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  祝詞まとめ

日月の巻
一二(ひとふた)三四(みよ)五六七(いつむゆなな)()(ここの)十百(たりもも)()(よろず)(日月の巻 第31帖)
 文頭に1行だけの祝詞。

 

日の出の巻
・桜咲き神の御国は明けそめにけり。(日の出の巻 第10帖)
 文頭に1行だけの祝詞。

 

水の巻
・ひふみ、よいむなや、こともちろらね、しきる、ゆゐつわぬ、そをたはくめか、
 うおえ、にさりへて、のますあせゑほれけ。
(水の巻 第2帖前半)
 ひふみ祝詞。
・たかあまはらに、かむつまります、かむろぎ、かむろみのみこともちて、
 すめみおや かむいざなぎのみこと、つくしのひむかのたちばなのおどのあはぎはらに、
 みそぎはらひたまふときに、なりませる、
 はらえとのおほかみたち、もろもろのまがことつみけがれを、
 はらえたまへ きよめたまへと まおすことのよしを、
 あまつかみ、くにつかみ、やほよろづのかみたちともに、
 あめのふちこまの、みみふりたてて きこしめせと、かしこみかしこみもまおす。
 あめのひつくのかみ、まもりたまへ さちはへたまへ、
 あめのひつくのかみ、やさかましませ、いやさかましませ、
 一二(ヒトフタ)三四(ミヨ)五六七(イツムユナナ)()(ココノ)(タリ)
(水の巻 第2帖後半)
 祝詞。
・かけまくもかしこき、いざなぎのおほかみ、つくしのひむかの、
 たちばなのおとのあはぎはらに、みそぎはらえたまえるときになりませる、
 つきたつふなどのかみ、みちのなかちはのかみ、ときおかしのかみ、わつらいのうしのかみ、
 ちまたのかみ、あきくひのうしのかみ、おきさかるのかみ、おきつなぎさびこのかみ、おきつかいへらのかみ、
 へさかるのかみ、へつなぎさひこのかみ、へつかいへらのかみ、やそまがつひのかみ、おほまがつひのかみ、
 かむなほひのかみ、おほなおひのかみ、いづのめのかみ、そこつわたつみのかみ、そこつつのおのかみ、
 なかつわたつみのかみ、なかつつのおのみこと、うわつわたつみのかみ、うわつつのおのみこと、
 はらえと四はしらのかみたちともに、もろもろのまがこと、つみけがれをはらえたまへ、
 きよめたまへともうすことを、きこしめせと、かしこみかしこみもうす。
(水の巻 第3帖前半)
 祓え祝詞。
・ご三たいのおほかみさま、ご三たいのおほかみさま、
 ひつきのおほかみさま、くにとこたちのおほかみさま、とよくもぬのおほかみさま、
 つきのおほかみさま、すさなるのおほかみさま、
 あめのかみさま、かぜのかみさま、いわのかみさま、キのかみさま、かねのかみさま、ひのかみさま、ひのでのかみさま、
 りゅうぐうのおとひめさま、やほよろづのいきかみさま、
 ことにいすずにます、てんしょうこうだいじんぐうさま、とようけのおほかみさまをはじめたてまつり、
 よのなかのいきかみさま、うぶすなのおほかみさまのおんまへに、
 ひろきあつきごしゅごのほど、ありがたく、とうとく、おんれいもうしあげます。
 このたびのいわとひらきには、千万いやさかのおはたらき、ねがひあげます。
 あめつちのむた、いやさかに、さかへまさしめたまひ、
 せかいのありとあるしんみん、ひとひもはやく、かいしんいたしまして、
 おほかみさまのみむねにそひまつり、おほかみさまのみこころのまにまに、
 かみくに、じょうじゅのため、はたらきますよう、おまもりくださいませ、
 そのため、このたま、このみは、なにとぞ、いかようにでも、おつかひくださいませ、
 みむねのまにまに、まことのかみくにのみたみとしてのつとめを、つとめさしていただくよう、
 むちうち、ごしゅごくださいませ、かむながらたまちはへませ、いやさかましませ。
(水の巻 第3帖中半)
「うけひ」の言葉。
・これの祖霊宮(みたまや)神鎮(かみしず)まり()す。
 遠津祖(とおつみおや)(のかみ)代々(よよ)祖霊神達(おや)()(まえ)
 また親族家族(うからやから)霊祖神(みたま)御前(おんまえ)(つつし)(うやま)(もう)す。
 これの家内(うち)には諸々(もろもろ)曲事(まがごと)罪穢(つみけが)れあらしめず、
 ()(まも)り、日の守りに守り(さき)わい(たま)い、
 まこと神国のみ民としての、義務(つとめ)をまっとうせしめ(たま)え、
 夜の(まも)り、日の守りに守り、(ささ)ぐるものの絶え間なく、
 子孫(うみのこ)弥栄(いやさか)()ぎに栄えしめ(たま)えと(かしこ)(かしこ)(もう)す、
 惟神霊神幸(かむながらたまち)はえませ、惟神霊神幸(かむながらたまち)はえませ。
(水の巻 第3帖後半)
 御先祖様の拝詞。

 

夜明けの巻
・あら(たぬ)し、あなさやけ、(もと)()御神(おんかみ)()(ひかり)の、輝く御代ぞ近づけり。
 岩戸開けたり野も山も、草の(かき)()(こと)()めて、
 大御光に寄り(つど)う、(まこと)御代(みよ)ぞ楽しけれ。
(夜明けの巻 第12帖冒頭)
 冒頭の祝詞。
・ひふみ、よいむなや、こともちろらね、しきる、ゆゐつわぬ、そおたはくめか、
 うをえ、にさりへて、のます、あせえほれけ。
(夜明けの巻 第12帖追記)
 日付をまたいで追記された祝詞。
・あら楽し、すがすがし、世は朝晴れたり、昼晴れたり、夜も晴れたり。
 あら楽し、すがすがし、世は岩戸明けたり、待ちに待ちし岩戸開けたり。
(夜明けの巻 第13帖冒頭)
 冒頭の祝詞。
・「鳥鳴く声す夢覚ませ、見よ あけ渡るひむかしを、空色晴れて沖つ辺に、千船行きかう(もや)(うち)(夜明けの巻 第13帖中盤1)
 祝詞。
・「いろは、にほへとち、りぬるをわかよ、たれそ、つねならむ、うゐのおくやま、
 けふこ、えてあさき、ゆめみしゑひもせすん」
(夜明けの巻 第13帖中盤2)
 いろは祝詞。いろは歌とは読点の位置が違う。
・「アオウエイ、カコクケキ、サソスセシ、タトツテチ、ナノヌネニ、ハホフヘヒ、
  マモムメミ、ヤヨユエイ、ラロルレリ、ワヲウヱヰ」
(夜明けの巻 第13帖中盤3)
 五十音祝詞の1。段は「あおうえい」、行は「あかさたなはまやらわ」。該当する古代語はなし。
・「アイウエオ、ヤイユエヨ、ワヰエヲ、カキクケコ、サシスセソ、タチツテト、
  ナニヌネノ、ハヒフヘホ、マミムメモ、ヤイユエヨ、ラリルレロ、ワヰウヱヲ」
(夜明けの巻 第13帖中盤4)
 五十音祝詞の2。段は「あいうえお」、行は「あやわかさたなはまやらわ」。や行重複。該当する古代語はなし。
(あま)津日(つひ)(つぎ)皇尊(すめらみこと) 弥栄(いやさか)弥栄(いやさか)
 あら楽し、あら楽し、あなさやけ、あなさやけ、おけ。
 一二三四五六七八(ひふみよいむなや)(ここの)十百(たりもも)()(よろず)
(夜明けの巻 第13帖文末)
 文末の祝詞。

 

黒鉄の巻
・ひふみ神言(黒鉄の巻 第39帖)
 ひふみゆらゆら。
 ひふみゆらゆら、ひふみゆらゆら。
 ひふみゆらゆら、ひふみゆらゆら、ひふみゆらゆら。
・あめつちの数歌(黒鉄の巻 第39帖)
 ひと、ふた、み、よ、いつ、むゆ、なな、や、ここノ、たり。
 ひと、ふた、み、よ、いつ、むゆ、なな、や、ここノ、たり。
 ひと、ふた、み、よ、いつ、むゆ、なな、や、ここノ、たり、もも、ち、よろず。
・ひふみ祝詞(のりと)(柏手を打ちながら、三五七調)(黒鉄の巻 第39帖)
 ひふみ よいむなや こともちろらね
 しきる ゆゐつわぬ そをたはくめか
 うおえ にさりへて のますあせゑほれけ。
・いろは祝詞(のりと)(柏手を打ちながら、三五七調)(黒鉄の巻 第39帖)
 いろは にほへとち りぬるをわかよ
 たれそ つねならむ うゐのおくやま
 けふこ えてあさき ゆめみしゑひもせすん。
・アイウエオ祝詞(のりと)(柏手なし)(黒鉄の巻 第39帖)
 ン◯㋒アイウエオ カキクケコ サシスセソ タチツテト
 ナニヌネノ ハヒフヘホ マミムメモ ヤヰユエヨ
 ラリルレロ ワヰウエヲ㋒、ン
 1帖まるごと。

 

春の巻
・新しき御代の始めのタツの年、スメ大神の生まれ()(たま)いぬ。(春の巻 第1帖冒頭)
 冒頭の祝詞。
・掛巻も、(かしこ)(きわ)み、九二つ千(くにつち)(国土)の、(すが)の中なる大清(おおきよ)み、
 清みし中の、清らなる、清き真中の、よろこびの、その真中なる、御光の、
 そが御力ぞ、(あや)によし、十九(とこ)(たち)(常立)まし、(おお)九二(くに)(大国)の十九(とこ)(たちの)(常立)大神、
 十四九百(とよくも)ヌ(豊雲野)、十四(とよ)(豊)の大神、
 ()(おり)()のヒメの大神、速秋(はやあき)の、(あき)()ヒメ神、
 ()(ぶき)()の、主の大神、速々の、佐須良(さすら)ヒメ神、
 これやこの、(おお)()(つき)◯、皇神(すめかみ)御前(おんまえ)(かしこ)み、(つつし)みて、
 うなね突き貫き、白さまく、ことの()(コト)を。
 伊行く水、流れ流れて、月速(つきはや)み、いつのほどにや、この年の、冬も呉竹、
 一と(よさ)の、(あずさ)の弓の、今とはや、明けなむ春の、立ちそめし、
 ()玉新玉(たまあらたま)、よろこびの、神の()(いづ)に、つらつらや、
 思い浮かべば、天地(あめつち)の、始めの時に、(おお)御祖神(みおや)
 九二十九(くにとこ)(たち)(国常立)の、大神伊、三千年、またも三千年の、もまた三千年、
 浮きに瀬に、忍び()えまし、波風の、その荒々し、(わた)津海(つみ)の、
 塩の八百路(やおじ)の、()(しお)()の、(しお)八穂合(やおあ)い、洗われし、
 弧島の中の、(こも)らいし、(こも)りたまいて、(かしこ)くも、この世かまいし、大神の、
 時めぐり来て、一筋(ひとすじ)の、光の御代と、出でませし、めでたき日にぞ、今日の日は、
 御前(おんまえ)(かしこ)み、御饌御酒(みけみき)を、ささげまつりて、海山(うみやま)()
 種々珍(くさぐさうず)の、みつぎもの、(そな)えまつりて、かごちもの、
 ひざ折り伏せて、大まつり、まつり仕えん、まつらまく。
 生きとし生ける、まめひとの、ゆくりあらずも、犯しける、罪やけがれの、あらむをば、
 (はらい)()にます、(はらい)()の、大神達と相共に、ことはかりましし、
 神直(かみなお)()大直(おおなお)()にぞ、見伊直し、聞き直しまし、(はら)いまし、
 清めたまいて、清清(すがすが)し、(すが)()(たみ)と、きこし召し、
 (あい)(うずな)いて、玉えかし、玉はれかしと、多米津(ためつ)もの、百取(ももとり)、さらに、百取(ももとり)の、
 机の(しろ)に、()らはして、横山のごとく、波のごとく、伊盛、(さか)ゆる、大神の、
 神の御前に、まつらまく、こいのみまつる、(かしこ)みて、まつらく(しら)す、(いや)つぎつぎに。

 新玉(あらたま)の 玉の()(とし)の 明けそめて 罪もけがれも 今はあらじな。(春の巻 第3帖ほぼ全体)

 節分祝詞。
新玉(あらたま)の 真珠の波も 草も木も 春立ちそめて よみがえりけり。(春の巻 第33帖冒頭)
 冒頭の祝詞。
・よきことは 人にゆずりて 人をほめ 人たてるこそ人の人なる。
 敬愛の まこと心に まことのり まこと(おこな)う 人ぞ人なる。
(春の巻 第35帖末尾)
 文末の祝詞。

 

扶桑之巻
・東は扶桑(二三)なり、ゝ◯(日)出づる(とき)は来にけり。(扶桑之巻 第1帖)
・なかとみの ふとのりとこと ふとにのりあぐ。(扶桑之巻 第2帖)
・高天原に 千木高しりて 仕えまつらん。(扶桑之巻 第3帖)
・ツミケガレ 今はあらじと はらい給えそ。(扶桑之巻 第4帖)
・八塩路の 塩の八百会母 いますくに。(扶桑之巻 第5帖)
・はらいため 千城百国 精治万歳。(扶桑之巻 第6帖)
・岩(一〇)隠れし 比売(ひめ)(秘命)のミホト(実秀答)は 焼かれ給いて。(扶桑之巻 第7帖)
・平坂の 岩戸(言答)ひらけむ 音の聞こゆる。(扶桑之巻 第8帖)
・ささげてむ ()稲荒稲(しねあらしね) 横山のごと。(扶桑之巻 第9帖)
(あか)()の頬に きこしめしませ 御酒(みき)たてまつる。(扶桑之巻 第10帖)
(おき)藻葉辺津藻葉(もはへつもは)ぞ。(扶桑之巻 第11帖)
進(奉)(たてまつ)る 宇都の幣帛(みてくら) きこし召したべ。(扶桑之巻 第12帖)
(たた)(ごと) (ふと)祝詞(のりと)こと 今ぞ高らかに。(扶桑之巻 第13帖)
・青海原 青垣山の内(宇宙)に 御子生まる。(扶桑之巻 第14帖)
(もも)不足(たらず) 八十(やそ)(くま)() 今開かん時ぞ。(扶桑之巻 第15帖)
 すべて文頭に1行だけの祝詞。

 

龍音之巻
(こと)やめて 草の片葉も陽に のび行かな。
 八十(やそ) 隈手 行きにし神は 今かえります。
 素盞(すさ)(のお)(みこと)しらせる 海原ぞやよ。
 (あま)()(した) おつるくまなく 照らす大神。
 高低(たかひき)伊百理(いほり)かきわけき こし召すらん。
 罪という 罪はあらじな 神の子なれば。
 ひふみ(もも)()(よろず)()ます 元つ太神。
 八十(やそ)伴男(とものお) (もも)足り足りて 仕えまつらん。
 行く水に 清めて仕う 極みの宮殿(みあらか)
 言霊(ことだま)の 栄ゆる御歌に はらいてましを。
 みそぎして 祝う生命(いのち)弥栄(いやさか)ましませ。
 安国(やすくに)(みず)()の国と (しろ)し給いぬ。
 八重(やえ)(くも)十重(とえ)(くも)千別(ちわ)千別(ちわ)天降(あも)りぬ。
 千木高知り 美頭(みず)()殿(あらか)()み 仕えなん。
 許々太久(ここだく)の 罪はあらじな 大岩戸あく。
 四方(よも)の国 ()(つど)うらし 真ん中の国に。
 よきあしき 皆祓いませ (しな)()の風に。(龍音之巻 第1帖)
 後半丸々が祝詞。
()(つか)()()(つか)()とこそ 実らせ給え。
 みかのはら みて並べてぞ 天地(あめつち)の座に。
 御服(みそ)(かが)明妙照妙和妙(あかてるにぎ) 風のまにまに。
 (かむなぎ)の 大御心のまま 弥栄(いやさか)えむ。
 千木千木し (みず)()(あらか) 仕えまつらむ。
 御宝(おん)前に 宇豆の幣帛(みてくら) たたえまつ栄。
 大神の()みに 弥栄(いやさか)生国足国(いくくにたるくに)
 ()き国は 広く(さか)しき 国は平らに。
 日のみかけ 百島千島 おつるくまなく。
 青雲の たなびく極み ()きます宝座(みくら)
 (あま)()(から)() 地の極みまで ()ひてなお()ゆ。
 見はるかす 四方(よも)の国みな えらぎ(にぎ)わう。(龍音之巻 第2帖)
 1帖まるごと祝詞。

 

極め之巻
 宇都志(うつし)水に (あま)()水添え (たてまつ)らむを。
 (ゆう)()より 朝日照るまで フトノリトせむ。
 火結神(ほむすび)実秀答(みほと)焼かれて 岩戸(言答、一八十)閉ざしき。(極め之巻 第1帖)
 文頭の祝詞。
・青玉の 水江の玉ゆい よよ栄えむ。
 天地()む 神の礼白(いやしろ) (おみ)礼白(いやしろ)
 天つ神の寿言(よごと)のままに八十(やそ)岩明けぬ。(極め之巻 第2帖)
 文頭の祝詞。

 

紫金之巻
 高天原(たかまがはら)、おのころに神祇(かみ)つまります、すめむつカムロギ、カムロミのミコトもちて、
 ()(よろず)神祇(かみ)たちを神(つど)いに(つど)(たま)い、神はかりにはかり(たま)いて、
 (しも)()(いわ)()真理(みや)(ばしら)二十(ふと)敷建て高天原に千木高知りて、
 伊都(いづ)の神宝の(おお)()(ごころ)のまにまに()(くら)置座(おきくら)におき足らはして、
 天地(あめつち)祝詞(のりと)二十(ふと)祝詞(のりと)言を()れ、
 かく()らば神祇(かみ)はおのもおのもの岩戸を押しひらきて
 伊都(いづ)の千別きに千別き(たま)いて(きこ)()さむ、
 かく(きこ)()してば、
 (あめ)の国うつし国共に罪という罪はあらじと(しな)()の風の吹き放つことのごとく、
 朝風夕風の吹き払うごとく、
 大つ辺におる大船を(へさき)とき放ち(とも)とき放ちて大海原に押し放つことのごとく、
 残る罪も(けが)れもあらじと(はら)(たま)え清め(たま)うことを、
 よしはらへ、あしはらへ(たま)いて弥栄(いやさか)の御代とこそ(さち)わい(たま)(さち)わい(たま)え。
 〇一二三四五六七八九十百千万歳万歳。(紫金之巻 第1帖)
 1帖まるごと。
・大君の (みこと)(みそぎ)し 今朝(けさ)太陽()を吸う。(紫金之巻 第2帖)
伊豆幣帛(いずぬさ)を 都幣帛(とぬさ)に結び 岩戸ひらきてし。(紫金之巻 第3帖)
豊栄(とよさか)に (さか)()でます 大地(くに)(九二)の太神(おおかみ)(紫金之巻 第4帖)
・岩戸ひらき みほぎの神宝 たてまつらまし。(紫金之巻 第5帖)
・白玉や 赤玉青玉 ささげまつりし。(紫金之巻 第6帖)
(ふと)祝詞(のりと) ()()り祈らば 岩戸ひらけん。(紫金之巻 第7帖)
・千引き岩 今ぞあけたり (さやけ)し富士はも。(紫金之巻 第8帖)
 いずれも文頭に1行だけの祝詞。

 

月光の巻
・なりなりて なりあまれるところもて、なりなりて なりあわざるところをふさぎて、くにうみせなならんぞ。(月光の巻 第1帖)
 文頭に1行だけの祝詞。