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その他・読み解きメモ/個人への教え/食べ物について

食の基本
・食い物大切に家の中キチンとしておくのがカイの御用だぞ。(雨の巻 第12帖)
 日月神示は食事をカイの御用の一つとして重要視している。
 衣食住は生きる基本であるが、そのうちの食と住を正しくすることを訴えている。
一二三(ひふみ)の食べ物に(やまい)無いと申してあろうがな。
 一二三の食べ方は一二三十七(唱)えながら噛むのだぞ、四十七回噛んでから呑むのだぞ。(日の出の巻 第8帖)
 よく噛んで食べろという当たり前の言葉。
 ちなみに一般的には一口30回だが、一二三は47回らしい。
人民食べるだけは与えてあるぞ。(むさぼ)るから足りなくなるのだぞ。減らんのに食べるでないぞ。(風の巻 第8帖)
「朝食はきちんと食べろ。毎日3食時間通りに食べろ。残さず食べろ」という健康常識などへの逆説だろうか。
 お腹が減ってなくても日に三度の食事を時間通り欠かさず、さらに残さずに食べていたら……。そりゃあ肥満になるし貪ってるようにしか見えない。
・日本には皆人民の食いて生くべき物、作らせてあるのじゃぞ、肉類禁物じゃぞ。(梅の巻 第14帖)
・日本には五穀、野菜、海、川、いくらでも食物あるぞ、食べ物、間違えるでないぞ。(空の巻 第12帖)
 日本には五穀〜海、野、山に、すべての人民が食べていけるだけのものを作っている。だから肉食は必要ないという教え。
 ただし肉食禁止を訴えてるのは2か所のみ。他では触れてないので、強い「禁止」ではなく弱い「食べないほうが良い」ではないだろうか。

 

食料の流通について
・臣民(しんみん)の食い物、足らぬことないぞ、足らぬのは、やり方悪いのだぞ。
 食って生きるべきもので人殺すとは何事ぞ。(富士の巻 第18帖)
 戦時中の配給制度への苦言。現在へは廃棄量の多い食品流通や政治への苦言。
 戦時中は物不足で配給制となったが、全員に平等に配ろうとしたために、かえって物が豊かな今より倍も物が必要になっていた。
 人には好みや習慣、年齢や性別などの違いがあるため、人によって消費量は変わってくる。それを一律にしてしまえば足りない人は大声で訴えるし、余ってる人は闇市に流して小銭を稼ごうとする。その闇市を取り締まれば、足りない部分だけが強調される。
 2016年時点の世界人口は73億人だが、地球全体では90億人分の食料が生産され、休耕地・休牧地を再利用すれば130億人でも余裕で養うことができる。
 だが、世界では8億人が飢餓状態にある一方で、形が悪いとか賞味期限などの理由で捨てるものが多い。また収穫機械によっても6分の1が実っても潰されたり、見栄えが悪いなどの理由で収穫しないこともある。これらはすべて政治(や市場)の問題である。

 

食べるべきものについて
・人民の食べ物、間違えるでないぞ。(空の巻 第12帖)
 ウソの健康情報に踊らされ、良くない食べ物を「健康」と称して食べまくる風潮への警鐘。
 自分の健康が前提になっている時点で間違い。世の中にとって負担にならないものを食べろと諭している。
・牛の食べ物食べると牛の様になるぞ。(天つ巻 第5帖)
 人間には人間の食べ物があるということ。
・草木は身を動物虫けらに捧げるのが嬉しいのであるぞ。種は残して育ててやらねばならんのだぞ。(雨の巻 第3帖)
 乱獲に注意し、ちゃんと子孫が残るように管理すれば、何もタブーはないのだろう。

 

肉食について
・肉食禁止、共食いになるぞ。(梅の巻 第14帖)
・四つ足食ってはならん、共食いになるぞ。(碧玉之巻 第8帖)
 身勝手が強い人の霊格は、家畜(牛、豚、等)、ペット(犬、猫、等)とも重なっているため、それらとの間で輪廻転生が起きているらしい。
 そのため他界した先祖や兄弟姉妹が家畜に生まれ、知らずに食卓に出て共食いになる可能性はスピリチュアル的に考えられる。
 それに「書かれてあるから肉を食べない」は、日月神示を戒律とする「我良し」になってしまい、あまり好ましくはないだろう。
・日本人には肉類禁物じゃぞ。(梅の巻 第14帖)
・草木は身を動物虫けらに捧げるのが嬉しいのであるぞ。(雨の巻 第3帖)
・戒律する宗教は亡びると申してあろうがな。(扶桑之巻 第2帖)
 1つめは日月神示の中でも有名な文言の一つだが、これを文字通りに受け取ると他の文言との矛盾が出てくる。
 魂は自分より上の存在に身を捧げることで出世していく。食べられるというのは、その中でももっとも多く見られる出世のチャンスだ。自分がそうやって出世してきておきながら、それを禁じるのはあまりにも身勝手すぎることになる。
 そもそも文字通り肉食禁止を守ったら、それは宗教の戒律そのものとなってしまう。
・霊人の食物は、その質において、その霊体の持つ質より遠く離れたものを好む。(中略)
 なぜならば、性の遠く離れた食物ほど歓喜の度が強くなって来るからである。
 霊人自身に近い動物的なものを食べると歓喜しないのみならず、かえって不快となるからである。
(地震の巻 第15帖)
 霊格が高まると、自然と肉食を避けるようになるようだ。
 若いうちは体を作るために肉は摂った方が良いだろう。歳を取って霊格が上がっていれば、自然と食べなくなると考えれば十分と思われる。

 

その他
・人力屋、酒屋、料理屋、(げい)()屋、(しょう)()屋、無く致すぞ、世つぶす(もと)だぞ。
・善き世になったら、別の酒、煙草、菓子、(まん)(じゅう)できるぞ。勝手に造ってよいのだぞ。それ商売にはさせんぞ。(空の巻 第13帖)
 最初の人力屋、酒屋、料理屋は、資本主義における現在の外食産業そのもの。提供するメニューも「カイの御用」に反した、食品偽装、添加物まみれ、などの問題の品で、食中毒など、さまざまな問題を抱えている。
 農作物も大量の農薬投入や遺伝子組み換えの問題があり、それを指摘しているのだろう。

 

 

不思議なニワトリという生き物
 肉食は禁じているが、それは獣肉限定で、魚と同様、ニワトリも別枠ではないかと感じる。
 これはニワトリという生き物が、まるで人間に食べられるように生きているように感じるからである。
人間にとって都合良すぎる存在
ニワトリには、あまりにも人間に都合の良い行動が目立つ
 ・放し飼いにしても、野生に戻らない
    人間の近くで暮らす
 ・農作物には絶対に手を出さない
    食べるのは作物に付いた虫や雑草
    餌に穀物を混ぜて味を覚えさせても、それでも農作物には手を出さない
 ・定期的に卵を生む
    しかも人間が取っても怒らない
自分から家畜化された?
原生種は東南アジア? 
他の地域では放し飼いしても人間の周りから離れないで暮らす。
世界中に散って、イースター島でも棲息していた。
地球上でニワトリのいない場所は、南極とバチカン市国のみ。
なんで自分から家畜化された?
現在、世界にいるニワトリは、約200億羽。つねにその国の人口の2〜3倍強は飼われる。