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その他・読み解きメモ/学術的な発言/科学的な発言集

はじめに
 日月神示には非常に科学的な知識から出た発言(預言)が散見される。科学的な知識がないと、そこを間違った意味に受け取りかねない。
 これはまさに日月の巻 第11帖にある「学も神力ぞ、神だぞ。学が人間の智恵と思っていると、とんでもないことになるぞ」である。
 そういう発言を洗い出し、間違った読み解きをしないためのメモとしてまとめる。

 

科学的なもの
・腐ったものは腐らせて肥料になると思えども、肥料にさえもならぬもの、たくさんできておろうがな。(富士の巻 第16帖)
 1944年8月24日の預言。
 よく有機栽培信者が陥る落とし穴。というか物事を一面でしか見てない人の思い込みを、見事にとらえた一文。
 まず、一般に言われる肥料とは、窒素肥料である。これは化学肥料だけでなく、有機肥料の中にもたくさん含まれている。
 有機肥料は有機物を腐らせた堆肥だからといって、畑の中に腐ったもの、ないし腐る前のものを撒いてはいけない。
 物が腐る時、バクテリアは腐敗させるために周りから窒素を吸い尽くしてしまう。そのため()(じょう)から、一時的に窒素が奪われてしまうのだ。
 もちろん腐敗が終われば、使われた窒素は戻される。だが、完全には戻らないのが問題だ。そのため腐敗の前後では、窒素量が減ってしまう。つまり畑で腐敗が起こると、()(じょう)がどんどん()せていくことになる。まさに「肥料にさえならぬ」状態だ。
 肥料として使うには腐敗は畑の外で行わせ、完全に腐敗が終わってからでないと畑には入れられない。これならば肥料である窒素を()(じょう)に加えるだけだ。
 まさに一度腐り始めたものは、畑から隔離したところでとことんまで腐らないと、世の中(畑)をダメにする諸悪の根源にしかならない。今の世の中にはそういう人が増えすぎたと言いたいのだろう。
・赤い眼鏡(めがね)かければ赤く見えると思っているが、それは相手が白い時ばかりぞ。青いものは紫に映るぞ。(地つ巻 第13帖)
 1944年9月23日の預言。
 これはわかりやすい話。元の色に赤が重なって見える。(色の加法定理)
 ここには書かれてないが、赤いメガネでは白い背景に書かれた赤い文字が見えなくなる現象もある。
(よい)の明星が東へ廻っていたら、いよいよだぞ。(松の巻 第19帖)
 1945年7月4日の預言。
 この読み解きに様々な可能性が言われているが、科学的に考えられるのは次の3つではないかと考える。
(1) 金星が内合する時期を示している
 金星は1年7か月ごとに地球を追い越していく。これが「内合」という自然な天体現象である。
 この直前までは宵の明星として日没後の西の空に見えるが、太陽の前を通ったあとは日の出前の東の空に現れる。
 また旧暦では夜明けが一日の始まりであるため、深夜に内合によって地球を追い抜く日は、同じ夜に宵の明星と明けの明星が観測可能である。これはまさに「宵の明星が東へ廻って」いる現象そのものである。
 もっとも、この頃の金星は太陽に近づきすぎるために水星以上に観測が難しく、天文ガイドの中には内合の前後2日間は「見えない」としているものもある。
 
 ちなみに2018年10月26日の内合は日本時間では深夜0時に近いため、可能性が高いのではないかと思われる。
 
 なお、金星の内合が起こるのは以下の予定。(計算誤差から変わる可能性あり)
   2010年10月29日、2012年6月6日、2014年1月11日、2015年8月16日、2017年3月25日、2018年10月26日
   2020年6月4日、2022年1月9日、2023年8月13日、2025年3月23日、2026年10月24日、2028年6月1日、2030年1月6日
   2031年8月11日、2033年3月21日、2034年10月22日、2036年5月30日、2038年1月4日、2039年8月9日、2041年3月18日
(2) マイナス4等級前後の超新星が出現する
 金星が宵の明星となる時期に、明け方の東の空に超新星が見られる可能性もある。
 それがオリオン座のベテルギウスと考える人が多いようだが、ベテルギウスが爆発すると暗くても三日月ほどの明るさになるため、明けの明星という表現にはならないだろう。
 
 2022年、白鳥座KIC9832227で連星の衝突による高輝度赤色新星が発生する。位置的には黄道から大きくハズれるため明けの明星との混同はなさそうだが、明るさはマイナス2等級の予測なので、このことを言う可能性もある。
(3) ポールシフト(地軸が転倒する天変地異)
 この説で読み解く人も多いが、日月神示を読む限り、まず有り得ない解釈だろうと思う。
 地軸が動く天変地異が起きた場合、回転の向きが変わるのであるから海水がその変化についていけず、世界中で大津波災害が起こるはずである。だが、日月神示にはそれを思わせる記述がないと考えられる。津波がどうのと言う記述はあるが……。
 
 地軸が動くとどうなるか、異端仮説ではあるがクローヴィス隕石の説を紹介する。
 最終氷期や、その前のリズ氷期の氷冠の中心は、現在の北極点ではなく、グリーンランドからカナダ東端のラブラドール地方のあたりを中心にしている。それゆえに学者の中には昔はここに北極点があったと考える人たちがいる。
 クローヴィス隕石仮説は紀元前10600年〜10900年頃、北極圏に巨大隕石が落ちた影響で、北極点の位置が現在の場所に動いたとするポールシフト災厄があったと説いている。
 状況証拠は過去の氷期の氷冠の位置と、上記の時期で見つかった北米大陸からヨーロッパにかけた広い範囲であった山火事の痕跡である。
 隕石の落ちた場所は、おそらくグリーンランドかカナダ北部のどこか。ただし氷河に隕石が落ちた場合、地上を覆う氷の板が砕けるだけで大地にクレーターがまったく作られない。しかも氷の砕け方によっては大地に何一つ痕跡が残らない場合があることは繰り返しの実験で確認されている。それでもグリーンランドの氷河の下に隠されたクレーターがあると探している学者たちはいる。
 以下、それに関した他の状況証拠である。
  • 最初の大津波は世界中の海の北西を襲ったと考えられ、それらしい津波地形が北米とアフリカ大陸で見つかっている。
  • 沖縄〜南西諸島では最大標高が150m以上ない島にはハブがいない。それほど大きな津波に襲われたのか。
  • 紀元前1万年頃、世界中で体重46kg以上ある哺乳類(メガファウナ)が大量に絶滅している。
  • ポールシフトの時、アフリカ大陸を中心に地球が回ったため、アフリカ大陸では大量絶滅が起きていない。
  • 東南アジアではポールシフトの前後で南北の違いはあれど近い緯度に移動したため、多くの大型哺乳類が生き残った。
  • 日本はこのポールシフトで亜熱帯から1600〜2000kmも北へ移動した。そのため氷河時代(旧石器時代)の方が温暖だった?
  • 世界最古の土器が出てくるのがシベリア〜北北海道にかけたアムール川流域である。当時、ここがもっとも最適な気候だった?
  • 朝鮮半島も最終氷期が終わった頃から5000年ほど人の住まない土地になっているが、これは寒冷化の影響か。
  • どうでもいいが、アトランティス大陸が沈んだという時期と同じ頃の話。
 以上、参考までに……。
・お日様赤いのでないぞ。まともにお日様見よ。みどりであるぞ。(風の巻 第2帖)
 1946年1月1日の預言。
 まず太陽を赤いと考えるのは、日本独自の文化である。多くの国では太陽は見た目通り薄い黄色として見ている。
 しかし太陽が薄い黄色に見えるのは光の性質による錯覚であり、物理学的には太陽は「緑色」の恒星である。その意味で神示の言葉は正しい。
 
 ただし人間の目は光を混ぜると色が白っぽく感じる。中でも緑色は可視光線のほぼ真ん中にあるため、他の色の混じった星の色は白っぽく見える。
 これが夜空の星に緑色がほとんどない理由であり、映像や印刷で緑色の再現が難しい原因となっている。(モニターで再現できる緑は狭い)
 なお太陽は光の波長としては緑が強いが、緑の次に黄色が多いために黄色っぽく見えている。
 
 日月神示を読み込んで「太陽が緑色に見えるようになったら悟りを開いた証」なる流説があるが、本当に緑に見えたら思い込みから心理的に目が曇ったことになるので、むしろ悪い状況だろう。
 またグリーンフラッシュ(緑閃光)のことを言ってるわけではない。この現象は恒星の色とは関係なく、地球に近い大気組成の惑星であれば発生する現象である。
 あくまで見た目や常識に惑わされず、物事を真実の目で見通してくれという例の一つではないかと思う。
・種から生えたものは渋柿じゃ。接ぎ木せねば甘柿とはならんぞ。(黄金の巻 第5帖)
 1949年11月17日の預言。
 種から育てた柿は不安定株で、渋柿になる可能性が高い。地域によってはほぼすべてが渋柿になることがある。
 一方、接ぎ木するとほぼ確実に甘柿になる。いったい誰が気づいたのやら……。
・レンズ通してものを見ると逆立ちするぞ。(黄金の巻 第30帖)
 1949年11月27日の預言。
 凸レンズ限定だが、レンズの焦点よりも離れてものを見ると、そこには逆立ちした虚像が見える。
 ちなみに凹レンズは距離に関係なく、ただ縮小された虚像が見えるだけである。
・進化を(うそ)だと思うは神様迷信ぞ。(白銀の巻 第2帖)
 1950年1月1日の預言。
 進化論と創造論の対立は古くからあって新しい問題。
 1990年代に入ってから、アメリカでインテリジェント・デザイン理論が出てきたことで、アメリカ人の半数以上は創造論者になっている。
・奇数から偶数は生まれんと申してあろうが(碧玉之巻 第7帖)
 1961年5月6日?の預言。
 中から出てくるものの流れで出てくる言葉なので、おそらく素因数分解のことだろう。
 奇数の素因数はすべて奇数(男)である。偶数の素因数は、どちらも含む。
 
 余談だがクローン技術では男だけ、女だけの集団でも、次の世代に男女を生むことができる。
 一般に遺伝子がXYならば男で、XXならば女とされている。しかし、これは必ずしも正確ではない。正しくはY染色体上にあるSRY遺伝子が働けば男、働かなければ女になる。そのため遺伝子がXYでも、SRY遺伝子が働かないために女として生まれてくる人は大勢いる。受精段階でXYとXXの比率は1.3:1なのに、生まれてくる時には男女の比率は1.06:1(2015年日本)だ。ここからどのくらいの女性が本当はXYの遺伝子でありながら女として生まれてきてるかがわかるだろう。
 つまり男のクローンでも一部はSRY遺伝子が働かずに女として生まれ、女のクローンでもXY染色体を持つ人の場合はSRY遺伝子が働いて男が生まれる可能性がある。
 また、女がいなくても受精卵(疑似受精卵でも)を男の腹に戻せば子宮が、まるでガン細胞と同じように振る舞って成長し、その中で胎児が育つことができる。要するに次の世代を生み出すことは可能だ。ただし男の体内で育った胎児は帝王切開で子宮ごと取り出すしかないのだが……。
 
 余談をもう一つ。生まれてくる男女比は、夫婦の年齢差で生じる。
 夫婦が同い年の場合、生まれてくる男女比は同じである。だが、年齢差が1歳になるごとに2%ずつ高い方の性の割合が高くなる。
 これは自然界が、あらゆる事象に対して年率2%ずつの上昇を自然と考えている影響だろう。生まれてくる男女の比率も、その比率を前提に同数になるように調整するためと考えられる。
 実際、日本では少しずつ夫婦の年齢差が広がっているため、近年生まれてくる男子の比率が高くなっている。
 その一方で同い年同士の結婚が増えているので、年の差婚との二極化が生じているらしい。
・過去と未来と同時に来て、同じところで一先ず交じり合うのであるから人民にはガテンゆかん。(星座之巻 第8帖)
 1961年5月10日の預言。
 最先端の量子力学では、時間軸は1つではなく2つ存在すると考えられている。そのため因果律の中には先に未来が決まり、それに合わせて過去が決まっていく現象も見られる。これは物理学者ですら合点できない不思議な振る舞いであり、まさに過去と未来が同時に来て交わる現象である。
 
 この仮説が出てきたのは1970年代、一般に知られるようになったのは1990年代だが、この下りは1961年に書かれている。
・天から降った雨がまた天に昇るには、形を変えるであろうが。(月光の巻 第14帖)
 1959年1月3日の預言。
 覆水盆に返らずの道理説明の一文。
 雨は空から降る時は液体だが、天に戻る時は水蒸気になって空へ上がっていく。
 ちなみに水蒸気は空気の6割強の重さしかないので、気体になるとゆっくりと天高く昇っていく。

 

現在科学的には未確認なもの
・八では足らん、十でなくてはならん。(至恩之巻 第6帖)
・太陽は十の星を従えるぞ。(至恩之巻 第16帖)
 1961年9月1日の預言。
 現在の太陽系には8つの惑星が確認されているが、まだ未知の惑星が2つあるらしい。
 とはいえ「今は8まで。将来は10になる」の流れで出てきたということは、1961年の時点で太陽系で見つかっている惑星は8つで、冥王星は惑星じゃないと宣言していたのだろうか。
 ちなみに冥王星の準惑星降格は2006年。

 

科学的な可能性の高いもの
・海の津波気付けてくれ。前に知らせてやるぞ。(地つ巻 第21帖)
 1944年9月25日の預言。
 近年は「地震予知は不可能」という意見が強くなっているが、津波が起こるほどの大きな地震に関しては観測さえ怠らなければ予兆があるらしい。
 この言及の対象となっているのは昭和東南海地震(M7.9)だが、不思議とその前日に陸軍が予兆の出てくる場所を測量し、当時の測量技術でも4mmの大地の動きを検知している。また地震発生の10分前には水準器が傾斜の発生を検知している。
・常に弥栄えつつ、限りなく生まれに生まれゆく。過去も無ければ、現在も無く、未来も無い。(地震の巻 第1帖)
 1946年2月?の預言。
 素粒子論で粒子の振る舞いを数式化する中で、時間がなくても数式で表せそうだと気づいた学者たちが出てきた。
 時間は熱(エネルギー)によって常に生まれるもので、本当は存在しない。時間にゆらぎがある場合、生まれ出た時間は粒子のように振る舞うタイムリングを形成する。と考えられている。
 その仮説では素粒子は過去、現在、未来に関係なく移動することができる。まさに時間は存在せず、常に生まれ続けている。
 
 この概念が出てきたのは2010年前後だが、この下りは1946年に書かれている。
・地上人は、肉体を衣とするがゆえに、宇宙のすべてを創られたもののごとく考えるが、創造されたものではない。
 創造されたものならば、永遠性はあり得ない。(地震の巻 第1帖)
 1946年2月?の預言。
 宇宙に始まりがあり、終わりがあると考えるビッグバン宇宙論の否定。宇宙は永遠であるから、宇宙の容れ物は定常宇宙論的な存在なのだろう。ただし中味については神を含め「一定不変はない」と、この帖の頭で補足している。
 ちなみにジョージ・ガモフがビッグバン宇宙論を提唱するのは1948年だが、着想は1946年頃と言われる。この言及はその直前か、直後か……。
・神は宇宙をつくり(たま)わずと申して聞かせてあろうが、このことよく考えて、よく理解して下されよ。(紫金之巻 第8帖)
 1961年日付?の預言。
 これも「宇宙は作られたものではない」という言い方で、ビッグバン宇宙論を否定している。
・生き物なんで息しているか。それさえわからないでいて、何でもわかっていると思っているが鼻高ぞと申すのぞ。(雨の巻 第4帖)
 1945年10月16日の預言。
 今は酸素を取り入れるためとしているが、そこに大きな事実誤認があるのだろうか。
・海にはどんな宝でも竜宮の乙姫殿、持ちなされているのだぞ。この世の宝、皆この方作ったのだぞ。(風の巻 第8帖)
 1946年2月16日の預言。
 日本周辺の海では4つのプレートがぶつかっている。そのおかげで日本は、大量の資源が濃縮する2つの恩恵を受けている。
 1つはプレートの衝突の影響。プレートの衝突で生まれたマグマと一緒に、地中深くから資源となる物質が地上へ湧き出している。そのまま火山として噴き出す物質もあれば、地層の割れ目に入り込み、そこで地震が起きるたびに濃縮される地底資源もある(*)
 メタンハドレートも地底から湧き上がってくるメタンガスが濃縮したものだが、無機起源説によるとその下には無尽蔵の石油が眠っている可能性もある。
 2つめは海洋プレートの移動にともなう影響。海中に溶けた鉱物資源が、海中に転がった物質に時間をかけて堆積するマンガンノジュールである。特に日本は広い太平洋プレートの終着点であるため、他の海洋底にはない1億年以上の時間をかけて大きく成長したマンガンノジュールが転がっている。
 いずれも海があるからこそ得られる鉱物資源である。
 このおかげで日本は江戸時代まで、アジアで最大の資源輸出大国であった。
 
 ただし明治以降は国内での資源採掘は費用的にも技術的にも採算が合わず、日本は事実上の資源のない国となった。
 地下資源は数多く見つかってはいるが、20世紀までは採掘しづらい場所にあったため、日本はそれらの資源を利用できずにいた。
 現在は採掘する技術が次々と確立され、全人類が今のペースで資源を使い続けても1万年分はある資源大国に変わろうとしている。
 
  地震が起きるたびに濃縮される地底資源
 地震によって断層ができると、そこに一瞬真空ができる。その影響で付近の地下水が蒸発し、そこに溶けていた鉱物資源が一気に濃縮される。
 金鉱などの鉱脈が帯や膜のようになってるのも、断層が繰り返し動くことで、そこに鉱物資源が集められるからである。
・日本の中にも外国の臣民がおり、外国にも神の子がいる。(上つ巻 第2帖)
 1945年6月10日?の預言。
 ここで言う臣民を単純に日本民族という意味で受け取ると、漠然とした概念の問題になってしまう。
 だが、これを第1言語による脳機能の意味と考えると、たちまち科学的に確認できるものになる。
 中でも日本語を第1言語とする人の脳機能は世界的にも特異な特徴を持ち、すでに観測可能な現象となっている。
 また猫やベトナム人には雰囲気から日本人とそれ以外のアジア人を嗅ぎ分ける能力があるらしいことが確認されている。今はまだオカルト的な話だが、科学的に解析できる日が来るかもしれない。
 
 この特異性については「日本人:日本人の特異性について」で詳しくレポートしている。
・甘ければ砂糖でなくサッカリンでもよいではないかと申すことぞ。(龍音之巻 第14帖)
 1961年8月3日の預言。
 サッカリンは1878年に発見され(報告は1879年)、1884年から砂糖の代用に使われ始めた人工甘味料。
 サッカリンの毒性が疑われたのは1960年代からと言われるが、現在確認できている一番古いものは1963年なので、それ以前の記述か。
 発ガン性のおそれがあるため各国では1971年から次々と使用禁止を始めたが、1990年代以降はすべての疑いが晴れて、ほとんどの国で使用量に制限はない。日本では念のために、食品衛生法で使用上限を定めている。
 
 さて、これは「本当はサッカリンには毒性がある」という意味なのか。それとも代用品の例として持ち出しただけなのか。
・八では足らん、十でなくてはならん、◯でなくてはならんぞ。(至恩之巻 第6帖)
 1961年9月1日の預言。
 原子の世界を含めた次元の話。四方八方から出た四と八とは思うが、四を四元数、八を八元数の可能性も考えられる。
 数学的に閉じた時空は複素数の2次元、四元数の4次元、八元数の8次元、一六元数の16次元のみであり、その間の次元は不完全で上の次元に漏れ出ている。
 実際、電磁波は4次元の振る舞いをしているし、素粒子も8次元的な振る舞いをしている。そこに複素時間を加えた10次元がこの世の真理なのだろうか。最先端の膜理論とは食い違うが……。
 
 はたして、この次元のことを言ってるのだろうか?