や衣装など、幅広く利用されている。
- なお、武器として使う場合の強度は、使う精霊の能力よりも、精霊道具の素材による制限の方が大きい。
- 武器用の精霊道具は貴重なため、非常に高価格で取り引きされている。
- 高級な精霊道具は精霊の体と同じで、破損は回復霊術で修復され、細かな傷や汚れは治癒霊術で元通りになる。
精霊の種族
精霊反応
- すべての精霊が発する波動エネルギー。
- 精霊属性──四大元素、三亜元素に対応する7つの波調から構成され、しかも各波調の強さは能力値と高い相関性を持っている。
- 各波調の強さを高い精度で測定、分解できると、5階調で約8万、10階調で1千万、100階調なら100兆もの組み合わせになる。
- そのため精霊の個人識別にも使えるため、固有波調とも呼ばれている。
精霊不足
- 正しくは「文官資格所有者不足」。文官試験が厳しくなったため、上級職となる有資格者不足が社会問題になっている。
- 文官資格所有者=上級職=上級精霊であり、そこから上級が省略されて「精霊不足」と言われるようになったと思われる。
端末(機)
- 精霊たちが使う通信機。空中に操作盤や画面などを投じることができる。
- 呼び出し音は自由に設定できるが、着メロ等は日本のように普及していない。ほとんどの精霊は初期設定のまま使っている。
- 端末計算機
- 端末機の高級機種。地上界のスーパーコンピューターをはるかに凌駕する計算能力を持つ。
- いくつもの気象配置図を同時に作成し、動かすこともできる。
- 端末手帳
- 端末機の普及型。地上界のノートパソコン程度の機能はある。
- 気象配置図を表示する能力はあるが、自分で作るほどの能力はない。
- 端末通信機
- 機能を通信機能に絞った端末機。地上界のスマホより、ちょっと高機能という程度?
- 気象配置図を表示する能力はあるが、実用的な速度では動かない。
- 通信に関連したメモやスケジュール管理機能は付いている。
地殻模式図
ツッコミ・スタンプ
- 失敗学でユメミが用意したスタンプカード。カードは2つ折りで1面20マスで計40マスある。
- ミリィがハリセンで1回ツッコむごとにスタンプが1つもらえる。
- スタンプを20個集めると高級な酒樽が1つプレゼントされる。
- ユメミがミリィのツッコミ封じのために始めたが、反対に連打を浴びて酒樽4個を進呈した。
つなぎ字
- 妖精界の文字。日本語の「ひらがな」に相当するが、音素の概念が用いられているため概念的にはハングル文字が近い。
- 発音の違う同音異義語を切り分けるため、発音記号が使われている。だが、使われないことも多い。
汎精霊文字
- 精霊世界のアルファベット。表音文字。国際公用語では32文字あるが、ほぼ22文字だけが使われる。
- 古代に成立した文字であるため、現在も多くの世界で使われている。
- 発音の違う同音異義語を切り分けるため、発音記号が使われている。
- なお国際公用語では表意文字の紋章文字が併用されるため、発音記号は使われないことも多い。
非政府系精霊組織
- 公的機関でありながら、どの世界政府からも独立した組織のこと。精霊世界では国際機関に多い。NGOの一種。
- どの世界政府からも独立しているため、精霊世界の王侯貴族を後ろ盾にしている。そのため職員に王侯貴族の出身者が多いと言われる。
- ただし基本的には縁故採用はなく、すべて採用試験を経ている。また教育も平等に行なわれているので、本人たちの努力の結果である。
飛天馬車
- 天馬に牽かれる、精霊世界の乗り物の1つ。
- 浮き船よりも高速に移動できるため、緊急車両の多くは飛天馬車を使用している。
- 王侯貴族は乗用としても好んで使っている。
- 馬車の種類
- 大型馬車 4頭立ての大型4輪馬車。
- 軽装馬車 2頭立ての箱形4輪馬車。高速移動用。
- 高速馬車 2頭立ての箱形4人乗り馬車。高速移動用。バギーの高級種。
- 箱馬車 2頭立ての箱形2輪馬車。小型。
- 荷馬車 1頭立ての小型の2輪荷馬車。
- 貨物馬車 1頭立ての大型の4輪荷馬車。
武器
- 精霊は斬り殺すことができないため、精霊世界では打撃によるダメージを狙ったものが多い。
- 刃物系は相手に一時的なショックを与えるため無意味ではないが、熟練者ほど打撃系の武器を好む傾向がある。
- 個別の武器については精霊世界の武器を参照
複数副長制
- 組織内の序列を明確にする管理制度。正副長の2名ではなく、副長を複数立てる。
- 現代企業が正長(CEO/最高経営責任者)、執行副長(COO/最高執行責任者)、財務副長(CFO/最高財務責任者)等に分かれるのと同じ。
- 東亜支局では上級副支局長、次席副支局長、現場副支局長、主事副支局長の4人を立てている。ただし上級長のみ空席。
- 現場副支局長 現場の総指揮
- 主事副支局長 作戦計画の総参謀
文官
文官試験
- 公的な精霊機関で働くために受ける試験。採用試験ではない。
- 資格試験であるため、不合格者に対しては試験拘束が設けられている。
- 初級文官試験
- 文官として必要な教養と実務能力を調べるための試験。この初級文官試験のみ筆記試験の他に実技試験がある。
- ただし実技試験は試験前10年以内に5年以上の実務経験がない人が対象。修行も実務経験と見做すため、ほとんどの受験者は免除されている。
- 筆記試験は、どの言語で受けても良い。
- ウソツキ問題や地雷問題、自己矛盾問題があり、性格に難のある受験者をある程度不合格にする仕掛けがある。
- 実技試験は筆記試験の合格発表後に行われる。実技試験が免除されている人は、この時点で合否が決まる。
- 実技試験の対象者でも、筆記試験に落ちていたらその時点で不合格が確定する。そのため、実は実技試験を行うのは珍しい。
- 実技試験は現場で起きたアクシデントを、試験官立ち会いで解決する方式で行われる。そのため試験はほとんどアドリブである。
- 中級文官試験
- 公的な精霊機関で責任者を任せられるだけの教養を調べるための試験。筆記試験のみ。
- 国際公用語での受験が望ましいが、合格点のペナルティを覚悟すれば他の言語で受けることもできる。
- 上級文官試験
- 指導者として、最悪な判断をしない人、誰も望まない妥協をしない人、決断を先延ばしにしない人などを調べる試験。筆記試験のみ。
- 精霊世界で合格者が1万人に1人と言われるほどの難関。これに受からなければ基本的に社会の要職には就けない。
- 世界の要職を任せるための資格試験であるため、受験には後ろ盾となる王侯貴族関係者の推薦状が必要になる。
- 教養などはすでに中級文官試験までに済ませてあるため、リーダーとしての才覚を見る地雷問題だけが出される。
- 要するに出題に正解はないが、評価を下げる選択肢と、確実に不合格になる地雷のみ存在するという恐ろしい試験。
- 国際公用語以外での受験は認められていない。
前口上→気象室ルール
命数計算
- 運命室が地上界を管理するために使っている運命予測の数値計算。どのような計算方法なのかは、まったくの謎。
名門学園
- 精霊世界にある精霊修行場のうち、世界的に名声の高い学園。
- 最高峰は王立学園(妖精界)と大魔学園(魔界)。ここに湖南学園(天上界)を加えて三大名門学園と呼ばれる。
- 他に高千穂学園(天空界)、妙高学園(天上界)、ライデン学園(神仙界)、妖南学園(妖精界)、天魔学園(魔界)などの有名学園がある。
模擬訓練
- 仮想現実──バーチャル・リアリティを使って行なう訓練。気象室本部には大きな専用施設がある。
- 特殊な状況を作り出せるため、一般的な訓練ではできないことも可能。
- ただし、あくまでも仮想現実であるため、一般的な訓練の補助でしかない。
紋章文字
- 国際公用語で使われる表意文字。訓読みのない日本の漢字みたいなもの。何万文字もあるらしい。
- 公文書や学術書には使われるが、市民レベルの書物ではあまり大量には使われない。日常的には数百文字程度で済むらしい。
神帝
- かつては神界、現在は天上界の首長に与えられる称号。
ヤクモ家
- 妖精界で代々続く学者の名門家系。
- 姓は住む地域の呼び方に改める習慣があり、ヤクモは桃源郷自治州に移ってから名乗るようになった。
- 元はモルン家から8番目の分家筋ということでモッテモルン家を名乗る。のちに妖精界の王都『西の都』に移って、オグヌーブスを名乗った。
由旬
- 精霊世界の単位のひとつ。仏教で使われる由旬と同じ。1由旬は約7.2km=10000丈。
- なお現在の仏教解釈では1由旬の長さは下は約4.7kmから上は約43kmまでと幅がある。約7.2kmは伝統的な解釈ではある。
ユメミの開発した警備グッズ
- ユメミの魔法薬研究所で働く警備員が腰に下げて携帯している筒型のもの。筒を相手に向けて撃ち出す。
- 筒の色で中身がわかるようになっていて、銀色は捕縛剤、黄色は痺れ薬、白は瞬間硬直剤。この3つは防犯グッズ市場の4割を占める人気商品。
- 市販されてないが、赤い攻撃用の筒もある。
- 麻袋も、実は防犯グッズの一つ。
ユメミの魔法薬
妖精界語
- 妖精界で使われる公用語。王都である西の都の言葉が使われる。
- 精霊世界で広く使われている汎精霊文字は使われず、独自の意味字とつなぎ字による文字体系となっている。
妖精界の刑事罰
- 妖精界の刑事罰ルール。罰則は足し算ではなく掛け算で増えていく。
- 罰則は被害相当額の5倍。初犯は罰金を払えば、すぐ釈放される。
- 再犯は1回毎に罰則が倍になる。そのため8回目には初犯の100倍を超える。
- 逆怨みは3倍する。
- 集団を組んで犯罪を起こした場合、罰則を人数倍する。
- なお、罰金を払えない場合、相当する年数分だけ懲役刑となる。
霊術
霊術回路
- 霊術を使う際、体内を霊気が流れる経路。
- 血管や神経回路のようなイメージ。